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トーキング フォー ザ リンカーネーション  作者: 弐屋 丑二


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種族大移動

南西に飛び続けて、ゴブリンとオークの大兵団らしき大量の人の群れを視野に収めた

アルデハイトと俺はその光景を上空から見て唖然とする。

「……これって……」

「ええ……"兵団"ではありません……"種族大移動"です……」

そうなのだ、荒野の続く、眼下に広がるのは

乳飲み子を抱えた親子のゴブリンとオークたちや、子供の手を引く親たちである。

馬車には家財道具や食料がが積み込まれ、その上に子供たちが足を揺らせて乗っている。

先頭のほうには、確かに十五万以上の兵士たちがいるのだが

その背後にさらに、何十万人か分からない数の

民間人が延々と太い列をなして続いている。

とりあえず、俺はアルデハイトに頼んで、上空を飛んでもらい

先頭に居るはずの、ナーズルを探す。

以前ゴブリンとオークの城を落としたときに、

知り合いになったゴブリンの老将だ。


「居た。良かった。元気だな。降ろしてくれ」

「はい。私は直接は話しませんので」

とアルデハイトは断りながら、俺をゴブリンとオークの行列の先頭に降ろす。

馬に乗った禿げかけた真っ白い髪をして片目が潰れたナーズルは、

俺たちが空から降りてくるのに気付くと

右手を大きくあげて「一旦休憩!!」と全体に大きく号令をかけて

大行列が止まった。

すぐに馬を降りたナーズルは周囲の屈強なオークやゴブリンたちと

素早く俺の目の前に近づいてきて、腰を落とす。

「マイマスター!!それにアルデハイト殿、お久しゅうございます」

「ふんっ」

と首を横に向けたアルデハイトを微妙に身体で遮りつつ

俺はナーズルを立たせた。

「久しぶり。堅苦しいのは無しで行こうよ」

「助かります」

と丁重に頭を下げたナーズルに事情を聞く。

「なんで、こんなに大量の民間人を連れてきたんだ?」

「ご迷惑なのは分かっています……しかし、我等の巫女がお告げを聞いたからです」

「お告げ?」

「……下等生物達は、古代の祭祀を今でもクソ真面目に続けています」

とアルデハイトが嫌そうに俺に耳打ちして、再びソッポを向く。

「『我等の全てをタジマ様に預けよ』とお告げでは出ました」

ナーズルの背後に座っていた傷だらけの鎧を着たオークの小柄な戦士が

「お告げをくださる神様の像です。どうぞご拝見ください……」

と両手で丁重に、俺に銀で造られた高さ二十センチほどの像を渡してくる。

「……これって……」

おいおいおいおいおい。夏用のセーラー服着た美射じゃねえかああああああ。

ツインテールまでそっくりである……。

美射……おま……ただもんじゃねぇとは思ったが、まさか神になっているとは……。

予想していない事態の連続に……パニックを起こしそうになったが、

呼吸を整えて冷静に俺は尋ねる。

「この像、しばらくお借りしてもいいかな?」

「もちろんです。大切に扱ってくださいね。粗末にすると祟りがありますよ」

「お、おう。大事にする」

美射の像の"祟り"という言葉に噴出しそうになったが、平静を装って

俺は銀の美射の像を懐に大事に入れた。

そのやり取りが終わったのを見たナーズルは

「マスターは我らをどうなさりたいですか?

