赤の国
赤の国
クレパスは地図を広げにらんでいました。これも老婆がくれた布袋に入っていたものです。大まかな地図でしたが、これには海流も書かれており、その海流にそれぬように進んでいけば、一番最初におとずれる赤の国にたどり着けるようです。ある時は太陽を、また夜には月や星を見て方角を確かめました。
クレパスが航海士です。
トンカチは手先が器用なので三人の食事係です。
オーノは風を見て適切なタイミングで帆を張ったり、しまったりする役目です。
「クレパス、君の腕はたいしたものだよ。昨日の嵐ではもうだめかと思った」
ようやく明けた嵐の翌朝、トンカチがやつれた顔をして言いました。
「ああ、昨日はすごかったな。海がこんなに恐ろしいものだったなんて……うううっ」
「泣くなよオーノ。旅は始まったばかりなんだぜ」
「でも、まだ安心はできません。もうそろそろ赤の国に着いてもよいはずなんですが……ん? あれは何でしょう?」
クレパスが指さすはるか向こうに赤い何かが浮いていました。
「赤い海亀だな」
トンカチが言うと。
「いや、もっと大きい。赤いクジラだ、うまいかなあ」
とオーノ。
「いいえ! あれは赤の国です! 僕らはとうとう着いたんです!」
クレパスが叫んだので、トンカチとオーノもよく目をこらして見てみると、まさしくそれは赤いけれど陸地だったのです。
「やったー! うわーん」
うれし泣きするオーノ。
「着いたぞー!」
ほこらしげに雄たけびを上げるトンカチ。
「赤い国は、本当に、本当にあったんだ……」
クレパスは感動で胸がいっぱいでした。
まさしく赤い大地でした。赤い大地がうつっているように空までがあかね色に染まっておりました。
浜には幸い人がいなかったので、三人は船を着けて久しぶりに大地を足で踏みしめました。それから三人は目立たないように、肌を赤く塗り赤い服に着替え、赤い帽子をかぶり変装をしました。
「さあ、これからどうするんだい? クレパス」
トンカチは少しせっかちなところがあります。
「まずは、この国がどんなところなのか、偵察してみなければなりません。友好的な人達であればよいのですが」
「なあに、なんとかなるさ」
オーノは気が小さいわりには少しのん気なところがあります。
「僕たちはこの国の人にとってよそ者です。悪い言い方をすれば侵入者です。出来るだけ正体をかくし、この国の人のようによそおいましょう」
クレパスらは初めての異国なので、慎重に行動を取ることにしました。
海岸から続く道があったのでその道をすすみ、三人はほどなく町にたどり着きました。ここまでの道も草も花も鳥もすべてが赤い色でした。そして町に着いた三人は、初めて赤い色の人を見たのです。
三人は目立たないように大きな赤いマントで身をかくし、しばらく町の人々の様子をうかがうことにしました。その時、近くを通りかかった住民の会話が聞こえてきました。
「おーい。あのわがまま王女様の誕生日は明日だったかな」
「ああ、たくさんのみつぎ物が城に届けられているようだ。だが今年もまた、何でもかんでも気に入らないとお怒りになられるのだろうな」
「それで、王女様を溺愛なされている王様が、かんしゃくを起して国民に当たらなければいいのだが」
「まったく、あの王様の気の短さにはほとほとこまりはてるな」
「ああ、去年の誕生日には王女様が気に入ったドレスがないと泣いたもんだから、王様が仕立て屋をろう屋に入れてしまいそのままだったな。あの仕立て屋はもう生きてはおらんだろうな」
「今年は何も起こらないといいのだが」
「まったくだ」
村人たちは去って行きました。
「聞いたか? どうやら明日は王女様の誕生日らしいぜ。これはチャンスじゃないか? 派手なドレスでもみついじゃおうぜ?」
せっかちなトンカチらしい提案です。
