表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/19

第八話 食事も大事

エアコンです。

日間ランキングSFで1位を取りました!

読んでくれた方、ありがとうございます!

「ふう、ダンジョン攻略だな」


「そうですね。あそこの光に触れて下さい」


「分かった。脱出用経路だな」


 この洞窟のイメージとは違うのだが、少し離れたところに縦型に光が差し込んでいる。


 触れてみた……


【このダンジョンから脱出しますか?】


(YES)


 そうすると今度は俺たちも光に包まれ、瞬間移動した。

 飛ばされた先は……ダンジョンの前だった。さっきと同じ草原が広がり、まだ夜遅くだった。


「そういやぁ、今のクイーンスライム、俺だから倒せたけど初心者に倒せるのか?」


「一応精霊が援護しますし、クイーンスライム実はHP1なんですよ」


「弱っ!」


「では報酬を確認しましょうか」


(メニューオープン)


 メニューを見ると、報酬の画面はやはりあった。

「えっと……5000金貨ラリ、応急薬×5、クイーンスライムの液体」


「クイーンスライムの液体ですか! レアドロップです」


「おっ運が良いな。でも報酬こんだけか?」


「最初はこんなもんですよ」


「次もっとレベルの高いとこ行こうぜ」


「そうですね……それにしても一旦街へ戻りましょう」


 俺たちは街へ戻ることにした。

 何故かお腹が減っている。この世界ではそういう概念があるのかな?


 もしかしたらどんどん体力も減ってるかも……


 そんな事を考えているうちに街の明かりが段々と近付いて来る。


「着いたー何故だか安心するな。それにしても腹減ったな……食事の概念ってあるのか?」


「もちろん。ずっと食べないと死んでしまいます」


「じゃあ食堂へ行こう」


 食堂はさっき寄った武器屋に隣接されている。夜中なので混んではいない。


 食堂へ入ると風に乗って良い匂いがやって来た。

 さらに食欲が高まって行く。

 何でも良いから食わせろ……と言いたいところだがここは安いのを頼みたい。

 おにぎりに、カレー、焼き鳥丼、ビフテキ、スライムサイダーなんてのもあるがここは……


「じゃあおにぎり2つとお茶下さい」


「あいよ。合わせて500金貨ラリだよ」

 割烹着を着たおばさんは頼んだ商品を渡した

 後ろに食事をするスペースがある。ここで食べるとするか。

 

 それにしてもスライムサイダーなんて飲むバカが……


 何!? 

 辺りにはスライムサイダーを飲む人しか見当たらない。

 いや、美味いなんて訳ないよな。そうだよな。


「リン、スライムサイダーは飲まなくて……」

 リンは俺の言葉には全く耳を向けず、ただただスライムサイダーを見ていた。

 しょうがない。買ってやるかぁ……


「スライムサイダー、一つ下さい」


「ごめんねお兄ちゃん。たった今終わっちゃったんだよ」


「そうですか」

 俺は特に悲しそうな顔もせずその場から去ったが、後ろに並んでいた別の客は皆肩を落としていた。


「ご主人様……勿体無い……」


「そんな美味いのかそれ?」


「はい。ここの街の名産品であり、世界で買えるのはここのみ。スライムの旨味エキスのみを使用し、サイダーと組み合わせる事でコクが生まれるのですそれで……」


「分かったから。今度飲んでみるよ」


「本当ですか!? 嬉しい限りです」


 リンの目はさっきまでとは一変して輝いていた。

 その時何故か食欲が湧かず、おにぎりは一つしか食べれなかった。

 

面白ければ評価お願いします。


後Nさん訂正ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