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虹色の国々  作者: 山猫ミチル
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青の国



青の国




 緑の国と青の国はとても近い距離にありました。緑の国を出て、数日でたどり着けたのです。



 

 青の国に近づくほどに青い氷のかたまりが浮いているのでした。




 この国は断崖絶壁だらけです。なかなか上陸できそうな陸地が見当たりません。しかも、よく見ると氷でおおわれているのです。



「寒い。この国に上陸したら真っ先に防寒具を買いに行こう。寒くて何もできん。オーノは脂肪たっぷりだからいいけど」

「ワシだって寒いよ。こんなに寒い国があるなんて人々はどうやって暮らしているのだろう」

「そもそも、人が暮らしているのでしょうか」

 南国育ちのクレパスらしい発想です。



 断崖絶壁の上に人のかげが見えました。

「ああ、良かった。人がいます。無人の国ではないようです」



 人かげを見て安心したのもつかの間、


「ああ!」


「どうしたクレパス」

「大変です。あの人、崖の上から飛び降りました!」

「何だって? 落ちたのか」

「いや、自分から飛び降りたんです」

「助けなきゃ」

 オーノがオロオロしています。

「こんなに冷たい海に飛び込むなんて正気じゃねえな」



 急いで近くまで船を寄せます。人が浮かんできておぼれていました。


「さあ、これに捕まって!」


 ロープを投げると、青色の男が死にものぐるいでロープに捕まってきました。三人で船に引っぱり上げました。


「ぜーぜーぜー」


 青い男はガタガタ震えています。



 ありったけの毛布を掛けてさすってあげました。トンカチがオレンジの国でもらった上等なウィスキーを飲ませます。ようやく男は顔を上げました。若いとても美しい青年です。青年は三人を見まわし、次に船に乗っていることに気がつきました。



「俺は、死んだのか?」

「俺たちが助けなければ死んでいたな」

「え? 生きているのか。何なのだここは。海の上に浮いている。それにあなたたちは何か変だ」

「助けてやったのに変だとは何だ」

「まあまあ、トンカチ」


「なぜ助けたのだ! 僕は死にたかったのに、なぜ助けた!」

 突然男は怒り出しました。


「何だとう? じゃあ何でロープにしがみついた。そんなに死にたいのならもう一度飛び込め!」

「言い過ぎだよ、トンカチ!」

 暗い海を見て男はしゅんとなりました。


「なにか事情があるのだろうけど、死んではだめだよ」

 オーノが優しくさとします。ついに男は泣き出しました。



 とりあえず、男のぬれた洋服をトンカチのカラフルなシャツに着替えさせました。



 男が安心するようにクレパスたちは自己紹介をし、この国へ来たいきさつを簡単に話しました。さっきまで死のうとしていた男は、クレパスの話しにはあまり興味がないようで目はまだうつろなままなのでした。



「へー、そうなのですか」


「世界は驚きに満ちているんだ。この前に行った国なんて巨大な鳥がいてね、僕たちを軽々と持ち上げたんだ」


「はあー」


「その前の国はね、なんと小人の国だったんだよ」


「へー」

 と言ったものの何の感情もないのです。


「ねえ、差し出がましいかもしれないけど」


「へー」

 どうやら人の話を聞いていないようです。


「どうして死のうと思ったの?」

 死という単語に敏感に反応してみたものの、その口はかたいようです。仕方なく


「もう一杯だけだぜ」

 と言って、トンカチがなけなしのウィスキーを青年に飲ませました。


「私はもう生きていけません」

「だから、何で?」

 青年はじっとトンカチの腕の中の琥珀色の液体を見ています。


「わかったよ。もう一杯だけだぞ」

 青年はウィスキーを一気にあおりました。



「私には生きている価値がないのです」

「そんなことはない。誰だって自分のためだけに生きているのではありませんよ。あなたにはご両親はおられませんか?」

「むむむ」

「ほらね、あなたが死んでしまったら悲しむ人がたくさんいるのです」


「どうせ、失恋したんだろう。彼は綺麗な顔をしている。それだけに振られたことがないんだろう。失恋で死のうとしたなんて恥ずかしくて言えない、プライドばかり高いおかげで精神が子供なんだよ」

 突然トンカチが青年に殴られました。図星だったようです。トンカチは当然怒りましたが、先にオーノにはがいじめにされ、怒りが収まらないトンカチは、さらに青年を叩きのめすような数々の言葉を投げつけました。


「カッとなってすぐに人を殴る、それがわがまま野郎の証拠だ! いいか、何でも自分の思い通りになると思ったら大間違いだぞ! 命の恩人に対してその態度は何だ! え? 一体どういう教育を受けたのか知らんが親の顔が見てみてえよ!」


