私がヤバいヤツだった
「あのさ、SPがついてたじゃん。車通学だったし…なんで一緒に歩いてるのよ?」
「記憶を完全に思い出して魔法の使い方も思い出した。今までは限定的にしか扱えなかったけど今は完璧だ。研究するのも馬鹿らしくなったんだよ。それでまぁ、ちょっとね…」
「ルーク、チートだもんねー。じゃあさ!認識阻害魔法も使ってたの?」
「いや、不完全といったろう?使えたかもしれないが記憶がなかったんだ。魔法のない世界でそう簡単に制御出来るか分からないのを誰かさんみたいに使ったらヤバいって事ぐらいは学んだよ」ルークは呆れた顔してる
「私だってあんな事になるとは思わなかった。携帯から流れる歌で使えちゃったりするなんて思わないじゃん!」
「使えるだろう?あっちの世界でも他人の歌に合わせて歌魔法使ってたし。君はこっちの世界で言うと耳コピと絶対音感が有るって事だろう?歌詞は毎回、適当だったけどメロディーが乗れば普通に使ってた」
「え…そうだった?確かに考えて見ればそうかも。じゃあ、前世でコンサート的な場所に1人で行くなって言ってたのって…」
「あぁ、それはハイテンションになった君が無意識に使ったら大変面倒な事になるからね。一緒なら俺の風魔法で半減することも可能だから。こないだみたいにね。俺が使ってなかったら家は半壊してたんじゃない?」
「嘘…全然気付かなかったですけど。前世から?でも、私、制御出来てたよ!ちゃんと用途によって変えてたし」
「無意識の時って全然制御出来なかったね。本人は楽しそうでもこっちは目が離せないよ。俺じゃなかったら君ってかなりヤバいヤツだったね」
「そんなに…。ルークがあんなに私の行動を制限してたのってそれが原因?」
「それも有るけど……これ以上は教えない」
「ちょっと、急にそれ?約束ってやつを思い出そうにも全く思い出せませんけど」
「そう…なら俺に頼るのは諦めて」
「えー、そんな事言わないで。魔法もさ水魔法の方は試してないんだよねー」
「こっちの世界で魔法が使えたらどうなるか分かってる?試したって仕方ないんじゃない?別に使わなくても死ぬ訳じゃない」
「そうだけど…。じゃあ、なんでわざわざ転移したのよ?」
「それは君があんな事言ったからだ……」
「え、何?聞こえなかった」
「なんでもないよ…」
「話しするぐらいならいいよね?ルーク、あっちの言葉喋れる?私、字も書ける!」
「あぁ、今ならいけるね。」
「なんかさー、二人だけしか分からない秘密の暗号みたいだよね~。解読出来ないしスパイにも絶対分からないじゃん」
「スパイってそんなに重要人物リストに乗りたい訳?こっちじゃCIAとか有るからちょっと能天気過ぎない?」
「日本だから大丈夫じゃない?一応、公安とか有るけど」
「甘いね、俺はちょっと監視対象の1人になってたから言うけどこっちの世界は超能力者は兵器に利用するか殺すかだ。そうそう力を使うもんじゃないと思うけどね」
「怖っ!ちょっと前までは私は普通の女子高生だったのよ。はしゃいだのは悪かったけど真顔で言われると怖いよ」
「そう思うなら迂闊に魔法なんて言わない方がいいよ」
「分かった……ルーク、苦労したんだね…」
そう言うとルークは黙ったままだ。記憶無しで魔法が使えちゃったりしたらそりゃあ、大変だよね?完全じゃないって言ってたけど認識阻害魔法が使えたら楽だったのにね。目立たないじゃん
こんなイケメンでしかも飛び級とかしてて研究者だもんね。相変わらずチート過ぎ。
急にSPとか居なくなったけど…きっと魔法でも使ったんだろうなー。全属性は色々と便利だ
忘却魔法とか使えちゃったりするし、それで前世はかなり面倒掛けたものだ
そんなルークとの約束を忘れるって私って薄情?
早く思い出してみようかな




