1、複雑 陽汰said
俺は大内陽汰。20歳
この間、東京で一人暮らしをしている俺の元に変な手紙が届いた
「沖、紗和香・・・?誰だよ。」
沖紗和香というやつから来ているらしい
俺には全然覚えがない
内容は意味不明なもので・・・
「お兄さんへ
紗和香です。元気ですか?
先月、私の母がお金を渡してきました。
「これで好きにしなさい。」
と、言われました。
助けて下さい。 もう、お兄さんしか居ません。
お兄さんは知らないかもしれませんが、
「あやめ」も居ます。
たいへん無理な事を言っているのはわかっています。
でも、もうお兄さんしか居ないんです。
どうか、私達を助けて下さい。
来週あたりにそちらに着く予定です。
沖 紗和香
あやめ」
何なんだこの内容は・・・
「お兄さん」って・・・
意味わかんねー
翌日―
「なぁ、條、ちょっといいか?」
俺は次の日、大学の友達の安達 條に、相談することにしてみた
こいつは頭がいい
何かいい事を言ってくれる・・・かも
「あのさ、これ、見てくれ。」
俺は條にあの手紙を渡した
「なんだよ、これ。」
「実は・・・。」
俺は條にこの手紙のことを一から話した
「いたずらかなんかじゃねーの?」
「い、いたずら!?」
そんなっ
「でも、よく見ろ!俺のとこの住所から郵便番号までしっかりしてんだぞっ。そんな、いたずらだなんて・・・。」
「確かに。でもそうとなると、これはお前の事よく知ってるやつから来てるってことだ。」
でもこんなやつ、覚えがないんだ
「知らないんだ、こんなやつ。」
「来週、着く?って書いてあるぞ。」
「そーなんだよ。」
困るなぁ・・・
「おい、陽汰!この子の字からして、高校生くらいじゃないかな?・・・それから、和歌山から来てるぞ、この手紙。」
すげぇ、條
「和歌山・・・。なんでそんなとこから・・・。」
「ま、来週まで待てよ。わかんないんだし。」
「そ、そーだよなっ。」
だよな
そおしよっ
「それより、早く行こーぜっ。授業遅れるし。」
「お、おうっ。」
條の言うとおり、いたずらかもしんねーし
大丈夫だろっ
たぶん
俺は何も気にしないことにした
あとから、たいへんなことになるともしらずに・・・




