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第16章 1mと紅蓮の指輪④
「ぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
俺は叫んでいた。
どうして俺は今、プロポーズ(?)されているんだ?
「ですが、それには問題があります」
冷静な顔を保ったまま、彼女は告げる。
「私は隣国の王子と結婚する事になっています」
「……スイマセン。話についていけません」
勉強もロクにしてこなかったしな。
「今は黙って話を聞いて下さい」
「……ハイ」
怒られてしまった。
「その王子は、この指輪を使う資格がありません」
「と、言う事は」
さっきの俺もやった試練(?)をやったのか。
「はい」
やっぱり。
「そこで一つ、資格を持つ貴方にお願いがあります」
「……なんでしょう?」
「嫌なら、別に構わないのですが」
そう、前置きをして。
「私を連れて今すぐ、どこか、遠い国まで逃げて下さい」
「……ぬぇ?」
よく分からない言葉を呟いてしまっていた。
「貴方には貴方の生活があるでしょうし、既に結婚しているかもしれませんが」
「いや、独身です」
未だに交際した事すらありません。
「そうですか。……貴方が私を嫌いならば、無理強いも出来ませんしね」
「いっ、いえっ!」
俺は必死に叫んだ。
「俺は貴方が好きです!」




