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勇気と元気をくれる人

作者: 水天宮七白

私の住む地域の子育て支援センターには、地区毎に担当の保健師さんがいる。

優しさと天然な部分を併せ持つ可愛い女性。

役所の保健センターに在籍し、

親子が生活していく上での様々な提案、時には指導もしてくれる。

些細な事でも連絡を下さいと言ってくれる、頼もしい存在だ。


産後、助産師さんと一緒に赤ちゃんの様子を見に来てくれた時、

私は漠然とした育児の不安を相談した。

現状、赤ちゃんには何も問題が無いことを助産師さんと共に丁寧に説明してくれた。

身体測定と便秘の解消方法などを実践的に教わり、わからないこともかなり解消した。

それでも私の不安を察してか、保健師さんは帰り際に声をかけてくれた。

「私で良ければ、また来ますね」

役所に申請すると500円かかる保健師の訪問。

知らない保健師さんの訪問では打ち明けられないこともある。

身近な存在だからこそ、勇気を出して相談しようと思えることもあるのだ。

担当地区の家庭の数は少なくないのに、そう言ってくれる優しさがとてもありがたかった。

私は心につかえた不安な旨を話し、

翌月から半年間、月に一度自宅を訪問してくれることになった。


「赤ちゃんもお母さんも頑張っています!」

と、常に励ましてくれる。

少しずつ変わっていく生活環境や些細な質問にも、丁寧に答えてくれた。

その保健師さんの存在は、今も私を支えてくれている。

自分は1人じゃないと思える存在、それは私に勇気と元気をくれる。

孤独と疲労と睡眠不足で挫けそうになっても、

担当保健師さんの言葉を思い出し、再び子供と向き合う。

赤ちゃんでいる時間は本当に長いようで短かった。

子供の成長は誰にも止められないのだから。

一緒に過ごす時間を大切にしないと、もったいない。

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