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異世界から地球へ転生しました  作者: 月野まりも


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6/10

加護あった

ベッドで寝っ転がりながら曲でも聴こうかなって携帯を取ってみた

考えてても仕方ない、とりあえず気分転換だ

大好きなアーティストの歌でも流して気分を落ちつかそう。何かいい案が浮かぶかも!

起動させて準備オッケー、メロディーが流れる

やっぱり好き!ふふん〜ふふん〜

いい曲!上がるわー。歌と一つになる!

最高、カラオケ行きたい!なんか…あの感じが蘇るみたいだ…歌ってなくても自然と一体になれる感じ。楽しい!部屋の中は無機質な物しか置いてないから分からないけど一緒にノッてくれてる感じが溢れてくる。自分で歌わなくてもあの感じが可能なのは素敵じゃない?

ノッてると突然勢いよく部屋の扉が開いた


「りおん!大丈夫!?家の中が変なのよ!おかしな事が起きてるのよ!貴方の部屋は大丈夫?どういう事なの!?」


え…嘘…もしかして…歌のせい?!

そんな、だって加護がないと使えない魔法なのよ!転生したのに加護持ちって有り?!

ヤバっ!携帯止めよう!


「お母さん、急に入ってこないでよービックリしたじゃない…何?良く聞こえなかったけどおかしな事って?」

すっとぼけるしかないな、もう

「急に家鳴りがしたと思ったら置いて有る植物は揺れ動くしなんか家の外に鳥が集まるしでしまいには虫まで群がって…本当に何なの?!」


うわーこっちだとそうなるのー?!

鳥は分かるけど…虫って何よ!虫って!私、虫は大嫌い!あっちの世界には居なかったけどゴキブリとかムカデとか小さい虫はすっごい気持ち悪い!

害虫まで呼び寄せるってすっごい嫌!


「わ、私は音楽聴いてたから分からなかったけど…別に何ともなかったよー。もう一度見て来たら?多分…大丈夫じゃないかな?ハハ…」

「そうね…確かに今は家鳴りしてないみたいだし何ともないわね…?ちょっと見てくるわ!地震の予兆かもしれないから念の為いつでも外に出れるように準備しておいた方がいいかしら?」

「おーげーさ。流石にそんな不思議な事ないんじゃないかな?幻覚でも見たんじゃない?」

自分の部屋のカーテンを開けて外を確認してみた。居ない…な…鳥も虫も……良かった

「本当ねぇ…なんだったのかしら?」


ブツブツ言いながらお母さんは部屋から出ていったけど……人様の曲でもしっかり使える歌魔法ってヤバくない?そりゃあ、私が使わなきゃ単なる歌を聴くってだけでも大丈夫だと思うけど…さっきは完全に昔に戻ってたわ

油断したわービックリしました

やっぱり加護持ちのまま、転生してるよね?

って事は水魔法も使えちゃったりするんだろうな…やっぱりルークに相談したいな…

「どうしよう…普通の高校生活送れないかも」

なんて考えてたらコンコンって部屋の扉がなる


「なぁーにー、お母さん?大丈夫だったでしょう?」誤魔化せるものなら誤魔化したい

「清美さんじゃなくて悪いけど入るよ」

「る…シリウス……どうしたの?……」

「いや、面白い事が起こってね…清美さんには大丈夫だと言っておいたけど大丈夫じゃなかったよね?原因は君かな?」

「えっと、何の事かなーぁ。」

うわー出た!笑ってるのに笑ってません的な腹黒笑顔。変わってないじゃん!

「そうなんだ…俺が研究しているよりも面白い事だったんでね…」

「私、何もなかったよ?気のせいじゃないかな?」

シリウスはそりゃあ、楽しそうに微笑んでこう言った

「相変わらず嘘がとても下手だね、アルマ」

なっ!なっ!なっ!

「なんで?!記憶思い出したの?!」

「あぁ、さっきの歌魔法は懐かしくてねー。どうして自分には魔法が使えるか不思議だったんだけど腑に落ちたよ」

えーえーえー、そうなんだ!やっぱりルークも前世の魔法が使えるんだ!そりゃ、重要人物になる訳だよー

「ルーク!助けて!!!私…どうしたらいいか分からなくて!」

「そんなに簡単に何でも俺を頼るのは変わらないね、アルマ…」

「え、だって…ルークはルークだし…」

「生まれ変わっても俺が君を好きだとか思ってるのかな?」

あ…そうか…私達出会ったばかりでこっちじゃシリウスとして生活してて記憶がなかったんだもんね…

「昔の約束も忘れた君に今どうこうしてあげようなんてどうなんだろうね」

「約束?そんなのあった?」

「……俺は転生したんじゃない。転移だよ。赤ん坊からやり直して記憶を忘れたままで君の転生した異世界にきたんだ」

「転移って…だから姿がそのまま…」

私を追ってきたとかなんだかやっぱりルークじゃない?約束?したっけ?なんか怒ってる?

「今でも好きじゃないならわざわざ転移なんてする?」

「施設で育ってね…こっちの世界は興味深い事が沢山あってね。君の事は忘れてたよ、さっきまではね…」

「あっ、うん。大変だったよね?ルーク、好きな人でも居たりするの?」

「そうだね…どうだろう…君が約束を思い出したら教えてあげるよ」

「約束……?」

えー、せっかく思い出して貰ったのになんか怒ってるしどうしたらいいの?!

「今度は君の番だ…」

はぁー、何それ?良く分からないんですけど!

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