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ドラキラサマナー

まさかの寝落ち…………今日も夜の投稿を目指します。


9/15 多忙により、今日の夜に投稿予定です。

9/16 本日の夜まで持ち越しになりそうです…………

「君はこの辺りの生態系を乱しすぎた。だから申し訳

ないけど、その命を頂戴するよ」


 俺は今、モンスター討伐のD級クエストを初めて

単独で受注している。目の前に居るモンスターは、

グリズリー族の中位格、スーパーグリズリーだ。


「ヴオォォオオオッッッ!!」


 立てば体長4mにも達する熊は、地球のライオンすら

(りょう)()する速度まで加速して、俺に向かってきた。


「はっ!!」


 しかし、俺は縮地レベル2と神速レベル1、

脚力レベル8を駆使した、熊の4倍以上の速度の

飛び蹴りを放ち、熊の顔面を陥没(かんぼつ)させて討伐した。


「遠距離から…………(しゅう)分解析(ぶんかいせき)発動!」


 遠方から臭いを()ぐことで、スキルの力を最大に

発揮せざるおえない状況を生み出し…………


『ピロリン♪


 スキル : 臭分解析のレベルが2に上がりました。


                       』


 スキルのレベルを上げていく。


「帰った~ら、熊鍋~~♪」


 豊富に得られた熊肉を見ながら、帰還後の料理に

心を踊らせていた。


『グオオオオオオッッ!!』


 眼前10mの地面が天空へと吹き飛んだかと思いきや、

SS級に指定されているグリーンドラゴンが現れた。


「…………冒険者の死亡事故の一角は、君達のような

厄災との遭遇(そうぐう)だと言われている。新米なら無謀な

挑戦をするだろうし、手練れだと、露払いの一撃で

殺されるケースが想定される」


 俺はバルディーの顔と、猫娘の顔を思い浮かべ

ながら、死亡事故のケースについて推察した。

いきり立ったアーロン達でなければ、このような

遭遇は最大の不幸だと嘆くことだろう。しかし、

俺は喜びも嘆きもしなかった。


「俺は君を容易く殺せる。だけど殺す理由がない。

一方君は、俺を殺して利益を得られるのかな?」


 グリーンドラゴンはこちらを向き、"ヨダレを垂らした"。


「成る程、元々スーパーグリズリーの肉目当てで

現れたんだね。俺の解析でも美味いことは分かって

いるし、納得の理由だよ」


 そして、グリーンドラゴンの両目は、俺をその辺の

雑魚と変わらない認識で映している事がうかがえる。


『グワオオオオオオオオオッッッ!!』


 グリーンドラゴンは、突進しながら炎を吐き、

隕石のごときタックルを放ってきた。


(ミドル)召喚(ゲート)海底(マリアナ)砲撃(バズーカ)!!」


 俺は縮地で最高速度の後退をしつつ、自分の2m先に

指定した回廊を開き、地球側でマリアナ海溝の深部に

設定した回廊と繋いだ。


『バジュゥゥウウウウウッッッッッ!!!!!!』


解除(クローズ)!」


 二次災害を考慮して、直ぐに回廊(ゲート)を閉じた。


『…………バゴォォオオオオオン!!!』


 グリーンドラゴンは、一瞬で5キロ先の山まで

吹き飛んで行き、衝突音が遅れてこちらへやって来た。


 スキル : 遠視レベル6!


 5キロ先のグリーンドラゴンの姿を、細やかに視認する。


(死亡…………(ある)いは気絶かな?)


『ピロリン♪


 ワイルド・サモン・フェリンのレベルが58に

 上がりました。


                       』


「これは死亡だな」


 やはりSS級の竜族の経験値は、下手な銀色

モンスターのそれを(ゆう)(しの)ぐらしい。


「これだけ距離があれば、良いスキル鍛練になるな」


 俺は、足の筋肉と骨が壊れるまで、(しゅく)()を行った。


「ゼエッ!! ゼエッ!! からの爆食!」


 そして、瞬食レベル3、超速消化吸収レベル4

、超回復レベルレベル1を駆使しt…


『ピロリン♪


 スキル : 超回復がレベル2に上昇しました。


                     』


 訂正、超回復レベル2を駆使して、約10秒で

元の脚より強靭(きょうじん)に回復したのさ。


「さっきの俺より今の俺の方が、速く。そして…………

強い!」


 自己陶酔でも何でもなく、スキル : 第10426

宇宙式物理現象適応によって、脚力の向上が基礎

スピードとパワーの向上に、ダイレクトに貢献するのだ。


「…………裏腿(うらもも)中心に発達しているから、着痩せは

しているが、そろそろ上半身と比べて下半身の

発達がえげつない事になっているなぁ」


 下半身の発達のし過ぎにより、そろそろ上半身が

貧弱に見えてきそうなのだ。


「…………前に陽筋(ようきん)くんが一方的に話してくれた

情報だと、背中は荷重懸垂、胸はベンチプレス、

肩、腕は筋肉の筋に沿って、ダンベルを挙げるのが

良かったって言っていたな。バルディ誘って筋肉解剖図

代わりにしよう。兎に角、闇雲(やみくも)に大岩を挙げるだけ

じゃあバリエーションが少なすぎる。鍛治屋さんで

筋トレ器具を作ってもらおう!」


 そうこう言っている内に、グリーンドラゴンの死体が

ある崖下までたどり着いていた。


「よし、素早く崖を登って、クライミングスキルと

背筋トレーニング、そしてあわよくば腕力スキルの

強化を図ろう」


 こうして、初めは腕のみのよじ登り動作をある程度

掴み、そこから跳ぶように岩の窪みを掴み登っていった。


『ピロリン♪


 スキル : クライミングレベル1を獲得しました。

 スキル : クライミングがレベル3まで上昇しました。

 スキル : 腕力がレベル5に上昇しました。


                        』


「上手いこと加速度で負荷をかけれたな。背筋が

泣きたくなる程痛いのがその証拠だ」


 俺は超回復していく背筋の痛みを感じながら、

地球物理現象適応ならではの、負荷のかけ方を

モノにしていったのだった。


「解析っと」


 そして、グリーンドラゴンの部位を余すところなく

解体し、売却予定のない肉の調理を開始した。


 あ、石油はもう使わないからね!


