不思議な関係
出逢いって思いがけないところで進展したりする。
私がそう実感したのは、あの合コンから一週間後のことだった。
狙っていた新しいA君のポジションに、厚真君を取り入れて。
そうやってまた疑似恋愛するつもりだったのに。
私はあれから、厚真くんではなく、なぜかあの時の合コンから外山くんと会う回数が増えていた。
とはいっても、外山くんは私のことなんて全く興味無さそうで。
ただ、彼女もいないからと暇つぶしに私を利用しているようにも感じた。
―――そして私はそれが、不思議と心地よかった。
おそらく、彼に何も期待していない分、気が楽だったのかもしれない。
好きになられる危険もない、好きになることもない。不思議な関係だ。
「それ、いよいよ末期だわ」
昼休み、食堂でいつものようにそんな近況報告をしたら気の毒そうに友子が言った。
「え?」
「恋愛じゃないからね、それ」
栄子も言った。
「だから、何の話?」
私はカレーライスをスプーンで掬いながら首をかしげる。
「悠莉、それ利用されてるんだわ…」
「そのB君にいいようにされて捨てられるよ?」
栄子も友子も心配そうに私を見ている。
「いやいや、ちょっと飛躍しすぎ!映画いったり、ご飯食べたりするだけだからね?友達と変わらないんだから!そもそも、私好きじゃないから!」
「でもそれで、安心して部屋とかいれて襲われたらどーすんの?」
「悠莉、そんなこと前にあったんでしょ?」
「それは…」
確かに、少し以前小学校時代の幼馴染みと再会して、気の許せる男友達ができたと喜んでかなり頻繁に遊ぶようになった。
その結果、部屋に入れた途端急に態度が変わってキスされそうになった。
その瞬間、失望した。やっぱり男なんて裏切る存在だと悟り、それが余計に私を男性不信にした。
「でも、外山くんは違うと思う。何て言うか、本当に興味無いみたいだし!」
私がそう言うと、二人は同時にあきれたようにため息をついたのだった。




