同じクラスの井上君が簡易裁判所の植木にペットボトルを投げ込んだ話
中学2年生の僕達は、期末テストが終わった解放感に満ち溢れていた。それなのにどうして井上君は、簡易裁判所の敷地なんかに、飲みかけのコーラのペットボトルを投げ捨てたのだろう。彼の罪は、一体どのくらいの重さなのだろうか。今の僕に分かることは秋になればきっと、咲き誇るキンモクセイの香りであの出来事を思い出し、もやもやとした気持ちになるだろうということだけだった。
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