 魔族との決戦を控えているともお告げは、言っていたので

 子供まで全て、マスターの戦の盾にすることも可能ですが」

と俺に問うような目つきで話しかけてくる。

「いや、それはあんまりだな。

 そのお告げとやらを信じるとすると、俺がナーズルたちを

 安息できる地に連れて行かないといけないらしい」

とは言え、どうしたらいいか分からないので

俺たちから距離を取って、だんまりのアルデハイトは放っておいて、

ナーズルを連れて、ゴブリンやオークたちから

住むのならどんな場所がいいか意見を募る。

「幽鬼が居ない森がいい」

「オラ、セミーラ様みてぇに人間の町に住みてえだ」

「湖があるところがええです」

「学校ある町がええよ。学がねぇのがなぁ」

「草原でべコとか羊とか飼いてぇな」

「タジマ様の配下になりたいでありますっ」

「兄さん、ええ男やな。やらないか」

「文化ちゅうもんが知りたいわな」

「新婚なんでどこでもいいので家欲しいす」

と各種様々な意見が集まった。うん……そうだよね。ゴブリンやオークたちも

知能と人格があるんだから、やりたいことも様々だよね。

とはいえ思ったより、血生臭くなく、人間的だったのはびっくりである。

おそらく、見た目が悪く、性格も朴訥なので、他種族から

馬鹿にされているのだな。というのがよく分かったのは収穫だった。

よし、意見が集まったところで、最後は

俺の知恵袋のアルデハイトである。

やる気無く、地べたに座り込んで空を眺める彼に近寄って、話を聞く。

「ん、ああ、柵に囲まれた強制収容所でも作って、死ぬまで働かせとけばいいんですよ」

と言うアルデハイトを何とかなだめすかして

いいアイデアを引き出そうと俺は三十分ほど頑張った。

根負けしたアルデハイトが

「第三王子領の北部に、国家の領土になっていない大空白地帯があります

 山に囲まれ、水も草原も森もあり、人が住むにも適していますね」

と呟いた。

「おお!!いいなそれ。ローレシアンに近いから俺が面倒見やすいし、

 さっそくナーズルに……」

とゴブリンたちの輪に戻っていこうとした俺の腕をアルデハイトが引っ張り

「ただし、"風の皇"ミャグル・マ・ナンキというスカイドラゴンの縄張りです」

と意地悪に呟く。

「……立ちふさがられたら、倒せるかな?というか倒していいのか?」

ドラゴンにも深い心があり、日々の生活があるというのは

師匠との出会いや、意識の底で散々闘ったドラゴンたちから学んだ。

「心優しいドラゴンですよ。話が通じれば、下等生物たちも受け入れてくれるかもしれません。

 ただ、ガーヴィーとは親友だったようです」

「おうふ……事情を知ったらライグァーグみたいに、いきなり殺しにかかられるということも……」

「ありえますね」

そこで俺は閃いてしまった。百パーセントアルデハイトは反対するが

本人が了解すれば、必ず成功する作戦をだ。

「……ミシェルさん使おう……」

「はぁ!?……あ、失礼しました……」

アルデハイトは咳をして調子を整えなおして

「おばさんですか……確かに上策ですが……やめといたほうが……」

「いや、何となく副作用が激しそうなのは分かるが、彼女なら

 なんとか丸く収めてくれそうな……ほら時間もないしな……二方向と戦うのも……」

モルシュタインに加えて、ドラゴンとも戦争になったら

俺たちは生き延びるかもしれんが、少なくともローレシアン王国は滅びるだろう。

俺は渋るアルデハイトに、ゴンドラを呼ぶ誘導装置をポケットから出させて

その場に埋めさせた。用意がいい彼ならもっていると思ったが当たっていた。

「我、移動せんと欲す。移動先魔女ミシェルの家」

と空に向けて唱えると、光の線が北西に向けて伸びていき

それを見た何十万人のゴブリンとオークたちが一斉に跪いて、光の線に祈りだした。

アルデハイトはその光景にため息を吐く。

俺は、怯えるナーズルに事情を話して、強力な助っ人を連れてくるから

すまないが、そのまま待っていてほしいと告げて

空から降りてきたゴンドラにアルデハイトと共に乗り込んだ。

地上から聞こえてくるゴンドラに向けた

大きな祈りの声をアルデハイトはうざったそうに耳を塞ぐ。

そして聞こえないところまでゴンドラが進むと、

「どうしてあんなに非文明的でいられるんですかね。

 信じられないほど、盲目的で無知ですよ」

と俺に愚痴る。

「まぁ、仕方ないところがあるんじゃないか?

