幻想的な山
山育ちだったけども。
こんなに郷愁じみた想い持ってたっけという夢を見る。
確かに今は街住まいだけども。
いや、夜の山の町並み。
2人の友人に、得々とこの山の素晴らしさを説いていた、少ない語彙で。
目が覚めて気づく。
実際こんな風景じゃなかったことに。
夢だから差異はあれども、余りにもだ。
友人達も突っ込まない、夢だもの。
本当に友人達だったか?
苦笑いしてたから、これはそうだろう。
いつもそんな感じだったもの。
青い青い夜景の中、家の灯火がちらりほらり。
動物の夜鳴きの中、散歩する。
ザザーと谷へと下っていく。
谷?
そうだ。
1度だけこの谷に迷い込んだ記憶がある。
不思議な谷だった。
谷自体に、幼い時の思い入れはあるけども。
夢の中の、ここまで幻想的な風景では無かったけども。
こんなにも美化されるものか。
少し恥ずかしい。
友人達と、散歩しているといつの間にか、いつもの漫画喫茶で漫画談義をしていた。
この友人達とは来たことない場所だけに、プライス。
ありがとう道士。
美しい山並みと、谷を視せてくれて。
お陰で、人の気持ちを取り戻せた。
目が覚めると、エアコンを起動する必要が無いくらいの夜の気温だった。
夏が終わった、長い長い夏が今。




