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おかしい
「あんた絶対おかしいわ…」
昼休みに社員食堂で同僚とご飯を食べながら話すのは、恋話だ。
最近の話題としては、私の恋の行方。
とりあえず昨日“爽やかイケメンのAくん”の居酒屋から帰るときに言われた一言までを、私は端的に話した。
「え、なんでおかしいの?」
私は友子に聞き返す。
「だって、それって悠莉のこと好きって言ってるようなもんじゃん」
「私ならキュンッてするな…」
栄子がどんな想像してるのか、目を輝かせる。
「え…引くわ…」
私が冷めた目で二人を見て言うと、
「だから、それがおかしいって言ってるんだよ」
友子が私に冷めた目で返す。
(だって、付き合ってももないのに、“行きつけ”って…何様のつもり?あー匠くん、マジでないわー)
あの一言で、私はすっかり匠くんへの気持ちが覚めてしまった。
「それより、来週の土曜Bくんに合コン頼まれてさ!」
私が話を変えると、二人は呆れたようにため息をついたのだった。