 文化とかって触れないと分からないだろ」

俺にしてはいい言葉だなと自分で思いながら、

スピードを上げたゴンドラから空を眺める。ああ、そういえばと

俺はさっき借りた美射の姿をした銀の神像をアルデハイトに見せる。

「これさ、美射なんだけど……」

「美射さんと言うと、意識の底でタカユキ様と出会われた

 元の世界の同級生で、おそらく流れ人の方ですよね」

アルデハイトとマイカたちには美射の存在は話してある。

この二人には隠さずにすべて話すべきだと思ったからだ。

「ふーむ……下等生物たちの神のモチーフになっておられると……」

アルデハイトは興味深そうに手渡された銀像を回しながら見つめる。

「眠龍リングリングとの関係性もはっきり仰らなかったらしいですし……

 美射さんに、私も俄然興味が出てきましたよ」

「ミシェルさんや、マイカにも見せてみるか」

「おばさんはやめといた方がいいと思いますけど……

 まぁ、時間の無い状況的に仕方ありませんね」

十五分ほどで高速に進んだゴンドラはミシェルの屋敷上空に着き

音も無く草が伸び放題の広い庭の端に着地する。

嫌そうな顔のアルデハイトを隣に俺は屋敷の玄関のドアを叩く。

すぐにテンガロンハットを被った執事のネイサンが出てくる。

「あ、お二人ですか。ちょうどミシェル様も恋しがっていたところですよ」

と応接間にすぐに通される。

真昼間だが他のメイドの姿もないし、庭園が適当なところも見ると

おそらくネイサン以外に世話するものはいないんだろうなと

思いながら、俺は応接間のソファにアルデハイトと並んで座る。

ソワソワしているアルデハイトが長い右足を貧乏揺すりしているのを

見ないふりをしながら、俺は応接間のアンティーク家具を眺めて

ミシェルを待つ。五分ほどすると


「あらーっ!?さっそく私が恋しくなったのかしらーっ!?」

と嬉しそうなミシェルが虹色の長髪を揺らし、ぶかぶか深緑のローブを引きずりながら

部屋へと駆け込んできた。

「ちょっと国のことで話があるんですよ」

と切り出した俺に

「つまんなかったら高いわよ」

とテーブルを挟んだ向かいのソファに座ったミシェルは真面目な顔で言う。

「おばさんが好きなことですよ……」

アルデハイトはさり気なく俺に助け舟を出してくれる。

「ふーん……で、なに?」

とソファにふんぞり返ったミシェルに俺は

ゴブリンたちの民族大移動の行き先を、第三王子領北部の大空白地帯にしたいのだが

そこの主のドラゴンの許可が欲しいので手伝ってくれないかと、正直に告げた。

「あははっ、兵団だけかと思ったら、種族ごとまとめて面倒見させられてるわけね」

「ですね……」

「こういうことするのはリングリングちゃんでしょ?

 彼女もワルよねぇ。私の加勢もその範疇でしょうね。人使うの上手いわー」

ミシェルは意外にも、あっさりと了承して

「ネイサン!!出かけるわ!!なんか羽織るものもってきて!」

と応接間の外に呼びかける。

素早く厚手のジャケットをもってきたネイサンからそれを着せてもらいながら

「約束のケーキ頼むわよ!!マルサブの赤い実を沢山乗っけてね」

「もちろんですとも。しっかり頑張ってきてください」

「ふっ、私を誰だと思ってるの!魔女ランツヴァハァーよ!」

素早く玄関の扉を開け、庭の端にあるゴンドラに乗り込んだミシェルは

「我移動せんと欲す。ローレシアン国王領南西部付近」

と慌ててついてきた俺たちに移動先を告げさせて、

急いで乗り込んだ俺たちと共に

冬の晴れ空に光の線があるところまで上昇していくゴンドラで

ゴブリンたちが休憩している先ほどの場所に向かう。


「殺風景ねぇ。もうちょっと座席とかつけなさいよ」

とさっそくゴンドラ内部について文句を言うミシェルに

アルデハイトはアタフタしている。

俺は話題を逸らすために

「マルサブってなんですか?」

と聞いてみる。

「あなたたちの世界で言うならイチゴよ!イチゴ!」

と瞬時に答えたミシェルはアルデハイトに再び内装について愚痴り始める。

ふーん……そうかイチゴか……というか、すげぇなことの人

俺の話しに瞬時に対応しつつ、あくまで愚痴るのか……。

と謎の納得をしながら、なぜか責められているアルデハイトを助けるのは諦めた。

十五分ほどして、ゴブリンたちの大旅団の待っている場所に

ゴンドラが降り立つと、マシンガンのように喋るミシェルに

責められ続けて、枯れ木のようになったアルデハイトが

ゴンドラの扉を開け、倒れこむように外に出る。

続けてミシェルが、虹色の長髪をたなびかせて外に出て

着陸したゴンドラに向けて祈っている大旅団を仁王立ちして睥睨する。

「ふーん……五十七万八千三百二十九か……また減ったわねぇ」

「そんなに居るんですか!?」

というか一の位まで居る人数分かるんかい。

「いや、二種族でもっとも多い二つの部族合わせてこれだから、少ないわよ。

 二種族全体で三百万切ってるんじゃないかな」

「そうですか……」

「えっと、長はあいつかな」

とミシェルは他のゴブリンやオークと共に

ゴンドラに向けてひれ伏しているナーズルを指差す。

「はい」

「話しつけてくるわ。まっといて」

とミシェルは廃人の様に座り込んでいるアルデハイトと俺を待たせて

ナーズルの方へと駆け寄っていき、十分ほど話し込み。

そして

「出発だ!!目標地、ここから北東の大空白地帯!!

