ルークと聖神との約定
「聖神の神になるんですか?俺が?」
「あぁ、お前の力は既に神に等しい。異世界転移を繰り返し、力も増している」
「ですが…そうなると世界には干渉出来ないんじゃないですか?」
「加護者以外はあまり干渉しない」
「不老の人間を妻にするとか出来ます?」
「神の領域に人間を住ませるなんて不可能だ」
「じゃあ、却下で…」
「既に神達の間での決定事項だ。今からでも神になるのは可能だ」
「それは困ります。妻と子供が居るんで」
「では、その女神の加護者が亡くなった後に神になると言うなら他の神も納得する」
「女神の加護者を女神にするとかは…」
「女神はいいとは言っていたが地球の人間だから無理だとの事だ」
「そんな!アロマに干渉出来ないなら神になんてなりません」
「決定事項だ。私は消えて輪廻の輪に入る」
「……無理だ。俺は…」
「神になればそんな執着も無くなる。神は全ての民に公平だ」
「感情が無くなる…?なぜ、俺なんですか?!」
「私と女神の力を吸い取ったであろう?女神の加護者が死んだ時に。地球の民に魔法と加護を与えさせたのはお前だ。神の力だ」
「約定には異世界転移をしてこの世界に戻ると言ったが神になるとは思わなかった」
「無理難題を地球の神とも結んだはずだ」
「……確かにあの時にこっちに戻るとは言ったがまさか神になるなんて」
「今ではお前の方が聖神の神として相応しい」
「力が増してたのは既に神だったから…?」
「人の世界に神は留まれない。その女神の加護者が死んだ後にこちらの世界に転生したら聖神の加護者を選ぶ事は可能だ」
「それは女性でも?」
「女性とは限らない。転生したらどっちになるかは決まっていない」
「だとしたらアロマは…アロマはそれを望まないとしたら…」
「加護者だった者をまた別の加護者として選ぶのは私達ならしない」
「俺の役目が終わるその時までアロマとは永遠に会えない…のか…」
「眷属として側にいる事は可能だ」
「そんな関係は望まない…」
「私は聖神の神とはもう言わない…ライラック王国の民で新しい加護者を選べばお前が神だ」
「……共に死ぬ事も転生も叶わない……」
「女神の力が弱まっている…地球の民に加護が有るからだ。不老だが長生きするかは分からない」
「俺のせい?アロマに女神の加護を与えたから?そんな…」
「女神は彼女の歌が好きだ。浄化も癒しの力を与えてるが本来なら新しい女神の加護者が必要だ」
「そんな!それはアロマが死ぬ事になる…」
「輪廻の輪に入るだけだ。正しい形で」
「俺を忘れてしまうのか…?アロマ…」
「いつかその時が来るまで人間として生きるがいい」
そう言うと聖神の神は消えた…ルークはただ立ち尽くすしかなかった…
「俺は…俺は…お前だけを愛している…未来永劫…何か方法が有るはずだ…」
」
ルーク、私も未来永劫…愛してるわよ
例え離れ離れになっても…
きっとまた会えるわ!そしたらまた私を愛してね




