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第十三話 ゴーレム攻略

エアコンです。


まだまだ完結はしませんが、もうすぐ一区切りつくかもです。

「魔導師になるため?」


「あなた“職業”を知らないの?」

 確かステータス画面に職業が無職になっていた様な気がする。


「ご主人様にはこのダンジョンを攻略してから言おうと思っていたんですが今説明しましょう。“ギルド”に行くと分かりますよ」


「……それだけ!?」


「はい。“行ってからのお楽しみ”という奴です」


 生意気な。さっさと教えてくれればいいものを!

 

 とか何とか言っている内に、前からアイアンゴーレムがやって来た。

 さっきは2体だったが1体だ。


「シエラ、アイツには水が効くからさっきの奴使ってみてよ」

 どうせ無理なんだろうな……とは思っていたが妙に張り切っている。


「そんな事知ってるわよっ。もうアイツには27回殺されたんだから攻略法は見えてるわ」


「死に過ぎじゃ……」


「アイツに剣が効くのは唯一頭部のみよ。そこで足に水魔法を連射して転ばせてから斬ればK.Oね。敵が沢山いたら難しいけど、こっちは2人と2匹だし成功出来ると思うわ。後今頃気付いたんだけど、死ぬと金貨ラリが半分になるわ。注意しといてね」


「その作戦をよく俺の居ない時に考えたな……」


「考えついたのは今さっきよ」


「それじゃあその26回の死は……」


「来るわよ」


 アイアンゴーレムはその巨体をゆっくりと動かし、こちらに向って来た。

 動きは遅いが、恐らくその破壊力は今まで会ったモンスターで最大。シエラは死に慣れているのか真っ直ぐアイアンゴーレムに向かい、呪文と思われる物を詠んだ。


(…………………………!)


 どんな呪文を詠唱したのかはよく分からなかったが、手から水が生まれて行くのが見えた。

 水の乗っている手をそっと抜き、水だけが宙に浮く。


(我の名はシエラ・ストリングス。我に仕える精霊よ、力を貸しておくれ。ウォーターストーム!!)


 あの技はウォーターストームって言う魔法だったのか。

 最初は手の上で無差別に浮いていた水が、やがて一つに集まり激しく回り出す。人の身長をゆうに超える高さの竜巻となった。その竜巻はアイアンゴーレムに襲いかかる。俺が攻撃するまでも無く粉々に粉砕された。

 それと同時にシエラは倒れ込み、顔色が悪くなって来た。


「おい! 大丈夫か!?」


「だ、大丈夫よ……」

 シエラは気を失った。考えてみると足に攻撃というのに、敵を粉砕した。

 どういう事だ?


 シエラを精霊2匹(1匹見えないけど)に見てもらい、俺は敵が来ないかを見張る事にした。

 洞窟などと違って安全地帯や隠れ場所は無に等しい。


 ちょっと進むだけでヤタガラスや、アイアンゴーレムに遭遇しないかとビクビクしながらも徐々にシエラは顔色を取り戻して来た。


「シエラ、大丈夫か」


 まだ返事は無いが、息はあるし死にはしないな。

 死んだら金貨ラリが半分になるって言うし、死なせられないな。


「ご主人様……」


「ん…………?」

 後ろから殺気立ったオーラが流れ込んで来る。

 振り向いたら駄目だ。絶対駄目だ。後ろに何か居る。

 大きな影からしてやはり、アイアンゴーレムか……


 俺は後ろを向かないで急いでシエラを攻撃の当らなそうな場所へ移動させた。

 そして……後ろを振り向くと、大剣を振り上げたアイアンゴーレムがスタンバイしていた。


「ちょ……待ってくれ! 死ぬからマジで! 先制攻撃だけはやめて! 卑怯だぞ!」


 そんな願いが届くはずが無いが、辛うじて避ける事が出来た。塔の床には大きなヒビが入る。

 確か……確か頭部は弱いんだよな。

 よし。頭部だけを狙うしか無い!


 アイアンゴーレムの身長は俺の2倍はある。

 “勝機”はあるんだがな……


 俺の勝機というのは敵の“高すぎる身長”を生かした方法だ。

 まず、階段まで逃げる。すると勿論アイアンゴーレムは追いかけて来る。

 しかし階段は螺旋状になっている為、一定以上の場所までしか追いかけて来れない。

 ある程度階段を上った後に階段から飛んで、剣を振る。


 成功するかは分からないが、何もしないで死ぬよりマシだ。


 俺は階段を駆け上った……




 


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