 すると青年が笑いだしたのです。

「その通りさ。僕は小さなころから親からも大切に育てられ、この年まで僕を振る女なんていなかった。それなのにあの女と来たらこの俺を、この俺を振ったんだ。しかも、あろうことか、あいつが選んだやつが俺の親友だったんだ。祝福なんてするもんか。死んでやればあいつらもきっと後悔するだろう。それで死のうと思ったのさ」


「ほー、あきれ返るほど根がくさった野郎だぜ。悲しくて死にたいって言うんならまだしも、腹いせとはねえ。大体、失恋くらいで死ぬとは命をバカにしてるんだよ! 俺たちは、この海を命かけてわたって来たんだ。知らない国に行くのがどれほど勇気のいることかわかるか? 何度も危ない目にもあって来たんだぞ。それでもな、それでもやっぱりここの国にも来たんだよ。俺たちには大事な使命があるんだよ」


 ようやく青年は、クレパスたちが自分とは違うということに気づいたのでした。

「あなた達は、いったい何者なのですか?」



 青年は正気に戻り、自分はカヨリと名乗りました。クレパスらの話を聞いてとても驚いていました。

「というわけなのです」

 ちなみに話すのは二回目です。


「驚いた。あの海の向こうに、そんな国があるのか」

「お前さんが着ている服は俺のだが。綺麗な色だろ?」

 トンカチが青年に貸した服はカラフルでした。


「海水が目に入って、目がおかしくなったのかと思いました。何だかへんてこな服だなあって」

「もう脱げよ」


「まあまあ。まだ服が乾いてませんから。それにしてもカヨリの国はいつもこんなに寒いのですか?」

「ああ、今は秋ですから。もうじき長い冬になります。冬はもっと寒くなりますよ」

「ひぇええ、もっと寒いのか? 俺はとても暮らせねえなあ」


「僕らの家はとても暖かいですよ。よければ家にご案内します。父と母にも冒険の話しを聞かせてあげてください。死のうとしていたことは内緒にしてくれますか?」


「その前にもう変な気は起こさないと約束してください」


「トンカチさんが僕をしかってくれて目がさめました。それにあなたたちの冒険の話しを聞いていたら自分の存在はなんてちっぽけなんだと思い知らされたのです。悩みも吹っ飛びました」


「そりゃあ良かった。まあ、さっきは言い過ぎたよ。すまなかったな」


「いいえ、こちらこそ殴ってしまってすいませんでした。衝動的になるのが僕の悪い癖なのです」

 話してみると根はいい青年なのでした。



 青の国は氷でおおわれていました。



 氷の山を抜けると、小さな集落が見えて来ました。カヨリの家も氷でできていました。両親があたたかく迎えてくれました。



 カヨリの父親はこの地域の大地主だそうで、クレパスたちの話しを聞いて、ぜひ村人にもその話をして欲しいと集落で集会を開くことになったのです。

 集会は明日です。それまでカヨリの家でごやっかいになります。



「これはいい機会が出来たね。カヨリを助けたおかげだね」

 オーノはこの国の毛皮が気に入ったようです。毛皮の帽子をかぶり、全身も毛皮。足には毛皮のブーツ。氷の家でも全然寒くありません。


「ああ、俺様の説教がひとりの青年を助けたおかげだな」

「ええ、本当に。今まであのようにしかってくれる人がいなかったって言ってました。失恋の傷は時間が解決してくれるでしょう」


「大地主の息子でイケメンかあ。そりゃあモテただろうね」

「明日はその振られた彼女とカヨリの親友も来るのかなあ」

「そうですね。また死にたくならないといいのですが」

「大丈夫だよ。カヨリは俺の説教で生まれ変わったんだ」



 当日です。広い集会所に集落中の人々がやって来ました。


「皆の衆、今日は、海をわたりはるばる遠い異国からやって来た若者三人を紹介しよう。彼らの話を聞いてワシも信じられなかった。しかし、彼らはとてもうそをつくようには見えん。人を見る目は確かなワシだ。皆の衆もそのとてつもない話を心して聞くがよい」


 こうしてクレパスたちは紹介されました。それぞれがまず自己紹介をして、クレパスがまずこの国へ来た目的を話しました。そしてせっかくなのでここまでに旅をしてきた五つの国の冒険譚を三人で面白おかしく披露したのです。


 集会は大盛況でした。日頃、氷で閉ざされていたこの国には娯楽と言うものがほとんどなく、毎日を生きて行くのが精一杯でしたので、クレパスらの話しは夢のようでした。彼らの土地は氷でおおわれています。ほんの短い夏の間に少ない農作物を作り、それらを貯蔵し、あとは魚をとっては干して保存食にして暮らしていたのです。


