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思春期拗らせたら大変な目に遭った  作者: 夢呂
彼氏ができました
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あっさり

『別にいいんじゃないの?』


「え?でも…―――男も一緒だよ?」

私がそう訊ねると、受話器の向こうで笑い声がした。相手は私の彼氏、外山くんである。話題は、男友達も一緒に行く一泊二日のスノボ旅行について。


『だから何?そんなんでダメとか言う男なんて、ちっちゃいちっちゃい』


(それは、“自分はそんな器の小さい男ではない”って言いたいの?)


だとしても、私は、全く嬉しいと思えなかった。

それは多分、彼のこの口調が原因だ。


『それとも、なにか疚しいことでもあんの?』

「それは…別にないけど」

『じゃあ、良いんじゃない?』


(どうせ、“他人事”って訳ね…)


「…分かった」


あっさり承諾されても安心するどころか、納得いかないような気持ちが心を占めている。

(…嫉妬して貰いたかったんだろうか?)


束縛されたら嫌がるくせに、本当に厄介な性分だ。



『話って、それだけ?』

複雑な思いでいる私に、外山くんが言った。


「…うん、そう。」

『ふぅん。じゃあまた』

電話を切れと急かされているようで、私は少し寂しくなった。


「じゃあ、…またね」

『あーい、おやすみー』


((かる)…)


クリスマスイブに付き合い出したはずの私達はそのまま冬休みに入り、実家が北海道の彼はすぐに帰郷した為、あれから一度も会っていない。



(今だって、誰とどこで何してるんだか。)


携帯電話をじっと見つめながら、私はため息をついた。


(――――別に、いいけど。)

そう思いながら、私はベッドに横たわった。



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