51.スニークとソール 初めての出会い
スニークが黒人形を一時的に蹴散らした。
「この白衣装。白魔法使いだな」
「助かって良かったな。こんなところで死んだら、故郷の両親も浮かばれないだろう」
「へっ、まだ元気だったぜ。もうちょっとピンチのときに来てくれなきゃあ、ヒーローにはなれなかったな」
「だったらもうこのまま置いて行っていいな。俺には急いでやることがある」彼はソールを壁の上まで投げた。一時的に高い壁の一番上にその体が着陸する。
スニークはというと岬の方へ歩いていき、その間襲い掛かる黒人形を片手でなぎ倒していく。一撃一撃が的確に人形の懐に入り込み無力化されていく。
「案外遠いな。反対側は。少し集中しなければならん」
何やらぶつぶつ言っているようにソールには見えた。スニークの体が白っぽく光り、その光がすぐ隣に移動する。白い光は完全な形を成さないまま人の様相を呈した。
「あれは・・・」
全く動かないスニーク。その代わりに白い形が戦い、スニークを守っていった。
「白人形か・・・!」ソールの体はゆっくりと元気を取り戻していく。
スッとスニークの体がその場から消えた。残された白人形は相変わらず戦っている。おそらくスニークは向こうの島へ渡っていったのだろう。
「俺も戦いてえええええええ!」
自らを奮い立たせた。もう少し経てばひと暴れできるだろう。待っていろ白いヤツ。この場を終わらせるのはこの俺だ。




