悪役令嬢編 とりあえず、やってみよ
「お父様がルークの国に行くのは許さないって言うから…行けなくなったわ…」
「そうなんだ。仕方ないよ?異国の地だし遠いしね。だから言ったじゃないか」
「昔みたいに魔法とか使えない乙女ゲームの世界だから転移も出来ないわね…」
「うん。まぁ、僕は普通に過ごしたいって願っちゃたからね!」
「チートじゃないルークはルークじゃないわ」
「神なんてやったら普通に暮らしたいって思うもんだよ…それでも剣の腕は中々なもんだよ?顔だっていいから。頭もいいし…」
「自分で言ってるけどゲームの設定よ!けど努力次第では最強になれるかもよ」
「それを言うなら君のせいだからね!」
「たまたまよ?この世界に転生したらタイミング的にあったっただけよ!」
「1人で悪役令嬢やるつもりだったの?」
「たまたま転生したらゲームの世界だったのよ。今まで沢山転生したから良く分からないわ」
「結婚とかした?」
「……さぁ…忘れたわね!細かい事は気にしない事!それより…ヒロインが前世の記憶が有るかないかで展開変わってくるわ!」
「そうなの?」
「そうよ!達が悪いのよ!悪役令嬢よりも悪役令嬢だわ!まぁ、私は負けないわ!聖女歴だと私の方が長いわ!」
「ヒロイン、聖女なの?このゲーム…」
「お決まりパターンね!だから平民が王族と結婚出来るんじゃないのー」
「まぁね…普通はないよね」
「ヒロインも一緒になって魔王を倒すってやつよ!だからルークもパーティーの1人よ?」
「何それ!?嫌だよ!魔法無しに魔王倒すとか無理でしょう?」
「その為の聖女の力よ!特別感出さないとヒロインじゃないでしょう?」
「野郎ゾロゾロ連れて魔王退治なんて最悪」
「ちなみに私はヒロインを邪魔する意地悪役ね!まぁ、平民なんか相手しないけど!」
「なんで意地悪役なの?!しかももの凄く上から目線!」
「当たり前でしょう?悪役令嬢って言うより王族なんだから!本当は縦ロールだった髪型を拒否ったのよ!悪役感を消してるのよ!」
「そうなんだ…今のまま成長したらわがまま放題の王女でしょう?破滅ルートしかない…」
「小さい頃から可愛い可愛いで育ったの。キャラチェンジはヒロイン次第ね!」
「今からでもそのわがままとか直したら?民に好かれる王女になるとかさぁ…」
「ルークはどんな私でも好きよね?」
「うん…まぁ…許せる範囲だね…」
「展開次第では民に好かれる王女にはなるわよ?だけどそしたら男性に好かれまくりよ?いいの?私、将来は魅力的な王女よ?正直、身分も容姿もヒロインに負けるのがあり得ないわ」
「……僕が婚約者なのは変わらないよね?」
「勿論よ。そこはルークの強制力によっては変わってくるけど。私も分からないし」
「さっさと片づけてまた来るから余計な事しないでね!僕が婚約者になるから!!」
「攻略対象キャラを探るぐらいはいいわよね?影に頼むわ!」
「探るって分かってるなら僕に教えてよ?」
「ダメよ!せっかく転生したんだから楽しんでくれないと」
「こんな状況で楽しむって難しいよね?!」
「ヒロイン次第なんだから仕方ないわー」
「僕がアロマ以外を好きになるとは思えない」
「別にヒロインを好きになってもいいわよ?ルークの人生だもの。その変わり、私…絶対にもう同じ世界に転生しないわー。それに破滅ルートいったら私、終わりだし」
「回避するんでしょう?!死ぬの前提のゲーム人生って楽しいの?!ねぇ!」
「悪役令嬢ってやってみたかったのよ!」
「僕は普通に暮らしたかったんだけど!?」
「いいじゃない!ルークがいれば何でもいいわよ…私…」
「……分かったよ!回避して幸せに暮らそうね!」
「ルークがいけないのよ…神になんてなるから…私…かなり待ったわ…」
「そこを言われると何にも言えないよ…悪役令嬢でもいいから幸せにするから。急にデレないでくれるかな…離れたくなくなるから」
「そう!じゃあ、早く戻って来るのよ?何ならうちの影、貸すわ!何でもしてくれるから!」
「いや、大丈夫。自力で何とか出来るから」
「優秀なのよ?フィンは特に暗殺に関しては」
「必要ないよ?暗殺とか言わないの!まだ8才でしょう?」
「悪役令嬢っぽいでしょう?」
「自慢する事じゃないからね!ところでフィンって男だよね?」
「そうよ。優秀な影よ!大人の色気ただ漏れよ。カッコいいの」
「なんか君から聞くと腹が立つんだけど…」
「ルークも将来、色気担当キャラになるわよ?」
「あり得ないんだけど…ホント…」
「13才のデビュタントまで情報集めて有利に立つわよ!えいえいおー!!!」




