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え、これ何?
当たり前のことだけど、私はファーストキスすらまだしたことがない。
だから当然、男の人と同じベッドに寝ることも、したことがなかった。
外山くんは、私に背を向けて寝た。
だから私も、外山くんに背を向けて壁側を向いて横になった。
(意識、し過ぎっ。私・・・!)
外山くんは酔っ払っていたためか、すぐに寝息が聴こえてきた。
私はドキドキしながらも、ホッとして目を閉じる。
明日、朝から友達と約束してたな。
何、着ていこうかな?
そんなことを考えていた時、事態が一変した。
「!!!!!?」
寝返りを打ってこちらを向いた外山くんが、私をぎゅっと抱き締めてきたのだ。
(えっ、ちょっと。なにこれ、寝惚けてんの?)
硬直したまま、私は頭のなかが真っ白になった。
ドキドキとうるさい心臓の音で、外山くんが起きたらどうしよう、など意味のわからない心配までした。
結局、彼の腕を振りほどくことは出来ず、私は一睡もできずに朝を迎えたのだった。




