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47.その男との再会

「お久しぶりです、スニーク様」

「話は帰ってからゆっくりさせてもらう。弁解しようにも今は人員が揃っていない」

「はい。ちょっとした緊急事態なのですよ。戻ってきてくださり助かりました」

「指示が欲しい。どちらにせよ、こちらからではどこへ行こうにも時間がかかる。道中聞かせてもらう」

「いかがいたしましょう、ユハ様?」

「・・・」


スニークはユハの指示に従いルーハイへと向こうこととなった。国内の白魔法使いは殆どが王都に集中している。それ以外の状況を把握してもらうために、スニークを用いることにしたのだ。元より欠番であるこの男をどう使おうとも、メリットにしかならないとの判断である。

「これが黒人形か、こんなところにも・・・」

スニークが当初より活動していたのは王都から随分と北の方である。そこからルーハイへは白魔法使いの力ではそう遠くない。しかし、森を通り抜けている間に見かける黒人形の数の方が彼には気になった。どうしてもその嫌な「気」を感じてしまう。

「つまり、黒魔法使いがこの土地に上陸したのだな」

「はい。少なくとも王都に、それも塔の方に一人見かけました。そちらでも発見されたのならまだ他にも潜伏しているやもしれません。お気を付けください」

スニークは力試しも兼ね、ルーハイに到達するまでに遭遇した黒人形を殲滅していった。


「ヲサイヤ様、ニラード様と連絡が取れなくなったのが気がかりです。攻め込まれてる状況下にあることは間違いありません。加えてスニーク様の報告によりますと、王都外も囲まれているような感触でした」

「一体何がしたいのだ」王は思案していた。目的が何か、ニラードなら例の小男から聞き出していたかもしれないが、連絡がつかない限りはどうしようもない。

「異変はこの城の付近でも起こっている。かといってソニーワイド、お前やユハをこの場から離脱させておくことの方がリスクが大きい。

「さようでございます。少しばかり様子を見る必要があります。幸い、城から目視できる範囲では・・」

ここで執事が言葉に詰まる。彼は何かを感じた。城の外の様子が見えるように移動すると、飽く迄冷製さを保った声でこう伝える。

「ここも囲まれています」

厳密には、先ほど目視できていた範囲では確かに何も確認できなかった。今、城を囲んでいるその無数の黒人形は、その一瞬で湧き出るように現れたのだ。或いはそれほどの速さで視界の端から移動してきたのだろう。出どころは今は問題ではない。

ズン、ズン、ズン。

城に響く鈍いこと音は、黒人形による打撃を意味している。

「私が出るよりほかありません。他の兵がどれほど対応できているのか不安でもあります。ここにいてください。何があってもこの広間から外へは出ないことです。すぐ戻りますから」

そう言って執事は扉の向こう、闇の中へと消えていった。


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