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The flame night of resurrection その⑥


 ――――――咲夜は夢を見ていた。

 皆で談笑している、とても楽しい夢だった。何を話しているのかは、ぼやけていてよくわからないが、屋敷の皆が自分の傍にいて、笑いあっていた。

 しかし、そこに風牙はいなかった。風牙のことを尋ねてみても、誰も風牙のことを知らない。


「どうして……」


 咲夜は、自分自身の記憶について考える。自分は、過去の記憶が曖昧で、うっすらとしか覚えていない。

 どうして記憶を失ってしまったのか。どうして〈夜桜庵〉に閉じ込められることになったのか。思い出したくても自分の頭にロックがかかったかのように思い出せない。


 だからこそ、風牙が〈夜桜庵〉の壁を破壊してくれたあの日、止まっていた咲夜の人生が動き出したのだ。

 さっき、落ち込む風牙に偉そうなことを言ってしまった。でも、風牙の悲しい背中を見るのは耐えられなかった。


 急速に夢の世界が冷めていく。楽しかった雰囲気は消え、後に残ったのは、誰もいなくなった暗い道で、風牙が一人先を進んでいる光景だった。


 呼びかけても、呼びかけても風牙は暗闇へ消えて行く。

 追いかけても追いつくことはなく、やがて躓いて転んでしまう。


「風牙さん!!」


 どこにも行ってほしくない。風牙が復讐を語った時から、咲夜の心は決まっていた。

 決して、一人にはさせない、と。


★ ★ ★ ★ ★



 目が覚めた咲夜は、勢いよく起き上がる。そこは森の中で、鬱蒼と茂った緑が、周囲の光を遮っていた。


「……咲夜」


 静かに呼びかけてきたのは、見慣れぬ白いスーツの男だった。咲夜は緊張で身構え、体を強張らせる。


「誰?」


 白いスーツの男はその質問に答えることはなく、悲し気な顔で咲夜に頭を下げた。


「手荒な真似をして済まない。どうしても、今から行うことを、風牙に見られたくなかった」

「……どういうこと?」


 咲夜は立ち上がると、白いスーツの男から距離を取る。


「一連の騒動……そのすべては、私が仕組んだことだ。お前から記憶を奪い、〈夜桜庵〉に閉じ込め、守り、そして時が来るのを待っていた」

「何、言ってるの……?」


 白いスーツの男の周囲が揺らいでいく。蜃気楼のように歪曲した姿は、咲夜がよく見知った人物へと変わる。


「おじい、さま……?」

「咲夜。私は、お前の苦しみを取り除いてやりたい」


 現れた厳夜は、顔に一段と皺を刻んでいるように見える。


「お前の中の膨大な傀朧は、世界を導くためにお前の中に存在している。お前の朧者(ホーダー)としての概念は、幸せ、希望、救い……そんな人間が当たり前に抱く、幸せを望む想像を媒介としている概念だ。それ故に、お前は幼い頃、人間の重たい願いが夢に出てくるようになり、体調を崩すようになった」


 咲夜は厳夜の話を聞いて、過去の情景がフラッシュバックする。寝込んでいた自分を看病する老紳士、母、そして厳夜の暗い顔――――――。


「様々な対策をした。治療を兼ねて、傀朧管理の専門家と一緒に暮らしたこともあった。だが、駄目だったのだ。優しいお前は、人の願いをすべて受け止めようとしてしまう。そのストレスで、無意識に他人を傷つけてしまったこともあった」


 厳夜が言葉を紡ぐたび、咲夜は魔法が溶けたように過去を思い出していく――――――。

 傀朧管理の専門家――――――体調不良で友だちもおらず、ずっと一人だった咲夜に、初めてできた友だちがいた。専門家の孫で、あまり笑わない少年だった。彼は当時、随分と歳上だったが、生真面目に咲夜を看病してくれた。そんな彼を、咲夜は傷つけて(・・・・)しまったのだ。


「私は、その重圧に耐えきれず、心が壊れかけたお前の記憶を奪った。そして、〈夜桜庵〉に閉じ込めた」

「……」


 厳夜の言葉が、咲夜の記憶を奪っていた、記憶に関する想術を解いていく。自分がどんな思いで、朧者(ホーダー)である辛さと戦ってきたかを思い出した咲夜は、ショックで蹲ってしまう。


「私は、他人のあらゆる人生をコントロールしてきた。許されない罪だ。それが与えられた役割だと認識するたびに、心が軋んだ。何度も消えたいと思った。家族や他の想術師を粛正していく中で、運命に抗うのを何度も辞めようと思った……だが、最後の最後まで辞めなかったのは、お前たち家族(・・)がいたからだ」


