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異世界から地球へ転生しました  作者: 月野まりも


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前世の生活その3

彼が酒場に来てからそう日にちは経ってないのに国中が大騒ぎしてる。私は次の依頼を受けたらこの国とは離れるのになんかギルド内でもギルマス達が大慌て。なんで?

「アルマ、知らないの?!」

同じパーティメンバーのシルキーが興奮した様子で話し掛けてきた

「ん?なんかあった?」

「それが驚くなかれ、あの皇太子様が王族やめちゃうんだって!!!」

「へっ?何それ?それってまさかルーク殿下の事じゃないよね?」

「そうだよ!なんだ、知ってるんだ。何かさー、国を捨てて好きな人と結婚するんだって。」

「け、結婚……まさか、そんな理由で簡単に王族やめれないでしょう?国民にだって尊敬されてる次期王様になる人がさ」

嘘でしょう?確かにやめたら考えるとは言ったような気がするけど、まさか本当に?

「それが弟に皇太子の座を譲って冒険者になるんだって!」

「冒険者…だってそんなのあり得ない!許さないよ、普通はさーもっと揉めるつーか大変じゃない?」

「うん、でもね。ギルマスに話もきててギルドランクの試験受けるとか言ってたよー。それで大慌てなんだってさ」

「試験!?そこまで話しが進んでるの?!」

「何故かさー、私達パーティの出国は禁止するみたいな話が出ててリーダーがギルマスと話してるみたいよ」

嘘でしょう?外堀から埋められてる…まさか本当に私と結婚するつもり?!

まだお付き合いもしてないのに…たったあれだけで簡単に皇太子やめちゃうの!?

「私…ちょっと用事が出来た!しばらく姿消すから心配しないで」

「あれー怪しいなぁーなんかうちらパーティってよりもアルマは出国禁止みたいな話だからリーダーも今、ギルマスと話してるんだけど」

「はぁー?!何それ?完全に監禁じゃない?誰、権限よ!ふざけるなっ」

「まぁまぁ、もしかしてあの皇太子様と何かあった?」

シルキーがニヤニヤしてる。実はプロポーズされましたとは言えない。

「と、とにかく、私はしばらくダンジョンにでも籠ってるから探さないで!いつもみたいに気が済んだら顔出すから」

「逃げても無駄だと思うわよ。ちゃんと話し合ったら?あの皇太子様ってなんか愛想はいいけど目が笑ってないつーか腹黒感あったし」

「そう?私にはそんな事なかったけど…」

偉そうな喋り方だったけど楽しそうに笑ってたわ。それに全属性の魔法を詠唱無しで使えるって言ってたし聖神の加護持ちだって。

顔はいいし、強そうだし、人間の扱い得意そうだし、お金持ってそうだし、そう言えば…冒険者になったらもの凄く頼りになるんじゃない?

あれ?もの凄くいい相手…???ううん!

「いいえ!良く分からない相手にそう簡単に側に居るのって無理よ…」

「アルマは人見知りだもんねー。ていうか、人間不信か。まぁ、頑張って」

昔…力を知られて利用されて以来、信用してない。今のパーティに助けて貰って一緒に居るけど独りが好きなのは変わらない

「じゃあ、私行くから!」

そう言って振り返ったら皇太子がいたー!!!

「どこに行くって?愛しい人」

なんてタイミングで居るのよ。ビックリしたじゃない!ってまた認識阻害使ってるわね

「べ、別にどこでもいいでしょう?貴方には関係ないわ」

うわー、意識したらすっごいドキドキする

面倒臭いの無しで考えてみたら好みのタイプかも…

「アルマ、その人と知り合い?珍しいわね?」

シルキーが不思議そうに見つめる

「ねぇ、シルキーにはどんな感じに見えるの?彼の事」

「どうって…普通の人?近くに来るまで気付かなかったわね、そう言えば」

「そうなんだ…へー、普通の人…ね」

「初めまして。アルマとは最近親しくなったんですよ。ちょっとお借りします」

「あ、はい。」

そう言うと私の腕を掴んでにっこり微笑んだが目が笑ってないわーこれが腹黒…

「ちょっと、勝手に決めないで!私は何の用事もないわよ」

グイグイひっぱっられて外に行こうとしてるのを止めようとしてるけど歯が立たない

「ここじゃ嫌だろう?自然が好きそうだから俺のお気に入りの場所に連れてってやる。人は入れないから心配するな」

「え…ちょっと行きたいかも。綺麗な場所?」

「あぁ、独りになりたい時は行くな。まぁ、公務であまり時間がないんだかな」

いつの間にか彼に抱き上げられてた空を飛んでいた。彼に抱きついてたけど私も自分で飛べる風魔法を使えるのだ。だけど、なんか嫌じゃなくてそのまましがみついていた

「ねぇ、王族やめちゃうって本当?」

「あぁ、冒険者になったら結婚してくれるんだろう?」

「それはまだ考え中よ!よく承諾されたわよね?将来、立派な王様になると思うわよ?」

「未練はない。地位や名誉など有るだけ邪魔なだけだ。自由に冒険者になれるならどんな手でも使うさ」

「ちょっと、もしかしてそれが理由じゃないでしょうね!私の事関係ないんじゃ…」

ってなに言ってるの?まるで一緒に居てもいいみたいに思われちゃう

「お前が側に居てくれたら地位や名誉なんて必要ないって意味だったんだがな。素直じゃないな、お前は」

「だから、そう言う事はもっとお互いの事を知ってからであって結婚だなんて早過ぎよ」

それから私は黙ってしまった…あんなに嫌だったのに…今はそんなに嫌じゃない

「着いたぞ。ほら。美しい場所だろう?」

私は彼から離れて周りを見る。湖にしては小さいけど水面がキラキラしてて綺麗…可愛い草花もあって寝転んだら気持ち良さそう

「悪くないわね…なんか歌いたくなるかも」

「それはやめておけ。ここには精霊がいる。せっかくの二人きりが台無しだ」

「精霊?!滅多に見れないのよ!私が歌ったら出てきてくれるかしら?」

はしゃいでいると彼は軽く笑って私の手を取った

「アロマ嬢…私と結婚して頂けますか?」

そう言うと軽くキスして微笑んだ。綺麗な瞳…

「面倒臭い事を全部やってくれたら考えてもいいわ…」

「なんだそれは。とんだ面倒臭がりだな。いいぞ。公務以上に面倒臭いものなどないからな」

「あと、あと、私が貴方を好きになったらね!」

好きになったらきっと幸せになれる。この人となら…私をずっと好きでいてくれるかも

そんな事を考えて私は金色の瞳を見つめていた

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