佐藤だけのこの日本で
こんにちは、MGです
つい最近、現実逃避してたら思いついた作品です。
フトゥルム優先で書いていくので、更新頻度は、むっちゃ遅いです。
でも、楽しんでもらえると幸いです。
2530年12月31日、日本の歴史が大きく変わろうとしていた。
「年越しを間近としましたが、ここで速報です。現在唯一、佐藤以外の名字を持つ日本人、鈴木 隆(98)が危篤となりました。現在、鈴木さんのいる病院とつながってます。リポーターのタケルさんお願いします」
『はい、こちら現在。唯一、佐藤以外の名字を持つ鈴木さんのいる病室前にいます。今、病室内では、医療従事者たちが、さまざまな準備などをしています……あっ、今出てきました。入っても大丈夫でしょうか?』
約500年前、日本政府は、夫婦別姓制度を取り入れようとしたが、さまざまな問題や、風習の壁があり実現できず、名字がどんどん佐藤に侵食されていった。
ちなみに、このことは500年前にシュミレートされていた。そして、ちょうど500年後の現在。そのシュミレート通りになってしまった。
俺は、この話を聞いた時、そんなこと考えてるんだったら文明進化させろよって思ってた。言うて進歩してないで、500年前の建物とか写っている写真と今の写真、同じように見えるもん。あ〜、なんで青ダヌキまだいないんだよ〜 空を自由に飛びたかった〜
あ、どうも。カイトです。名字はもちろん佐藤。一応、高一です。
両親は医者で、さっき、テレビにちらっと写っていた。大晦日だっていうのに、まあよく働きますわ。医者には、そんなこと関係ないか。
『鈴木さん。佐藤以外の名字を持つ人として、何か考えてたりすることはありましたか?』
『ん?そんたこたぁ今までは考えなかったな、がっはっはっはっは!』
わお、すげー元気だな、この人本当に危篤か?むっちゃ元気だぞ?でも、酸素マスクはつけてるから、そんなでもないか?
『でもな、最近ちったぁ考えるようになったんだよ。それも最近な変な夢ばっか見てな、信じてないんだけど、なんか言っておかなきゃいけない気がしてな、「これからの日本は、大波乱の時代だ。でもよ、どうにかなっから。」みたいな意味合いの夢を見たんだ。』
『大波乱とは、どのような?』
『もう国がめちゃくちゃだ。都市が潰れるかもしれね。でもよ、大丈夫だ、不安がるなよ?』
『最後に……』
ビー!ビー!ビー!ビー!
急に、けたたましくアラートがなった。
すぐに、医者(両親)が病室内に入ってきた
おそらく、鈴木の容体が急に悪化したのだろう
『今すぐ出てってください!すみません!取材はここまでです!』
そもそもだが、死に際のじいさんに取材すんなや
そんなことも言ってられんか。何せ、日本人の名字がもうすぐ、佐藤だけになるかもしれないからな
『すみません。ここまでしか……』
「いえ、タケルさん。ありがとうございました。では、明日の天気です。」
そうして、正月の天気が、伝えられる。初日の出は拝めそうだ。
な〜んてことを考えていたら、また速報が来た。
訃報 鈴木 隆 (98) 死去
この瞬間、日本には、佐藤しかいなくなった。
それと同時に、地震が起きた。
結構でかいぞ。そういや初期微動あった?まさかの直下来た?
あれ?待て?
振り返ると、ぎゃー!俺のフィギュアコレクション棚がガタガタしてるー!
これ結構高さあるからな〜倒れそうだな〜
あ、やべ、倒れてきたわ、動けねえ。
ゴン
俺は、頭を打って意識を失った。
「………て。………きて。……ってば!」
ん……なんか聞こえる……なんだろ……おじさんの声なのに、ノリが軽い……
チグハグさで風邪ひきそう……
「…ーい、起きろー」
あーもう!うるさいなあ。
目を開ける。
さっきまで、死にかけてたじいさんの顔があった。
「うぉい!」
「あ、起きたー」
「え?待って?さっきまで、病室で死にかけていて、さっき死んだよね?あなた」
じゃあ、僕も死んだってこと?
「君死んでないよー、あとこれね、仮の姿だから、安心してー」
あ〜よかった〜。まだ、あの漫画読み終わってなかったからな〜
で、あんた誰?
