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プロローグ~破滅と救いをもたらす子~

 全世界八百万の神々による終末戦争…ラグナロク…より2000年の月日が経った…

 八百万もの神々、その眷族達による戦争は100年続き、人間達の文明は滅んだ。

 また、八百万の神はその数を減らし、6柱の主たる神が残った。


 獣神 ウガルルム 

 海神 ポセイドン

 虫神 ケプリ

 魔神 サタン

 龍神 黄龍

 人神 ヨシュア


 6柱の神はそれぞれ6の王と眷族に加護を与え、勢力を伸ばそうと試みたが膠着状態に陥っていた。

 ある1柱の神が、己が眷族以外の種族にも加護を与え自勢力に取り込もうとした。

 他の神々もそれを真似し、他種族にも加護を与え始める…

 この物語は、偶然にも6柱の神の加護を受け、それ故に6柱の神に嫌われた男の物語である。

 第一章:幼少期編

 プロローグ ~破滅と救いをもたらす子~




 僕が産まれたのはとても激しい嵐の朝だったそうだ


 分厚い雲が空を覆い、風は吹き荒れ、土砂降りの雨が降り、幾重もの雷が落ちた朝だった


 街の人達は大慌てで対策に掛けずり回った。

 本来、指揮する立場にある父は申し訳なく思いつつも指揮を弟である叔父に任せ、産院で母の手を握り続けた


 近年稀に見る難産だった

大昔に滅んだ人族の文明では、殆どの妊婦が命を落とすことなく子を産んだそうだが、今のこの世界には6柱の神の力で魔力が溢れ、人族は魔法が得意な人も多い

 それでもベテランの産婆が大慌てになるほどの難産だった


 そんな中僕は産まれた


 産まれたその時、雨は止み、風はそよ風に変わり、分厚い雲の隙間から六筋の陽の光が産院を照らした

 

 降り注ぐ陽の光を集めたかのように、輝く光を放ちながら僕は産まれた


 右手に3つ、左手に3つ、6つの紋章を刻んで…




 「破滅と救いをもたらす子」




 老賢者はそう呟いた

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