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神聖横浜学園の聖女

作者: 吉祥天

笑っちゃうよ、ね?

あたしのこと、

聖女って呼ぶやつまで出てきて。


《聖女》って、

なにさ?


あたしの行ってる学校が、

カソリック系、神聖横浜学園だから?


あたしはただ、

踏み切りで、

動けなくなってる婆ちゃんを

ちょっと、助けただけだよ?


助けたって言っても

ホントーに、ちょっと、

起き上がるのに、ほんのちょっと

手をかしてあげただけのこと、よ?


いや、それは、

誰でもするって。

踏み切り、だよ?

ほおっておいたら、夢見が悪い、?

だっけ?

あとで、いろいろ考えちゃうじゃない?


警報機が

カンカン、カンカン

鳴ってて、うっるさいしさぁ、

焦る、じゃん?


ほおっておいたら、

目の前で、殺人事故(?)を

目撃しちゃいそうなんだよ?


イヤでしょ?


女は度胸てゆうけれど、

見ている度胸こそ、

たとえ女でも、持ってなくって。


助けるでしょ?フツー。

死なれるほうが、イヤでしょう?

まるで知らない人でも、

善人でも、悪人でも。


で、なんか

県に表彰されるとか?

いっらねー。

そんなん欲しくて、やったんじゃ、ねーって。


逆にそんなんあたしが貰っちゃったら、

あとあと、あたしが、たとえばの話

ほーりつ破ったとき、

釣り合いとれないじゃん?

ん?言葉ちがう?

せーだくをあわせて飲む?ちがう?

取り返しがつかないじゃん?


いや、言いたかったのは、

そんなあたしに、

表彰するなんてって、

県が責められるんじゃない?

あたしが、ほーりつ破ったとき。


いや、確かに今後悔い改めて

善人にでも変身できればいいんだけど、

ムリっしょー。

まだまだ、やりたいことあるし。

やりたいこととほーりつって、

にりつはいはん、てか、

あいいれないなか、てゆうか、

よくぼーを、しばるものが、ほーりつでしょ?


まぁ、いいんだけど。


ま、以上の理由で、

表彰状は、辞退です、あしからず。


で、どこの誰か知んねーけど、

あたしのこと、

《老女の命を守る聖女》

とかゆうのも、もう、おしまいね?


じょじょで、

語呂がいいのは、わかるけど。


それに、それだと、

これからも守り続ける、みたいなイメージない?

いや、それは、

同じような事があったら、

同じような事をするだろうけど。


いちおう、いー事やったんなら、

「もう、言わないで」

のわがまま(かなー?)くらいきいてよね。


もう、この話は、おしまい、

二度としないで、───ね!

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