 厳夜は咲夜の頬に手を当て、涙を流して謝罪した。


「ごめんな……どうして幸せの概念を司るお前が、普通の幸せを持てないのだろうか。その上、お前が世界の生贄(・・・・・)になるなど、私は許せなかったのだ。だからこれまで、ずっとお前をコントロールしてきた。すまなかった」


 咲夜の頭は混乱している。話を理解したようで、あまり理解できていなかった。ただ、祖父は自分の身を案じ、自分を幸せに(・・・)にしようとしているのだ。そのために、尋常ではない障害を乗り越えてきたのだろう。咲夜にはその努力や内容は一切わからなかったが、厳夜の見たことのない表情から、辛い状況が伝わってくる。


「だから最後に、お前を朧者(ホーダー)である重圧から解き放ってやりたい。いいかい?」


 厳夜の問いかけに、咲夜は首をゆっくりと縦に振った。

 それを合図に、茂みの中から二人の人影が現れる。咲夜のよく見知った二人、舞川永久とヒカルだった。


「咲夜様……ごめんなさい。私……貴方に精神支配の術をかけた。記憶が戻るのを防ぐために」


 永久は頭を下げて謝罪した。その辛そうな顔を見た咲夜は、永久に微笑みかける。


「ううん。いいよ永久ちゃん……気にしてないよ」


 その優しい言葉を聞いた永久は、少しだけ肩の力を抜いた。


「永久。頼んだぞ」

「……はい」


 厳夜は懐から小さな上開きの箱を取り出して、永久に渡す。それは、浄霊院幾夜(・・)が盗んだように自演した〈特上傀具〉、〈造ノ箱(ツクリノハコ)〉だった。


「〈十二天将〉の監視下にあったせいで、これを使うまで長かった……」


 永久は〈造ノ箱〉を手に持ちながら、咲夜に触れる。


「私は膨大な傀朧をコントロールして、咲夜様に負荷をかけず、朧者(ホーダー)としての核を〈造ノ箱〉に移動させる係です。これまで時間をかけて練習しました。それで、長い間咲夜様との傀朧のパスを作るのに手間取っていたんですけど……」


 咲夜は永久の手から温かい熱を感じ取る。

 これから始まるのは、どのようなことなのか見当もつかない。ただ、永久と厳夜を見ていると、従わないという選択は消える。


「目を閉じて、リラックスしていてください」


 咲夜は言われた通りに目を閉じる。

 すると、全身から傀朧が一気に噴出し、それが川となって流れて行くイメージが脳内に湧き上がってきた。体は熱を帯びたが、どこか心地の良い温かさに感じられる。


 自分は、傀朧から解放される。過去に抱いた様々な悲しみや辛さが消えるのだろうか。ただ、あまり実感はなかった。


 咲夜の意識は徐々に薄れ、光を失っていく。


 そして、咲夜を中心に巨大な傀朧の柱が出現し、永久の手にある〈造ノ箱〉に吸収されていく。



★ ★ ★ ★ ★



 立ち上る光の柱――――――それは、浄霊院家を取り巻くあらゆる勢力の目に留まった。

 東郷旭灯(とうごうあさひ)はその眩しさに目を細め、爆発した洋館の前で一服していたトシミは空を見上げ、法政局長の副島(そえじま)は、発生した傀朧の量と質に戦慄する。

 そんな中、誰よりもその光に目を奪われたのは風牙だった。浄霊院幾夜(いくや)を追う途中、目の前で立ち上る巨大な光の柱―――その中心に咲夜がいるとわかり、焦燥感が募る。

 何をした。何をされた。何があった――――――膨れ上がる疑問は風牙の体をつき動かし、柱への道を最短速度で駆け抜けさせる。


「咲夜!!」


 風牙が叫ぶと同時に、光の柱は一気に萎み、その下に横たわっていた咲夜の体へ収束して消えていく。


「風牙、さん……」


 風牙の目に、こちらを見て安心したように笑う咲夜の姿が焼き付く。何が何だかわからない風牙は、咲夜の元へ歩みを進めるが――――――。


「!!」


 その傍にいた厳夜を見て、足が止まった。


「……じい、さん?」

「風牙」


 厳夜の顔は普段より青白く、疲れているように見える。

 だが、まっすぐに風牙を見据えるその瞳は、普段の厳夜と何ら変わらない。風牙はそれ故に、頭を抱えて震え始める。


「ぇ……何が、どうなって……」


 風牙は浄霊院紅夜(こうや)の傀朧を感じ取り、それを持つ浄霊院幾夜(いくや)を追ってここに来た。だが、目の前にいるのは紛れもなく厳夜本人(・・・・)である。そして、厳夜の纏っている傀朧が、浄霊院紅夜のもの(・・・・・・・・)と同じであるという事実に、思考が狂って追いつかなくなる。


