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夏の夜空の雰囲気を、
純粋で一人の友達を大切に出来る子供らしさを、
表現したかった作品です。
全体的に透き通ったイメージで書きたかった作品です。
そんな稚拙な作品ですが、よろしくお願いします。
夜は嫌いだ。
彼が言う。
僕は彼の顔を覗こうとして、止めた。
覗いてはいけないような気がしたからだ。
どうして?
僕は返した。
真っ直ぐ空を仰ぎ見ながら、隣にいる彼の言葉を待つ。
涼しい風が頬を撫でるようにして吹き、彼方へと消えていった。
お前が横にいると、淋しくなる。
ポツリと、彼は弱々しく答えた。
声が、震えていた。