 兵団は途中で分かれてタジマ様の決戦の助力のため、

 ローレシアン北部地帯を目指す!!」

「おおーっ!!!」

と言う馬に乗ったナーズル号令に合わせて地鳴りのような声をあげた大旅団が

ゆっくりと進み始めるとこちらへと戻ってくる。

「話しつきました?」

「ええ。あとはミャグルちゃんね」

「知り合いですか?」

「うん。でもちょっと癖のある子だから、そうね……」

ミシェルは考え込む。

俺は邪魔しないように、次の言葉をじっと待つ。

「元気な男の子と女の子は居ない?あ、生贄とかじゃないから心配しないで」

俺は真っ先にジャンガスとミーシャが思い浮かんだ。

「ちょうどいいのがいますけど……」

「うんとね。半ワンハー(月)くらい、大空白地帯に預けても大丈夫かな」

「……本人たちに聞いてみないとわからないけど、たぶん大丈夫かと」

「よし、決まりね。こらアル坊いくわよ」

真っ白になってうな垂れているアルデハイトの背中を蹴って

引きずりながら、ミシェルはゴンドラの中へと押し込む、そして

「我移動せんと欲す。ローレシアン中央城裏庭」

と短くゴンドラの近くで呟いて、俺も手招きして乗せる。

上昇して光の線に繋がったゴンドラは、ローレシアン中央城へと進み始める。

「ゴンドラが新規設定になってからは、もちろん大空白地帯になんて行ってないわよね」

とミシェルは俺に問う。

「ええ。元々ないですね」

「ならば私が中央城から皆連れて飛ぶか。アル坊は使いもんにならなそうだし……軟弱ねぇ」

とアルデハイトは真っ白になって、ゴンドラ内部の隅で体育座りして

膝を抱えている。

いや、誰だってあれだけ仕方ないことをネチネチと無慈悲に責められたら

こんなになると思う。と俺は思ったが口にはしなかった。

ミシェルはおそらく超有能だが、かなり口が悪い。

だが、とりあえず気になったことを勇気を出して、聞いてみる。

「こんなん、貸してもらったんですけど」

とおずおずと懐から銀の美射像を出した俺からそれをひったくると

ミシェルは半笑いでその像を見つめる。

「ああ……まぁ、しかたないわね。そういうことも必要でしょうよ」

とニヤニヤしたまま、俺に像を返してくる。

「何かわかります?」

「自分でいつか知りなさい。これについて別に差し迫った問題はないから、後でも大丈夫よ」

とミシェルは笑いながら答えてから、ブツブツと今後の計画を独りで呟き始めた。


城の裏庭に着いたゴンドラから、

真っ白になっているアルデハイトを蹴り出したミシェルは俺の手を引き

大きな六枚の黒い翼出すと、裏庭から外壁に沿って飛びあがり、

俺の部屋のあるフロアを特定すると

部屋のある側に回りこみ、俺の部屋の窓を叩き割って、室内に侵入する。

「ちょ……割らなくても……」

と止める間もなく、室内に入り込んだミシェルの前に

廊下からミーシャとジャンガスが走りこんでくる。

「何者だーっ!!」「狼藉っすか!!」

と練習に使っていた霊刀シュガヌーンを両手持ちして俺たちに叫んだミーシャと

ジャンガスたちは

俺の姿を確認すると、ホッと安心した顔して剣を降ろす。

その後からゆっくりと欠伸をしながらにゃからんてぃが部屋へと入ってきて

俺の肩へとするりとのっかった。

翼を消してその二人に近寄ったミシェルは、二人の近くをグルグルと回り

頭のてっぺんから、つま先まで観察すると

「ふむ、いい素材だわ。これなら気に入られそうね」

と二人の手を取って、それをまとめて懐から取り出した怪しく発光する太縄で縛ると

小さな左手で持ち、残った右手を俺に差し出す。

「いくわよ。ショートケーキ食べる時間までには、帰りたいし」

「あ、はい」

俺はミーシャの手から一応霊刀を受け取って背中に挿すと、にゃからんてぃを肩に乗せたまま

魔族らしい怪力のミシェルに手を引かれて窓際まで無理やり引っ張られる。

ミーシャたちも同じだ。

「飛びおりるけど、私、魔族で翼あるから大丈夫だから」

二人に手短に説明したミシェルは、窓枠を蹴破って、無理やり大きくして

そこから、まずは、左手一本で縄で腕を一まとめにした二人を無理やり外にぶら下げる。

「うわわ、なんなのこれ兄さん!?」「まだ死にたくないっすー!!!」

吊り下げられて慌てる二人を無視したミシェルは

「じゃいくわよ」

と俺の手を引いて、外へと飛び降りた。

瞬時に六枚の漆黒の翼を広げたミシェルは

虹色の長髪をはためかせながら、猛スピードで北東へと飛び始める。

静かになった二人を気を失ったようだ。うん、ふつうの人には耐えられないよね……。

というか酸欠とか、縄に縛られた部分がうっ血とか骨折しないといいんだが

と俺は心配する。もちろん俺は何とも無い……どうやら今日も超人のままのようです……。

にゃからんてぃは俺の肩で強い風を受けて、どうやら興奮しているらしく。

「ゲロクアー!!グロクアーマニー!!シェケナウナウナウ!!ロケンロー!!」

とでたらめな英語で、謎の歌を絶唱しはじめた。

「……その式神、ちょっとだけ面白いわね」

とミシェルはクスクス笑いながら、猛スピードでローレシアン北東部へと飛び続ける。

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