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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

放置少女の成れの果て。(愛に目覚めて愛を捧いで愛を欲して愛を失う)

作者: 葉竹ゆり

『19の春』に出逢ったふたり


──────────────────

あなたが私に惚れたのは

ちょうど19の春でした

今さら飽きたと言うのなら

元の19に戻してよ


SNSの言葉なら

日本世界を飛び回る

同じ難波に住みながら

会えない理由がわからない


心斎橋のワンルーム

あなたの部屋で暮らしたね

ロビーに置かれた自販機の

ピーチジュースは今はない

──────────────────




いっしょに住んでいる証拠

あなたは私に隠させた

バレちゃだめだよねって歯ブラシ捨てて

笑っていたけど

泣いていた


いくら

一緒に生きてても

なんど

肌を混ぜ合わせても

絶対勝てないあの人の影

寝ぼけて名前を呼んだときの

蕩けるくらいの甘い声

そんなに大事なんだ?

そんな声で呼んでほしいと

夢を見る


切りたいけれども切れない

糸の色は血の色

運命はふたりをぬい合わせた

ふたりは運命に身を委ねた

ただ運命がふたりの未来を

読み間違えただけ

運命のくせに


あなたが私に惚れたのは

ちょうど19の春でした


私があなたに惚れたのは

遅くてハタチのあの夜のこと


惚れたすぐあと別れておくれと

言われた私の顔ったら、無い





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