第零話 〜精霊界〜
エアコンです。
世界観を出来るだけ早く伝えたいなと思い、割り込み投稿しました。
………この世は幾つかの世界で分かれている。名前は無いが、「人間界」、「異界」、「精霊界」、「境界」がある。
まず人間界。これは他界との繋がりを断ち切っていて、完全に独立している。
しかしある方法で他界に行く事も可能だ。それはまたの機会として……
次に境界だ。これは境界以外の世界から境界以外の世界に移動する時に通る、言わば中継地点。
必ず通らなければならなく、危険性は極めて低い。
そして異界。人間界からは賞金目当ての人が集まるゲームだが、しっかりと他界とのコミュニュケーションを持つ。
魔物と人間、精霊が共存できる唯一の世界。魔物が人間を殺す事もあれば、人間が魔物を殺すかもしれない。
その上人間は「ゲーム」として死んだとしてもこの世界でのみ生き返る。
ただ、今魔物が絶滅の危機にある。人間が殺し過ぎたのだ。金の為に。
数で換算するとまだまだいるが、このままだと確実に絶滅の一途を辿るだけだ。
そこで中立を図ろうとしているのが、精霊界。
精霊は異界のゲームプレイヤーをサポートする役割として、一人に一体が生成される。
戦闘などではサポートをしているが、ログアウト後などは魔物のサポートもしている。
何故そんな事をするか? 簡単だ。この生態系が崩れると悲劇が起こる。
それは精霊の皆が知る。生態系が崩れ、その種が絶滅すると、丸々世界が消えてしまう。
これは200年程前だった……
ドラゴンが棲む、龍神界は異界と共存を考えたが、人間は魔物を殺す兵器としてドラゴンを使う。
対魔物用兵器として使われる事の知らないドラゴンはみるみる内に死んで行く。
人間は使っても使っても減らないと勘違いをし、ドラゴンを絶滅にまで追い込む。
種が絶滅した龍神界はナニカによって消え去ったのだ。
これを見ていた精霊王はある事を思い付く。
「人間に精霊を連れて行けばいい」と。
精霊王の考えはこうだ。
プレイヤーには強制的に精霊を連れて行かせる。
しばらくすると、人間は精霊の便利さに気付く。
もちろんプレイヤーはいつかログアウトをする。フリーになった精霊は魔物に力を貸すのだ。
強引な考えではあったが、成功した。
精霊の能力についてはまだ触れないが、これで「崩壊」の危険は無くなった。
しかしある少年が現れる。
その少年がこれからの四界をどう変えるのかはこの少年にも分からない事だが。
次話からが本番という感じです。
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