「僕ー?僕はねー、日本を治める神様ー」
へー そーなんだー
「って、えぇえ⁉︎」
びっくりしすぎて声出たわ
「ちょっとお願い事があってね。強引だけど気絶してこっちにきてもらった」
強引にも程がある!俺、さっきトイレに行きたかったんだけど、絶対に漏らしてる
「で、日本を治める神様が、モブみたいな高校生になんのようですか?」
「えっとね、これ見て」
え?鏡?
あ、なんか見える……街?あ、俺の住んでる街だけど……なんかいるな……人?じゃないな、動物にも見えない……なんだこれ?
「これね、妖」
「アヤカシ?」
うん、訳がわからないよ
「えっとね、ちょっとこっちに持ってくるわ」
そう神様が言うと、鏡に写っていた妖が消え、神様の手の上に乗っていた。
「あれ?結構小さい?」
なんだろう、赤黒い色をしていて、色々な動物を無茶苦茶に繋げたみたいな…うげ…目ん玉が、ギョロってこっち向いた。キッモ
「安全のために、小さくしています。こいつ結構凶暴で、人とか食っちゃくから気おつけてね」
なんか、そんな見た目はしてるな。近寄らんとこ
「ちょっと話が変わるんだけど。名前に力があるってことは知ってる?」
「えっと、真名とかいうやつだっけ?」
「そんな感じでいいんだけど。その力は、名字にもあるの」
「へー。それで、名字と妖になんの関係が?」
「名字は、その土地に根付いている妖を抑え込むことができるの。名字のレア度によって、力の大きさ、力が及ぶ範囲が比例的に上がるんだ。」
「でも、その名字が、佐藤だけになって、名字が持つ力が小さくなって、妖を抑え込めなくなった。ってこと?」
「理解が早くて助かる〜。ちなみに、さっきの地震は、妖が出てきたからで、棚が倒れてきたのは、僕が、ちょっっっっとだけ現世に干渉しただけね!」
神様、現世に干渉していいんすか?
「あんま干渉しちゃだめ。だから、今回のことも、見ているだけになっていて、もどかしかった。」
それじゃあ、仕方ないか
「そんなこんなで、君に力を与えよう」
「なんで急に俺が?」
「もし君が佐藤じゃなかったら、その名字の本家の当主になっていたからだよ」
「え?そんなにすごい家系だったの?」
「そのはずだったんだけどね。というわけで、ほい!」
「ちなみに、なんの名字?」
「君の名字は【渡辺】だ。妖に対しての最高戦力の力だよ。何せ、妖退治のプロだった渡辺綱と同じ名字だからね。あ、このことは他の人には内緒だよ。他にも、君と同じ理由で、名字をあげている人たちがいるから。その人たちと仲良くして、日本救っちゃって〜」
そんなことを言われて、俺の意識は遠ざかっていった。
「うはぁ!」
よかった、現世だ。頭から血は……うん、出てないね。
無傷万歳!
にしても、流石に情報量が多い夢だったな。
・名字の力で妖が抑え込められていた
・佐藤だけになったから、妖が活性化
・佐藤じゃなかったら、本家の当主だった人にその名字と力をあげるから日本を救え
ってことか。
これか?鈴木のじいさんが言っていた大波乱は。
へ〜、なるほどね
「みなさん!外に出ないでください」
あ、テレビつけっぱなしだった。
「0時00分頃、震度6強の地震がありました。その後、外には謎の物体がいるとの情報が入っており、現在、混乱が起きています。安全のため、家の中。または、建物内に避難してください」
謎の物体ってのは、妖のことか。
なんか【渡辺】なんて力をもらったけど、嘘っぽいんだよな〜
あんなの倒せる気がしないんだけど……
こっち、こっち、こっち
なんだ?頭ん中になんか響いてるぞ?
『ああ、言い忘れてた。』
あ?神様?
『君たちは、第六感なる妖センサーを目覚めさせておいた。だから、チャチャっと行って、パパっと倒しちゃって!応援してるよ!』
あ〜行けばいいんだろ?
なんか、頭ん中で刺されている方向が、俺の通ってる学校の方角なんだよな……嫌な予感しかしない。まあ行きますけどね!
そう言って、真冬の夜の外に飛び出した
ほんとに、このシュミレーシュンはあります。
「500年後 佐藤」で検索してみてください。
まじで出てきます




