ょえっ ょえっ
ホントノコトサ♪
夜もとっぷり更けて
さあ2週目にいきましょうかと本を出す。
百合でもエロでも何でもござれだ。
昼間漬けた白菜をボリボリやりながら、ページをめくる。
すると変な声がした。
ょえっ! ょえっ!
火の用心のかちんこ?
じゃない……
鷺の鳴き声?
ょえっ! ょえっ!
聴いたこと無い声だった………。
鵺?
鵺の泣く夜は恐ろしい………だっけか、昔のお局様が冗談でよく言ってたな。
まーた贈り物?
返品のクーリングオフにノシつけとくな。
しょうけらさん出ませい。
行け。
とまあ、こんな鳴き声聴いた時ねえよ!
でした。
するとまた今度は奇怪な鳥の鳴き声(なぜ鳥と分かったかというと、知ってる中で1番近いのが鳥だったため)
では無く、美しい羽音が聞こえて綺麗な色がした。
こういう音が夜には似合う
鈴虫の音がしたな
銀色の羽が何処かを指し示す
奇怪なのも夜には似合う?
何でもござれさ。
百鬼夜行だもの。
この辺りは夜も賑やかだ。
そんな音を聴いて振り返る。
やっぱり
好きな人はもちろんやけど
嫌いな人も
無関係な人も
やっぱり
のほほんでも
元気にでも
どうでもいいけど
幸せで居て欲しいやろか
甘口過ぎるけど
よく分かんねえな。
優先順位はあるけど。
想うだけならエエジャナイカ。
エエジャナイカ!
いい日和だったのになぁ。
最近は
何やっても
何もやらなくても
何か言われるポジション?
昔の鵺のお局様が顔面麻痺ってたけど
俺の右目もピクリピクリ。
なるほどやってられないw
せっかく封印したオッドアイが目を覚ましてしまう。
そら辞めるっちゅーねん。
嫌われたもんやで。
そっちにひとつ
ふたつと無為識を。
ホワイトデイと言わずお食べなさい。
俺にも選ぶ権利あるのなら
全員選ばないよ。
怪稀で面妖な………。
所詮ゼロサム………。
うつらうつらと船を漕いでいたら
眩しい光で目が覚めて
同時に激しい寒さに襲われる
体調が悪い
足の甲に黒いスジが走る
太ももが吊りそうになって危ない
危険だ
梗塞しそうだ
虹爺の御守りを部屋の壁に貼る。
シャンシャンと
外から虹の音が聞こえてくる。
重い体が一気に楽になった。
助かった。
あの時の爺さんに感謝する。
謝謝。