「ええ、聞きました。王様は王女様を溺愛されていて、気が短くてかんしゃく持ちだそうです」
「どうみてもチャンスっていうよりもピンチじぇねえか。トンカチのトンチキ野郎め」
「何だとう。もういっぺん言ってみろ」
「しっ! 声が大きいですよ」
「おい、お前たちそこで何をしている?」
突然、大きな体の兵隊に赤いマントをはぎ取られました。
「うわあ。見つかった。おい、オーノ何とかしてくれ」
「トンチキ! 無茶言うなよ。このヤリが見えないのか?」
兵隊は鋭いヤリを三人に突き付けておりました。
「お前たち変わった風貌だな。どこから来たのだ」
「私たちは決してあやしいものではございません」
「ん? その顔はどうしたのだ」
オーノの顔の色が汗と涙で赤い色がところどころはげてしまっていました。
「やばい。オーノ泣くな」
「ううう。もう遅いよ」
「気色の悪いあやしいやつらめ。明日は王女様の大事なお誕生日なのだ。不審な奴らは即刻ろう屋へぶち込むように王様より仰せつかっておる。さあ、この者たちを引っ立ていっ!」
ただちに近くにいた家来の兵隊たちがやって来て三人は囚われてしまいました。
ここは暗いろう屋の中です。どうやらお城の地下のようです。
「おいオーノ、お前、見掛け倒しじゃねえか。用心棒になるんじゃなかったのかよ?」
「すまねえ。ワシは腕っぷしは強いんだが、ワシよりもでけえ人間は初めて見たんだ。おまけにあんな真っ赤な顔で……。怖かったんだよ……」
「仕方がないですよ。向こうはヤリを持っていました。オーノでも素手ではかないません」
「クレパスは優しいなあ。ありがとう。うううう」
「オーノがこんなに泣き虫とはねえ。この先が思いやられるわい」
「この先があればね。あの村人が言ってたじゃねえか。去年とらえられた仕立て屋はもう生きてはいないってさ……うううう」
「その仕立て屋っていうのは私のことでしょうか?」
暗いろう屋のすみの方から、人の声がしたので三人は飛び上がって驚きました。同じろう屋にもう一人いたのが、暗くて気づかなかったのです。
「仕立て屋さん、生きていたのですか?」
仕立て屋はやせてヒゲが顔中をおおっており、ずいぶんと歳をとったおじいさんでした。
「私はこの国一番の仕立て屋でございます。昨年は王女様が十五歳になられる特別のお誕生日でございました。この国では十五歳になると初めて国民に王女様がお披露目されるのです。その大切なお披露目にご着用になられるドレスを、私も丹精込めて作ったのでございます。ところが、王女様はなぜかドレスを見てしくしく泣きだしてしまわれました。それを見た王様は大変お怒りになり、私をろう屋へ入れてしまわれたのです」
「ひでえ話だ。たかがドレスくらいで王様は王女を甘やかしすぎなのではないか」
「私は、ドレスにたくさんの刺繍をしました。たくさんのレースとリボンで飾り」
「ははーん。どれだけ刺繍やリボンで飾っても赤一色じゃあな」
「おい、トンカチ」
トンカチはオーノに小突かれて口をつぐみました。
三人はここに来たいきさつを仕立て屋に語りました。
「そのような話しは信じられません。世界に赤い色以外が存在するなんて……。あ、あああ」
クレパスは赤い服を脱いでパンツ一枚の姿になりました。パンツだけは赤い布ではなく、真っ白でした。それは暗い牢屋でもはっきりと赤ではないことを主張していたのです。
「町でとらえた奇妙な者どもをここへ連れてまいれ」
「ははー」
王様の前に連れて来られた三人は、すでに顔の色もまだらになっており、帽子も取られ、その奇妙な姿に王様も周りの家来たちも驚いておりました。
王様の隣に立っていた大臣が三人にじん問をしました。
「何とも異形の者たちよ、そなたたちはどこから来たのじゃ。何しにこの国へ来られたのじゃ。包みかくさずに正直に申せ!」
