前世の生活その4
ギルドが騒がしい。理由は彼がランク試験を受けるというからだ。受けると言っても正直やるよーって言う程だ
彼の強さは国中で有名だ、何なら勇者級。加護持ちって言うのは知られてないが全属性魔法と聖神の加護が有るから剣術も1流だ。魔法なんて使わなくても何でもこなす天才皇太子様だった
「全力でやられたらギルド施設が崩壊しますので特別にランクSSSでカード出しますから」
ギルマスが緊張した面持ちで彼に説明する
「手加減ぐらいならするぞ」
「いえ、ルーク殿下の力は我ら国民一同知っております。それに完全に王族から抜けた訳では有りません。特別な儀式の際にはルーク殿下が参加されると王様から聞いております」
「それを彼女、アルマには言って欲しくないものだな。それとパーティの件だが俺と彼女の二人だけと言う事で構わないのだな?」
「彼女のパーティメンバーのリーダーには話は通して有りますが本人確認がまたですが…」
「それは問題ない。そちらが良いので有れば俺が何とかする」
「分かりました。これからはルーク様と呼ばせて頂きます」
「王族を放棄しているのだ。普通にルークでも何でも構わないだがな」
「そう言う訳には…流石に…」
「何か依頼が有れば気軽に声を掛けてくれ。これからは養う義務が有るのでな」
とあるダンジョン内にアルマが籠っていた
信じられない!パーティをやめろなんて勝手に決めて!!!結婚だってお互い知ってからって言ったし好きになったらって言ったじゃない!
そりゃあ、何でもしてくれるって言うのは魅力的だけど。こんなに早く進められてもどうしたらいいか分からないわ
異性を好きになった事がないんだもの
モテない訳じゃなかったけど人を好きになるって良く分からないわ
(アルマ嬢、私と結婚して頂けますか?)
あれはズルいわ。あんな事されたら誰だってドキドキするに決まってる
王族やめてまで側に居たいって言うのは分かったけど…ハードル凄い上がってるじゃない
嫌われたらどうしたらいいの?
2人きりで冒険者なんて本当に間が持つの?
変な空気にならない?
あー、こんな事考えてないで逃げちゃおうかな
歌なんか歌う気分にもなれない
頭の中が彼の事でいっぱいよ
こんなの初めて…人間なんて嫌いなのに…




