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第11章 1mと紅蓮の指輪③
で、数時間後。
俺は城に来ていた。
俺を見た瞬間に思い切り警戒を強めた門番だったが、紙片を見せると大人しくなった。
俺は門番の指示に従い、姫が居る(らしい)部屋の前に案内(連行?)された。
「面会時間は十五分だ」
門番はそう言い残し、持ち場へ帰っていった。
門番が歩き出して数秒したら扉をノック。
「どうぞ」
中からさっきの姫の声。
時間も無いので、さっさと扉を開けた。
重い扉をしっかり閉め、前を向いた俺の目に映ったのは。
「まさか同じ日に二回も会うとは思っていませんでした」
この国をすべる王の娘。即ち、姫だった。
「俺……、僕に、生活らしい生活なんてありませんし」
無い物は壊されない。壊される覚悟なんて、壊される心配なんて、要らない。
「そう、ですか」
姫は思い表情でそう呟いた。
「……で、助け、って言うのは」
「……そうですね。では、これを握って下さい」
姫はそう言いながら、一つの指輪を出した。
「へ?」
「貴方に資格があるか。……その資格の様な物です」
コレを握れば良いのか。
「さあ、早く」
ぎゅ。
「……何も起きませんが?」
「……なるほど。貴方にしか、頼めない様ですね」
「え?」
姫は、冷静な顔と声で、こう言った。
「この国の、王になって下さい」