代表をしてクレパスがここに来るまでのいきさつを語りました。
「私どもは、ここから南にある小さな島国からやってきました。船という乗り物をつくり、海を何日も航海してきたのです。私どもは、とても美しいカラフルな島で暮らしています。カラフルということが、どんなに素晴らしいものなのか、それを伝えるために海を越えてやってきたのです。世界には赤い色以外にもたくさんの色があります。たくさんの絵の具を作ってきました。それを売ることが目的でございます」
だまって聞いていた王様でしたが、とつじょ怒り出しました。赤い顔がさらに赤くどす黒くなっていくさまにクレパスも気付きました。
「我が赤の大国をぶじょくするのか! 小さな島国のやばん人が何をぬかす! 赤い高貴な我が国をそのような汚い色に染めようというのか! 許さん! 一滴もよその色を使うことは許さん! この者たちが乗ってきたという船というものを探し出し、すぐに焼き払え! いいか、国民の目に決してさらしてはならぬぞ。この者どもは明日の朝一番で処刑じゃ! 引っ立てい!」
「ひぇーーー。恐れ多くも王様に申し上げたいことがございます。王女様のために美しいドレスを作って差し上げましょう」
トンカチが兵隊に引きずられながら叫んでいます。王様は聞く耳を持ちません。クレパスも一か八か叫びました。
「王様! 明日は大事な王女様のお誕生日ではございませんか。そんな日をけがすことになりませぬか!」
そこで王様はちらりと三人を見ました。
「ふむ、確かに。では、処刑を今夜にする。早く連れていけ」
「クレパス! こら! やぶへびじゃねえか」
「うわあああああーーーん」
突如オーノが泣き叫びあばれだしました。オーノの怪力で三人の兵隊がふっ飛びました。いっせいに他の兵隊がオーノに飛びかかりましたが、今度は十人の兵隊がふっ飛びました。
「すげえ、火事場の馬鹿力かよ」
「本領発揮ですね」
「初めからその力出せよ」
「うわあーーーーーーん」
オーノが泣きながらも一人の兵隊からうばったヤリを振り回しています。他の兵隊たちは手も足も出ません。
「よし、逃げるぞ!」
「窓です! この下はおほりです」
「それ! 飛び込むぞ」
オーノがヤリをぶんぶん振り回しているすきに二人はおほりに飛び込みました。クレパスたちは島育ちです。泳ぎは得意でした。続いてオーノが飛び込んでくるのを二人は待ちました。が、いくら待っても来ません。よく見ると窓にはさまっているオーノが見えました。体の大きなオーノは窓を抜けられなかったのです。
「こうしている間にも追手がくるぞ。ひとまず俺たちは逃げよう」
「オーノ! 必ず助けにきます!」
クレパスとトンカチはおほりを泳いで逃げ道を探しました。おほりの壁は高くて登るのは困難です。このままでは二人も見つかってしまいます。お城の裏側まで泳いできましたがやはり外にも内にも登れません。そこへするするとロープが二人の目の前に降りてきたのです。二人が立ち泳ぎしながら見上げると、お城の中から女の子が顔を出していました。
「さあ、早く登って!」
もう逃げ場がない二人は、ロープをつかんで石垣を登っていくことにしました。ロープがたらされていた場所は、女の子の部屋のバルコニーでした。びしょぬれの怪しい二人に女の子は物おじすることもなく話出したのです。
「私はこの国の王女アンと申します」
「えええー、王女様?」
「こりゃ大変だ。ここで見つかったらますます王様がお怒りになるぞ」
「そうですね。王女様、僕たちは見なかったことにしてください」
二人はさっさとその場から立ち去ろうとしました。
「待って、大丈夫だから、少しお話を聞かせて」
アン王女はとても綺麗な目で二人を見つめていました。クレパスとトンカチは逃げるのをあきらめてアン王女と向き合いました。
