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プロローグ。僕の名前は小野町仁。
こんなに頑張っているのになんで俺にはヒロインがいないんじゃー!!の続編です。
僕の名前は小野町仁。
先日までとある街に住んでいたが諸事情によりとある高校に転校する事になった。
さて、話は変わるが僕には特別な力がある。
笑わないで聞いて欲しい。
よくある設定だと批判しないで欲しい。
哀れな奴だと呆れないで欲しい。
頭が残念な奴だと心配しないで欲しい。
馬鹿にするなと怒らないで欲しい。
僕は時間を延滞する事ができる。
原因を聞かれてもわからないのだから聞かないでくれ。
しかしそれが真実だ。
もう一度言う。
僕は時間を延滞できる。
よって車に引かれそうな子供を救う事ができるし、銃弾を避ける事もできる。
しかしそれだけだ。
延滞できると言っても一度過ぎた時間は戻せないし、何より自分の意思では発動する事もできない。
僕は小野町仁。
多少怪物で時間を延滞できる能力を持つ、正義の味方側に属する悪役だ。
これからの物語は僕の体験した後悔や無念、そして劇的な日々の物語だ。
物語はとある科学の街からしがない一般高校『地上ノ星学園』に移る。
小野町仁の新たな物語が始まります。