「風牙。お前に話さなければならないことがある。聞いてくれ」

「は……何言ってんだよじいさん……話? なんだよそれ……」


 風牙の澱んだ青い相貌は、厳夜を睨みつけていた。


「何で……じいさんが、紅夜の……あの野郎の傀朧を纏ってんだ!!」

「順番に説明する。だから落ち着いて……」

「落ち着く? これが落ち着いてなんていられるか!!」


 風牙は怒りをぶつけるように吐き捨てた。


「あんたは……すげー強くて、かっこよくて……みんなを守るために戦って、それで傷ついて……」

「ああ」

「だから、俺はあんたの助けになりたいって……そう思って」

「その思いは、本物(・・)だ」

「なら!! 何であんたがここにいるんだよ!!」


 絶叫する風牙に、厳夜は淡々と告げる。


「浄霊院幾夜(・・)は、最初から存在しない(・・・・・・・・・)、架空の人物だからだ」

「……は」

「浄霊院幾夜は私の……いや、私と紅夜(・・)の願いを叶えるため、紅夜の想術で作り出した架空の存在だ。最初から、存在していなかったんだ。故に、お前たち皆を騙していたということになる。それについては弁解の余地などない」


 風牙はその言葉を聞いて、全身から力が抜けていく。泳いだ目は焦点が合わず、口をわずかに開けて全身を震わせた。一歩ずつ後退し、厳夜から離れていく。


「私はこの六十年近く、ずっと目的のために行動していた。浄霊院家という運命を受け入れ、予言に従って生きながら、その裏でずっと牙を研いでいた。何を犠牲にしても、何を失っても、進み続けた。最愛の家族をも欺いた。どんな咎でも受けよう。いや、裁かれるべきだ」

