34/53
拗らせまくる
「今、何してる?」
そんなメールが来たのは、東吾と別れた約一週間後。
相手は、以前に映画デートしたのを最後に音信不通になっていたCくんこと、外山順からだった。
「家でゴロゴロしてた。外山くんは?」
私がメールを送ると、すぐに返信がきた。
「寝てた」
(寝起きで久々に私にメール?やっぱり変な人…)
他に女がいないのか?まぁ、あの人モテそうな要素ゼロだったしな。
順くんを上から目線で分析しながら私はメールを返した。
「ていうか久しぶりだね。今度合コンでもしようか?」
「いいね」
彼からは、あっさりと承諾の返信が届いた。
(そうこなくっちゃ!)
私もすぐに返信をする。
「人数は3対3で。どう?」
「了解」
本気で人を好きになれないのなら、今までみたいに疑似恋愛をしていよう。
恋をするのは止められない。
“好きな人”を落とすまでの、あのドキドキが堪らなく好きだから。
“好きな人”を想ってトキメクあの感じが好きだから。
―――だけどターゲットに振り向かれたら私はその瞬間から全力で逃げる。冷める。
そしてまた次の“好きな人”に恋をする。
―――そうやって、これからも生きていく。
(この合コンは、その為の第一歩になる。)
新しいAくんとBくんを、一から調達するために。