「年中、夏だなんて信じられない。果物ってどんなもの? 甘いの?」


「小人の国の人ってどのくらい小さいの? 象の鼻ってどれぐらい長いの?」


「その絵の具があったら、同じような生活ができるの?」

 最後の質問にクレパスははっとしました。


 ここは楽園とはほど遠い、過酷な環境の国でした。でも、他の国を知らなかったからこの国の人々は生きてこられたのです。自分たちの国がどんなに楽園かなんて自慢にしかならなかったのです。絵の具を売っても、この国の生活を楽になんて彼らには出来ません。


 ―では、一体僕らは何をしにこの国へ来たんだ。


 クレパスは急に黙ってしまいました。

「おい、クレパスさん。どうしたんだい?」

 カヨリの父親が先をうながします。


「いえ、私たちの話しは以上です。ごめんなさい」


「なあ、君たち、僕らを見てどう思った? どうして途中で話をやめるのだ、なぜあやまったのだ?」

 さっきの質問をした村人が言いました。


「いえ、あの」


「その絵の具とやらで僕たちの生活がどう変わるのか聞いているんだ。わざわざ、危険な海を越えてやって来たのだろう?」


「僕は、このような氷で閉ざされた国があるとは想像もつきませんでした。このような環境でも人が生きているってことがすごいと正直感動しています。だから……」


「なにを言っておるのじゃ。そうじゃ、これがわしらの住んでいる国じゃ。ここがわしらの楽園なんじゃよ」


「え?」


「そうですよ。暑い夏なんて知りませんけど、寒い冬があるからこそ、短い夏がいとおしいんですよ。暑くはないけど暖かくなるんです。それがどんなにうれしいか」


「そうだ、そうだ。ワシらにはお前たちのものなんか必要ない」


「何を売ろうとしているのかわからんが、この国が豊かじゃないと言うなら差し出がましいにもほどがある」


 みょうな風向きになってしまいました。もうクレパスはこの場から消えてしまいたいと思いました。


 ―僕がすべて悪い。この国の人のプライドを傷つけてしまった。またやってしまった。僕はどうしてこうなんだ。自分の中におごりがあったからだ。


 その時です、一人の青年が立ち上がってこう言いました。

「なにも見る前から否定しなくてもいいではないですか。彼らもここへ初めて来たのです。わざわざ来てくれたのです。さあ、その絵の具がどんなにすばらしいものなのか見せてくれないか」

 そう言った青年をカヨリがにらんでいます。どうやら例の親友かもしれません。


 クレパスは動けませんでした。


 オーノがこれですと言ってひとそろいの絵の具をみんなの前にたかだかとかかげました。クレパスは頭をかかえました。



「それは何だい?」

「食べ物がおいしくなるのかい?」

「暖かくなるのか?」

「夏が来るのか」

「笑いたくなるのか?」

 答えられないでいると人々はがっかりして帰って行きました。




 その晩、クレパスらはカヨリの家で食事をごちそうになりました。船に貯蔵している食べ物のほうがましでしたが、がまんをしてすべてたいらげました。お礼に絵の具を置いて船へ帰りました。




 よく朝。出航です。三人はこれ以上ないほどに落ち込んでいました。



「さあ、もうここには用はない。次へ行こうじゃないか」

 とはげますようにトンカチが言いました。


「そうだな、この国に色は必要ない」

 オーノも同意します。


「ええ、来ない方が良かったのかもしれません。幸せだった人たちに何を僕は売ろうとしていたのでしょう」


「もう、落ち込むなよ。さあ、気持ちを切りかえていこうぜ」

 船を出しました。誰も見送りにもきません。当然です。



 ―ガガガガッー!



 突然大きな音が船底からひびいてきました。



「大変だ! 海水がもれてきているぞ」

「氷だ。氷のかたまりの上に乗り上げたんだ」



 あっという間に船が浸水しました。



 三人は大あわてで船を岸へ上げました。



 ほとほとこまりはてました。出航できず、船の修理もこの国では難しそうです。カヨリの家へ戻りました。



「どうしました?」

 カヨリの父親が出迎えてくれました。


「船が氷のかたまりとぶつかって大きな穴があいてしまったのです」

「それはこまりましたね」


「この国で木材は手に入りますか?」

 大工のトンカチが聞きます。


「木材? それは何ですか?」


「ひょっとして、木って生えてないのでは?」

 オーノが氷で覆われた大地を思い出して言いました。


「氷で船の修理は無理なんでしょうか」

 カヨリの父親が提案します。


「解けちまうよ」

 小さな声でトンカチがつぶやきます。


「あの、植物はどこかに生えてますか? なるべく大きな……」

 今度はクレパスが聞きました。


「もしかすると……。南の海岸に不思議な漂流物があります。なんとなくですがそれがあなた達の必要なものに近いのではないかと思いまして」


「不思議な漂流物?」

「ええ、怪しげなものなので誰も近寄りもしません」


「ひょっとして……」



 クレパスたちは南の海岸へ走りました。



 ありました。それは緑の国から流れてきたモミの木の流木だったのです。



 長年たまった分があり、相当な量の大木が流れ着いていました。あのビーバーたちが切り倒したものが少しずつ海に流されてこの国へたどり着いたものだったのです。青い色しか知らないこの国の民はこの流木には見向きもしなかったのです。これは大変な資源となるかもしれません。