「あなたたちの話し、私も聞いていたの。カラフルってどんな風なんだろう。赤い世界が当たり前だったから私とても衝撃を受けたわ。何かが足りないっていつも思っていた。どんなにステキなものをいただいても何かが足りなかった。きっとそれが色ってものなのね」
「そうです。色はもっとたくさんあるのです。そしてそれはあらゆるものを何倍も何十倍もすばらしくするでしょう。王女様、きっと僕たちの絵の具を気に入ってもらえるはずです」
「私の母が昨年病気で亡くなって、それ以来お父様はますますかんしゃくを起こすようになったの。色があったら、お父様も少しは心が豊かになるかしら」
「それはお気の毒でした。王様にはそのようなご事情があったのですね。私達の国でも親しい人が亡くなれば、世界がカラフルであっても色がなくなって見えるといいます。気持ちのありようで、自分で見る世界の色も変わることがございます。ただ、お母さまが現在おられる天国というところは、それはそれはカラフルな世界だそうです。愛に満ちたすばらしく美しいきれいなところだそうです。私の国の言い伝えですけど」
王女様はクレパスの言葉に泣き出しました。
「すみません。王女様を悲しませるようなことを申してしまいました。お許しください」
「いいえ、うれしいのです。そうですか。母がいる天国は愛に満ちたカラフルなところなのですね。私、やっと明日のお誕生日には国民の前に出ていけると思います。今までは、母のことを考えて泣いてばかりだったから、去年のお披露目も出られなかったの。せっかくステキなドレスも作ってもらえたのだけど」
「えええ? そうだったのですか? 王女様がドレスを見て泣いたのは、ドレスが気にくわなくって泣いたのではないのですね?」
とトンカチ。
「ええ、ドレスは今まで見たこともないくらいステキだったわ。それを着た姿を、母に見せられなかったって思ったら、涙が止まらなくなってしまって、そのまま誕生日のお披露目はしなかったの」
「王女様、そりゃないぜ。罪もない仕立て職人が、今も地下のろう屋に閉じ込められてるんですぜ」
つばを飛ばす勢いでトンカチが言ったのでクレパスがなだめました。
「もう一人、私の友達が捕らえられています。王女様も、先ほどの騒動をごらんになっていたようですからご存知でしょうけど」
「ええ、処刑はされませんから安心してください」
「どういうことです?」
「父は本当は優しい人なのです。決して人をあやめることはしません。ただ、歳のせいもあるのでしょうか、かんしゃくが抑えられないらしいのです。かんしゃくを起して処刑だと言っているだけで、誰も実際に処刑したことはありませんし、頭を冷やしたら罪人でもすぐに釈放するんです。罪人ははじめは処刑と宣告されます。でも絶望の後で釈放ですから、それからはみな、心を入れ替えて国王に尽くすようになるのです。変ですねえ。仕立て職人がろう屋に? 一年も前から?」
地下のろう屋ではオーノがおいおい泣いていました。それを仕立て職人がなぐさめていました。
「こんなところに来るんじゃなかった。おーいおいおいおーずずずっ……。ワシは冒険なんかしたくなかったんじゃ」
「おやおや、それではどうしてこんな大それた旅に参加したんじゃ」
「ワシ昔からズウタイばかりデカくて、けれども本当は気が小さいのが悩みだった。それでその性格を少しでもなおしたくて、ぐっすん、冒険の話聞いたら、これは自分を変えられるチャンスかもしれねえって思って、思い切って用心棒を買ってでたんだ。そしたら、初めての国でもうこんな目にあって……。でも用心棒買ってでたからには二人は何としてでも守らねばなんねえって思って、死ぬ気で戦ったんだ。せめてもの救いは、二人を逃がすことができて良かった。おーいおいおい。でも、死にたくねぇ……」
「ああ、よくがんばった。お前さんはもう気の小さい男じゃない。二人をよく守ったじゃないか。でもね、死んだらダメだ」
