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プロローグ
一目で恋に落ちました。
一瞬で永遠の愛をささげようと思いました。
陽に透けるような金色の髪、深い深いブルーの少し憂いを含んだ瞳。そのあたたかな眼差し。
優しくて落ち着いた声音で私の名を呼ばれると身も心も溶けてしまいそうなほど嬉しく思っていました。
心のそこから愛していました。
見つめられると時が止まるのではないかと心配になるほどに。
愚かな私は、あなたの憂いや哀しみ、苦しみをすべて取り除けると信じていました。
あなたの楯になり癒しになれると疑うこともなく、生きてきました。
それほど愛したあなたに疎まれ、私はどうすればよいのでしょう、どうすればよかったのでしょう。
だから、もう二度と愛しません。
遠くから、ただ、あなたの幸せをお祈りしています。
あなたを愛する資格などないはずのなのに
それでもなおあなたをお慕いしています。