 調理終了後、高所から縮地で最高速度まで加速後、

その速度のまま崖のギリギリを踏み切った。


『ピロリン♪


 スキル : 跳躍がレベル7に上昇しました。


                    』


 これは起きる気がしていた。けど、俺がやりたい

ことは…………


「空気を蹴って加速する!…………な~んて、縮地

使っても出来ないかぁ」


 空中に魔力の床を作って蹴るようなスキルを使う

冒険者はチラホラ見かけるが、やはり(おとこ)のロマンと

しては、ただの空気を蹴るだけで、あの挙動を体現

したいのさ。


「着地!…………脚の骨1本すら折れないや。スゲー

頑丈になった…………」


 しかし、こうして自己成長を感じられるだけでも、

鍛えた努力が報われた気がする。


「ん?」


 俺は目の前で、銀色の履き物を履いた黒髪の女性が

座り込んでいる姿を見つけた。


「(黒髪、着物に刀ときたら)クレインさん、おはよう

ございまーす!」


 先日、昇格試験で色々とお世話になったB級冒険者の

女性に挨拶をかけた。


「ワ、ワイルド…………ええと、その…………良い天気だな!

とてもクエスト日和だな!」


 何故か、歯切れの悪い返事を焦りながら返してきた。


「?? まぁ、そうですね。それにしても…………」


 尻、太もも、ふくらはぎを中心に、下半身が

パンプアップしているのが、着物越しでも分かる。

恐らく縮地を連発する特訓でも行ったのだろう。


「下半身が凄く」

「ーーーーッツ!!?」


 俺が下半身に言及した瞬間、顔を赤らめていたが、

俺はそれに気づかずに続けた。


「パンプアップしていますねぇ! けど、ふくらはぎが

張りすぎていますので、フォームの見直しや、個別の

筋肉強化を行うと良いかもしれませんね。侍素人未満の

意見ですが」


「そ、そそそ、そうか…………つぅいつい朝練で熱が

入ってな…………休息がてら原っぱに出たら、気持ち

よくなって座り込んでしまったのさ…………」


 (しばら)く冷静さを取り戻し、それでも赤面しながら

口元を隠して返答していた。


「いえいえ、分かりますよ。俺も前s…あっ!」


「ゼン?」


「前…………ヴウン!! 前まで住んでいた所だと、

野良猫達と共に、草原で昼寝とかしていたので、

クレインさんの気持ちが分かるな~と思ったまでです」


「猫か。拙者(せっしゃ)の地元では、室内で首輪に繋がれて、

エノコロリーフにじゃれついていた記憶があるな」


 エノコロリーフ…………要するに猫じゃらしのことか。


「完全室内飼いですか~。逆に想像が着かないですね~」


「とはいえ、流石に日に2時間ほどは屋敷を自由に

(かっ)()させていたな」


「猫は動く時はとことん動き回りますからね!」


「ああ。一流の忍であっても、時に出し抜かれる」


「あっと、クエストの途中でした。脚がお(つら)

でしょうし、よろしければ町まで手を貸しますよ」


 そう言って、脚の疲労が抜けないクレインさんに、

手を差しのべた。


「拙者は誇り高き侍だ。故に、己の意思でのみ行動を

起こす。この程度の疲労ごとき、もうじき直る。(ゆえ)

(ほどこ)しは受けぬぞ」


「ははは、それは失礼しました(でも、臭分解析

レベル2で確認すると、相当量の疲労物質が検知

されるんだよなぁ)。でも、本当に立てない時は、

大きめの声で呼んでください。わりと早めに

()けつけるので」


「そうか、その心遣いには感謝をせねばな。近い内に

また会おう」


「はい、良い日向ぼっこを!」


 こうして俺は、初の単独モンスター討伐クエストで、

厄災に会いつつも余裕でクリアしたのだった。

 面白半分で受付嬢のリズにグリーンドラゴンの鱗を

見せたら、3分ほど固まっていたな。


「…………こんなところで立ち止まっているわけには

いかぬ。拙者は…………何としてでも強くならねばならぬ」


 ワイルドが去った後、クレインは目に炎を

浮かべながら、決意を固めて立とうとした。


「っつ!? た、立てぬだとっ…………!!」


 しかし、脚が(しび)れて5分間程動けなかったようだ。


~同時刻・アーロンサイド・カルロス視点~


「やめて! アーr…ギャアッ!!」


 制止を叫ぶローズの頬に、兄貴の拳がめり込んだ。


「アーロンさまぁ…………もっともっと私に神聖なる

一撃を…………はぅぅううっっっ!!!」


 兄貴の蹴りが、チビアリスの全身を吹き飛ばし、

変な叫びを上げながら、サッカーボールのように

転がっていった。


 …………兄貴の次なる獲物は


『メコォッ!!』


 イッッッッデェェェエエエエエエッッッッ!!!!


 当然、俺よ。諸に鳩尾に飛び蹴りが突き刺さり、

背後の岩盤に叩きつけられた衝撃と合わせ、骨肉に

衝撃が駆け回ったのだ。


 何かさ、マジでどうしてこうなったよって感じだ。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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