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【箱】詩

淡い甘い儚い気泡

作者: FRIDAY

 潮騒



 遠くに聴こえる


 窓から射す淡い月


 穏やかなさざなみ


 窓辺にかすかな雲の影



 まるで揺り籠



 いつまでもいつまでも


 静かに そして穏やかに


 潮風が吹き込んでくる


 甘い眠りに誘われていく



 月光



 水平線に金色を浮かべる


 部屋の中に光を振り射す


 棚の本もぬいぐるみも


 みんな蒼い青に染まる



 静穏な 静謐な



 水底の音も聴こえそう


 吐く息は泡になって上る


 涼やかな風は淡やかな波


 深海の向こうを透かし見る



 やがて緩やかにまどろむ



 陽の香る白いシーツも


 ベッドに投げ出した手足も


 夜の海の青色に染めて


 ひっそりと眠りへ誘われる



 耳の底に潮騒の風



 暮れていく瞼の裏に


 眠るまにまに見る夢は


 深蒼の中で幽かに抱える


 ゆらゆら漂う淡い思い出



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― 新着の感想 ―
[一言] こんばんは。 読ませて頂きました。 幻想的で美しい作品ですね。ウットリしてしまいました。素敵な作品をありがとうございました!
2013/08/17 18:55 退会済み
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