すっかり歪んだ22才
「ねぇ、悠莉ちゃん、合コンしてよ」
「良いですよ、じゃあ来週の金曜とかどうですか?」
「さすが悠莉ちゃん!じゃあ来週の金曜ね」
女子高校からさらに女子短大を出た私は、
就職するまでの四年間、彼氏はできなかった。
それなりに出会いを求めてはいたが、男の人とうまく喋れるようになったのは、男の人が多い今の会社に就職してからだった。
男の比率が圧倒的に多い技術系の会社で、
私はよく合コンの話を持ちかけられていた。
なので、毎週のように合コンしては、素敵だと思う人と連絡先を交換していたのだが…ーーーー。
「悠莉さぁ、好きな人三人いるってどうなの?」
昼休み、同僚の友子が呆れたように言う。
「っていうか、まだ誰とも付き合ったことないんでしょ?もう22才なんだし、まともな恋愛したら?」
栄子も私に、耳の痛い話をする。
「分かってるよ。でもさ、さわやかなAくんも、ミステリアスなBくんも、私のこと好きだって分かりやすいCくんも捨てがたくて…」
「そんなことばっかやってても、恋は実らないよ!」
友子が、ばっさりと吐き捨てる。
(そんなこと…分かってる…ーーー。私は実らなくていいんだから)
恋をするのは楽しくても、付き合うことはしたくない。
だって裏切られるから。
全部嘘だから。
だから私は一方的に想ったり、相手をおとすだけで満足だった。
その先には、辛いことしかないから。
(恋愛なんて、騙し合いだ。ゲームなんだよ、駆け引きの)




