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ランチタイム
「らしくないじゃん」
昼休み、食堂でランチをしていると同僚の友子が言った。
「自分の観たいやつじゃないのに、映画行ったんだ?」
「うん」
私も答えながら、なぜあんなムキになったのだろうと思っていた。
「で、どうだったの?」
興味津々な顔で、栄子が聞く。
「どうって、大嫌いなホラーで怖くて最悪よ!!最後までドキドキハラハラしっぱなし!」
「悠莉、楽しそうじゃん。」
「楽しくないってば!!」
(どこがよ!?)
私が必死に言えば言うほど、なぜか栄子に笑われた。
「あれ?そういえばBはどうなったの?」
友子に聞かれて、どきりとする。
「最近は、会ってないよ…」
Bくんこと、歩くんとは、あれからあまり連絡をとっていなかった。
あまりしつこく連絡して、嫌われたくなかった。
歩くんが好きだと自覚してからは、余計にこちらからの連絡はとらなくなっていた。
向こうから誘ってくれることはないし、私の完全片想いなのだ。
だから、Cくんでそれを補おうとしていた。
そんな自分はやっぱり歪んでると思う。
でも、今までと違うのは…、Cくんも、別に私のことを好きではないということだ。
お互いに、好きではないのに利用している。
そこが似ていると思った。




