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タランチュラ




崩壊した日常の先を歩く少女。


自信満々に歩を進めていた頃からは、信じられない程のおぼつかないヨロヨロとした足取りで。


試行錯誤と減退を 繰り返しながら、日常の再建を模索している。




一発勝負の人生で、リテイクが出来ている奇跡。


それも際どいラインで生き残っている。






頑張れ。


そんな少女を傍目で見て、無責任な鼓舞をする。


他人事じゃないのは目に留まるよなやっぱ。








さて、こちらも。


地下街の屋根から、白いキノコのような傘が体に積もる。


ホコリとかゴミでは無い、いつものよく分からない奴だ。



悪意・敵意は感じない。


しかし、動きが止められて厄介なので身を揺すって振りほどく。


周りから見たらシャドーボクシングでもしているみたいなんだろな。


幸いギャラリーは、お婆さん一人。


しかし、白いそのキノコのようなものは、お婆さんの背中から出ていた。




ありゃ。


まぁ、嫌な気配は無いから大丈夫だろう。


白いモノを躱してお婆さんを足早で追い越した。


蜘蛛は味方だから良いよ。








「ぎゃははははは!!」






グリーンボーイ達が群れを成して脅しにくる。




元気と言えば聞こえはいいが


尖り過ぎや

研ぎ直して来い。


この手合いは苦手だ。




風のようにグリーンボーイ達は去って行く。


調子づかしてはいかんなと、ごちる。






彼らの気に触れて、あちらこちらから匂いが沸いてくる。


活性化するのはいいが、やたら臭い。


好くないものが吹き出ている。


ボックスのステップを踏んで対処する。


アタマを踏んでれば、収めるのは容易い。


早い内が華だ。






匂いも収まった。


比較的今日は体調が良かったのも幸いした。


日頃の行いが功を奏したか。






歩を進めた。







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