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思春期拗らせたら大変な目に遭った  作者: 夢呂
そして今に至る
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彼との関係

「飲み過ぎたー」

金曜日の夜も遅く、外山くんからそんなメールが来た。私はすでにパジャマ姿でベッドに横になりながら、返信する。


「お疲れ様ー。今日飲んでたんだ?」

私が送ってすぐに、返信が来た。

「うん。終電逃した」

「え?マジか。大丈夫なの?」


「うーん、歩いて帰ろうかな」

飲んでいた駅から、電車で三駅分。


(―――この人本当…訳が分からないわ…)

それより何よりも…自分が分からない。


「私、暇してるし飲酒してないから迎えいこうか?


なぜ私は…そんなこと言ってしまったのか。

慌てて送信を止めようと思ったが、すでに携帯電話の画面には“送信完了”の文字。


彼は、なんて返してくるのだろうと、私はドキドキしながら返事を待った。


(あぁ…なるほど…)


最近味わっていなかったこのドキドキしたスリルを私は味わいたかったのかもしれない。

(さて、なんて返事をくれるのかな…)


「マジ?助かります!お願いします!」


外山くんからすぐにそんなメールが来た。

その瞬間、私は外行きの服に着替え、家を出ていた。


私の言動一つで、予期せぬ展開が待っている。

そう思ったら、久しぶりにワクワクした。




「あ、ほんとに来た」


フラフラと歩いていた彼を見つけたのは、車を運転して30分後のことだ。

彼は一人ではなくて、会社の同僚の人たち数人と人通りの少ない道を歩いていたので暗い道でもすぐに見つけられた。


「外山ー、彼女が迎えかー?」

外山くんが先輩らしき人にからかわれているのが聴こえてきた。

「違いますよー、友達です」

外山くんが助手席に座りながらそう先輩に返している。私は運転席から顔を覗かせて同僚の方たちに軽く会釈した。


「わざわざ、偉いねぇ。友達(● ●)なのに」

先輩の一人が、私にニヤニヤしながらそう声をかけてきた。“友達”のところをやたら強調して。


「はい。ちょうど暇だったので」

笑顔で私はそう返した。

勝手に私が彼のことを好きだと勘違いしている同僚の方たちが可笑しくて、内心ほくそ笑んでいた。


(外山くんのこと、本当になんとも思ってないのに。思わせ振りだったかしら?)


外山くんは、私のことをなんとも思っていない。

例え私が自分のことを好きだと彼が勘違いしていても、彼が私に興味を持つことはない。


(まぁせいぜい、私に好かれてるとでも思ってればいいわ)


私も初めから、友達とも思っていなかったし。


にこやかに挨拶をして、私は車を発進させた。

それがどこに向かうのかも、この時はまだ考えてもいなかった。

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