マシラ様
およ?
道祖神のトコに猿がおる。
格落ち、交代?
上がったのか下がったのか、よく分からん。
よっ、マシラ!
挨拶したけど、うっき~とは言わなかった。
ノリの悪い猿だ。
大丈夫か、ここ。
ちょっと裏化してるかも。
青い青い空を見る。
コンニチワ~
ご近所さん
何故かでっかいサングラスをしている。
大丈夫か、ここ。
銀色のハローを払っとかないとな。
お兄さんよく働くね!
久しぶりに声かけられたな。
モチベ上がるけど、同僚、上旬には認められねえから複雑だ。
さて、ジリジリジリと低周波。
これの時は、気を付けないと、一般人のサン値が削れて気が触れて凶暴になるからな。
ゾンビみたいなもん。
あ、やんだ。
良かった。
晩御飯に奮発して、天ぷら屋に行く。
最近ツイてて、ほぼ負けないからな。
パチパチパチ
油がはぜる音の中、カウンターで女子高生がひとりごとで、天ぷらを食していた。
お箸で海老を摘まんで塩につけて、
カリッ!
旨そうに食うなぁ、この娘………。
ふむ。
絵になる。
余りにも堂々とした佇まい。
ぼっちと云うところも加点だ。
ただもんじゃない。
あっ、娘に声を掛けてる馬鹿がいる。
どっかで見た………俺じゃねぇか!
ちょいと前に創ったドッペルゲンガー だ。
ああ………やめろ、お前は諸星あたるか、そんなヘラヘラと口説くな阿呆。
がッ!!
ドッペルは、娘に蹴られた。
いい蹴りだ。
リコリスリコイルのOPを思い出す。
躊躇無いとこもいい。
蹴られて喜んでいるドッペル。
止めてくれ。
耐えかねて印を切る。
俺と同じ姿をしたドッペルが、ヘラヘラと笑いながら天ぷら屋の暖簾をくぐり抜けて出て行った。
誰も何も言わないのが、なんだかぬらりひょんを想起させた。