「だって、処刑は今晩なの。ぐっすん」
「ああ、そして明日は釈放だ」
「え?」
「お父様、去年のあのドレスどこかしら?」
「ああ、仕立て屋に返した。」
「仕立て屋はどこにいるの? 私あのドレスを着て明日国民の前に出るわ」
「いま、なんと?」
「だから、一年で成長してる分、仕立て屋に直してもらわないとならないでしょ?」
「おおーーい、誰か! 早く地下のろう屋からあの爺さんを引っぱり出して来い」
「わしゃイヤじゃ、ここからは出ん! わしにドレスを仕立て直せ? ふん、わしにはもうそんなウデはないよ。あの王女様の泣いた顔が忘れられないんじゃ。あれは王女様のために死ぬ気で作ったドレスなんじゃ。あれがダメだったんだからもうわしは死んだも同然じゃ。早く処刑してくれ。もう一年たつのだがまだかね。あんたもしつこいね。もう、二度とここからは出ないと決めたんじゃ」
「あの、おじいさん。あの方は本物の王女様では?」
オーノは仕立て屋のおじいさんを体ごとひょいと持ち上げてにっこり笑っている王女様の方へ向けてあげました。
今日は晴天。でも空は大地を反映したあかね色。王女様の十六歳のお誕生日です。お城のバルコニー前では、多くの国民が今か今かと王女様の登場を待ちこがれていました。
「なんせ一年も待ったからなあ」
「王女様は亡くなられたお妃さまにそっくりで、とてもお美しいといううわさだ。ああ、待ち遠しいな」
「知っているか? 昨日、異国の旅人が兵隊につかまったらしい。なにやら我々とずいぶん姿かたちが違うらしい」
「姿かたちが違ったらそりゃあもう人ではなかろう」
「ははは、確かに。しかし目撃した人が見たこともないって言っていたのはなんのことだったのだろう?」
ゴーンゴーンゴーン。時を知らせるお城の鐘の音が鳴り響きました。もうそろそろだと皆がかたずを飲んだその時、兵隊たちの楽隊が盛大にラッパをかなでます。バルコニーから王女が王様にエスコートされながら出てきた瞬間、国民からの大歓声がわき起こったのです。
王女様の輝くような笑顔に、誰もがうっとりと引き付けられました。その横の王様もとてもうれしそうです。バルコニーのかげで見守っていた大臣や侍女たちは、みんな大泣きしておりました。
王女のドレスは、一回り成長した王女のために仕立て職人が夜を徹して直しを入れたのでした。クレパスらもその作業を手伝いました。赤いドレスはそのままで、サイズを直しただけです。それは職人が丹精込めて王女のために作ったものです。ピンクのリボンや、錦糸の刺繍、真っ白なレース、それらを王女様がドレスに使うのはまだ先の話しです。
その夜、お城では舞踏会が開かれました。そこでクレパス、トンカチ、オーノの三人も出席を許され、初めて国民の前で紹介されました。クレパスが挨拶をしました。
「この国の外には、いろいろな色があります。でも、王様はじめこの国の人々は赤い色をとても誇りに思っています。それはとてもすばらしいことです。色を広めようと言うのはおこがましい行為だったのかもしれません。でも、私たちはまた旅を続けます。僕たちの旅の本当の目的はこれから見つかるでしょう」
クレパスはお世話になった王女のために、羊皮紙に描いた一枚の絵をプレゼントしました。カラフルな楽園の絵です。王女は泣いて喜びました。お母さんは今天国で愛に満ちた暮らしをしていると、絵を見るたびに思い出せるからです。
お城ではたくさんの絵の具を買い取ってもらいました。次の旅の準備をするのにとても助かりました。この国の食料を買い、飲み水を補給して、赤い布や糸もたくさんもらいました。出港はたくさんの国民が見送りに来てくれました。
さようなら赤の国の人々。
さあ、次の国へ向けて出航です。
次回、「オレンジの国」へつづく……