「わかんねえよ……そんな……」

「私の人生について説明をする気はない。だが、これだけは言わせてほしい」


 厳夜は咲夜を一瞥し、告げる。


「私は、家族を愛している。だから、家族のためなら何だってする。それが例え、お前を欺く(・・・・・)ことであっても」


 力強く、それでいて今にも泣きそうな声だった。それを聞いた風牙の視界が揺らぎ始める。


「なら俺は……俺は、何だったんだよ。あんたにとって、俺は……」


 その疑問の答えが、厳夜から帰って来ることはなかった。ただ一言、「すまない」という謝罪だけが風牙の耳に入る。


「……はは」


 風牙の脳裏に、浄霊院家に来てからの情景が走馬灯のように蘇ってくる。

 啖呵を切った面接。咲夜、影斗との出会い。屋敷の襲撃者を撃退したこと。様々な交流――――――。

 これまで、風牙の人生は復讐(・・)のみだった。復讐のためにすべてを捨てて努力し、想術師になり、浄霊院紅夜を追い続けた。

 だがこの屋敷に来て、本当の自分は何なのか、本当に自分がやりたいことは何なのかをたくさんの人と交流する中で考えていた。

 誰かを助けたい。誰かの力になりたい。

 それが例え、救えなかった命に対しての贖罪だとしても。生き残ってしまった自分への罪滅ぼしのためだとしても。それでも確かな自分(・・)を見つけることができた。

 風牙は浄霊院家が好きだった。守りたかった。

 なのに――――――突きつけられたのは、すべて嘘だった(・・・・)というあまりにも残酷な結末。


「はは、ははは」


 風牙が尊敬していた者は、憎き仇、浄霊院紅夜と繋がっていた。

 その事実が、風牙の心を破壊する。


「あははははははははは」


 風牙は天を仰ぎ、腹の底から慟哭する。顔には、大粒の涙が張り付いていた。


「風牙さん……ちがう。ちがうんだよ……」


 この場にいた者は皆、風牙から目を反らす中、ヒカルだけが目を細めて風牙を睨みつける。

 慟哭が掠れた時、風牙はまっさらな顔で厳夜に向き直る。吹っ切れたフリ(・・)をした風牙は気持ち悪いほど穏やかに笑い、低く呟く。


「もう、いい」


 その瞬間、風牙は拳に傀朧を纏わせ、厳夜に突撃する。厳夜はその動きに何ら反応することなく、まるで殴られるのを待っているかのように立ち尽くした。

 その拳が厳夜に届く直前、風牙の伸び切った腕が掴まれる。


「……何だよ」


 ヒカルは無表情で、風牙の腕を掴んでいた。風牙の顔は怒りに染まり、掴まれた腕を強引に振りほどく。


「何なんだよお前。邪魔すんなよ」

「厳夜様を殴り飛ばしてどうします?」

「知らねえよ」

「すっきりするんですかね」


 充血した目でヒカルを睨んだ風牙は、ヒカルの胸倉を掴んだ。その様子を見た咲夜は、風牙の服を掴み、辞めさせようとする。


「待って! 違うんだよ。もう少し、話を聞きましょう?」

「咲夜……俺さ、ずっと騙されてたんだ。嘘吐かれてたんだ。よくわかんねーまま、騙されてたんだ」

「私もさっき聞いたんだ。私も困惑してる」


 風牙は咲夜の手を弾くと、そのまま突き飛ばした。咲夜は反動で尻餅をついてしまう。咲夜が見上げた先に映る風牙の顔は、悲しみと憎悪に染まっていた。


「だめ……」


 風牙はふらふらした足取りで、再び厳夜に接近していく。


「何だよ……何なんだよ……」


 厳夜の言葉が風牙の脳裏に何度も再生される。

 家族――――――? 家族のため――――――? 家族のため――――――。


「家族って……家族のためって……ふざけんな……」


 厳夜は家族のために行動していたのだと言った。家族を守るために自分を騙したと言った。

 厳夜は以前、自分を家族(・・)だと言ってくれたじゃないか。その言葉が嬉しかった。浄霊院紅夜に奪われ、自分の人生に欠落した〈家族〉を、取り戻したような気がしていた。

 風牙は自分でも気づかないうちに、浄霊院家の一員になったような感覚でいたのだ。なのに――――――騙されていた。家族だと言ってくれた言葉は、嘘偽りだったのだ。


 湧き上がる憎悪。その対象は、あろうことかこれまで自分が守ろうとしてきた存在に向く。それがどれだけ薄汚く醜い感情か、理性が訴えかけても止められない。


 ――――――羨ましい。


「ぅ……」


 風牙は激しい吐き気に襲われ、口元を押さえる。

 動悸と息苦しさ―――風牙の心は限界だった。これまで押さえつけてきた自分の欲と願いに押しつぶされそうになる。


「イヒヒヒヒ……ヒャハハハハハハハ!! 滑稽だな!! これだから人間は好きだ」


 風牙の頭上から、あの声(・・・)が降りてくる。その瞬間、周囲の時間が止まり、自分の心の中に巣食うあの存在が目の前に現れる。ゆっくりと顔を上げると、また和装の自分に見下ろされていた。


「わかっただろ風牙。人間は欲望のままにしか生きられない。それが例え、他者を救う(・・・・・)だの、誰かを守る(・・・・・)だの、高尚な願いだとしても、それらは全部エゴ(・・)だ。欲望に忠実に生きているだけのことなんだよ」

「……」


 もう一人の自分は、邪悪な笑みのまま風牙の顔に近づいていく。


「もう、いい子でいるのは止めろ。お前は復讐を願う心の中で、普通の幸せ(・・・・・)を願ってた。家族が欲しかった。友だちが欲しかった。誰かと一緒に、生きていたかった。寂しかったんだ」


 風牙の目から大量の涙が流れ落ちる。もう一人の風牙は、風牙の耳元で力強く言葉を紡ぐ。


「もう、我慢しなくてもいい。お前には()がある。お前を不幸にするだけのこの世界はもう……いらないよなぁ。オレが力をくれてやる。今度は、お前自身が、幸せに(・・・)なるために」


 もう一人の風牙が手を差し出してくる。それが今の風牙にとって、救いの光のように映った。風牙は強張っていた表情を緩ませる。

 辛くて、悲しくて、疲れてしまった。もう、どうでもいい。何もかもが――――――。

 風牙はその手を取った。辛い苦しみから解放されたかった。


「さあ。一緒に世界を創り出そうぜ、風牙(きょうだい)


 風牙は小さく頷いて立ち上がる。もう一人の自分は、青い光の粒子となって、自分の中に入ってくる。力が湧いてくる。

 ――――――心地良い。今なら、何でもできそうな気がする。


 風牙はやがて、光に飲み込まれる。その瞬間、深い闇の底へ意識が沈んでいく――――――。




風牙くん、堕ちる――――――。

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