 クレパスはカヨリのお父さんにお願いして、もう一度集会場に人々を集めてもらいました。




「皆の衆にもう一度集まってもらったのは、彼らがどうしても我々に伝えたいことがあるらしい。もう一度耳を傾けてやってくれんかの。さあ、クレパスどの始めてください」

 カヨリの父親が会場の不穏な空気を読んで言ってくれました。


「みなさま、今日僕がお話ししたいのは我々が売りにきた絵の具のことではありません」


「なんだよ、あんたらは色を売りに来たのではなかったのか」

 村人のひとりが敵意をむき出しにこう言うと、他の村人達も同様に文句を言いだしました。


「これから迎える厳しい冬の準備でワシらは忙しいんじゃ」

「そうよそうよ」


 クレパスは心が折れそうになりました。その時です。カヨリが立ち上がってどなりました。


「だまってきけよ! なんでこの国の人たちはそうすぐケンカ腰になるのか。わかってないんだよ。生活が大変なんだろう? 余裕がないんだろう? この人たちは命をかけてここまでやってきてくれたんだよ。何かが変わろうとしているんだ。それを受け入れないと俺たちは変われないんだ」


 カヨリのおかげで騒然としていた集会場がしんとなりました。 カヨリはクレパスにウインクをして見せました。うんと頷いてクレパスは話を始めました。



「南の海岸にある漂流物、あれはお隣の緑の国から流れてきた流木なのです。それをみんなで使う方法を考えたのです」



「流木? あの不気味なやつのことだね」

 カヨリの父親が発言しました。



「そうです。あれは隣の国から流れ着いたもので、みなさんがあまり見慣れない緑色をしているためにだれも使うことを思いつかなかったのです。でも、このように氷で閉ざされたこの国にとってはとても貴重な資源なのです」



 クレパスは木材がいかに生活に役立つものなのか説明しました。


 オーノはきこりなので薪を割ります。あっという間にたくさんの薪が積み上がっていきます。


 トンカチはその場で簡単なかまどを作り、そして暖かいスープを作ってみんなにふるまいました。それは黄色の国でもらったスパイスを使った、体の芯から温まるスープでした。そしてそれらは会場にいた村びとの心の氷をとかすことに成功したのです。



 後日、オーノの活躍でたくさんの薪が出来ました。各家庭に配られ、トンカチがそれぞれの家にかまども設けました。


 塩漬けの魚を焼いたり、暖かいスープを作ったり、少しずつ根気よく教えて行きました。


 そうなのです。実はこの国には火を燃やす資源が何もなかったのです。短い夏にはわずかな草木が生えるていどで、すべての世帯で暖をとるほどの燃料がなかったのです。


 冬の間、人々は動物の毛皮を利用して寒さから耐えていたのです。もちろん煮炊きの習慣もありませんでした。温かい食べ物を食べると体はもちろんのこと心までが温かくなるのです。



 こうして青の国の人々は、緑の国から届いた流木で暖かい暮らしを手に入れることが出来たのです。クレパスが村人に煮炊きを教え、オーノが流木から薪を作る手伝いをし、その間にトンカチが船の修理をしました。そして、本当に青の国を出航する時が来ました。




 たくさんの村の人々が見送りに来ています。カヨリのお父さんが三人とあく手をしています。



「クレパスさん、オーノさん、トンカチさん、本当にありがとう。色がなんなのか、だんだんわかってきたよ。あの南の海岸は気味悪がって誰も近寄らなかったのです。気味の悪さの原因が色だったなんて。あれが緑と言う色なんだね」


「そうです。ほかにも世界にはたくさんの色があります。あの絵の具だけではないのです。絵の具は混ぜるともっと様々な色を作ることもできます。でも、こんなにしていただいて、この国へ来てよかったです」


「カヨリは君たちが来てくれてからとても変わったんだ。別人のように大人になってワシも感謝しておる」


「いいえ、カヨリにもとても助けられたのです。よろしく伝えてください」

 カヨリは見送りにきていません。きっと別れがつらいのでしょう。



 クレパスたちは国からのお礼としてたくさんの物をもらいました。たくさんの毛皮や干した魚など。そして青く輝く美しい宝石や立派な剣など、いろいろと価値のあるものまでいただくことができました。それほどまでに感謝されたということなのです。出航です。さあ、いよいよ、最後の国、紫の国へ。




次回、「紫の国」へつづく……。






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