アフレシアン大陸への帰還
「なんか…感じ変わった?ちょっと近代的になってない?」
「そう?俺が居た時とあんまり変わった気がしないけど?」
「あーうーあーあー」
「きらら、起きたのね?ミルク?オムツかな?」
「俺が先に言って不動産は決めてきたからそこに転移しようか」
「まぁ!貴女…便利そうな物で赤ちゃんと移動しているのね?どこで買ったの?」
フランシスカ共和国は獣人と人間達が共存している国だ。今、話し掛けられているのは人間の方だった
「あ、これは…作ったんですよね~。1点物なんですよ!アハハ…」
「前で抱っことかちゃんと固定してていいわね?欲しいわー」
「作る材料が特殊でもう手に入らないんで…すみません!」
「俺達、今日こちらに来たばかりで…またの機会に…」
「そう残念ね…私は宿屋を経営しているのよ!あそこ、泊まってく?」
「いえ、自宅はもう決まってるんで大丈夫です。では失礼しますね」
するとシリウスが転移した。目の前には地球で言う3LDKぐらいの家があった
周りに住宅はないようだ
「また、離れた所に決めたわね?なんか訳あり物件とか言わないわよね?」
「訳ありって言えば訳ありだな…中の内装がボロボロだったから時間魔法で直して置いた」
「相変わらずチートね!入りましょう?」
シリウスが扉を開けると家具など何もない
「大体の家具は空間魔法で持ってきたから先ずは赤ちゃん部屋からな」
「よろしくーきらら、もうちょっと待ってね」
「にしても…赤ちゃんグッズとかやっぱりこの世界にはないから目立たないか?重いのに抱っこしなくも浮かせて移動すればいいのに…」
「これなら飛んで行かないわ!大事よ!」
「車のチャイルドシートまで持ってきて意味有るの?」
「有るわ!チャイルドシートで固定してれば飛んでかないわ!」
「お前の基準はそこなんだね…きららは大人しいから楽な方じゃない?泣く時はそんなないし。癇癪起こさないし寝てれば幸せって感じみたいだしね」
「それより…シリウスは私達に認識阻害魔法掛けてたんでしょう?なんで話し掛けられるのよ?」
「人間には掛けれても物には無理だ。抱っこ用グッズが目に付いたんじゃないの?ベビーカーとか使わない方が良くない?」
「使うわ!移動する時に固定するんだから便利よ!私は買い物とかには行かないからシリウスお願いね!散歩用よ!あくまでも」
「そう…こだわるね…俺が感知魔法使えば直ぐに分かるのに…な」
「シリウスが居ない時は?私、魔法かなり使えるようになったけどやっぱり回復魔法とか聖魔法が基本だったわ。改めてきららのステータス見たら聖魔法と回復魔法が使えるようになってたわ!心配なのよ!聖女にされないか!」
「きららが望んだらそれはそれでいいんじゃないか?加護持ちではないしな。お手伝い的な?働く場所があるじゃないか?まだ先の話しだろう?まだ1才にもなってないし?」
「甘いわ!私は狙われたわよ!可愛い子供を守るのは親の務めよ!」
「それはお前が加護持ちだから…ルナだって聖セシリア王国の魔法学園で回復魔法とか使えるから学園長として働いてたろう?」
「ルナはいいのよ!シリウスの遺伝子継いでたんだから!強かったし。きららは基本的に私に似てるじゃない?狙われやすいって事よ!」
「俺が居るんだから大丈夫だから…そこまで気にする事ないだろう?大体、今のお前は地球の人間なんだから前世とは容姿は違うんだし分からないと思うが…」
「正直、家政婦雇わない?食事とかこっちの調理器具で上手く作れる気がしない!ガスとかレンチン出来ないし!掃除機とか使えないんでしょう?洗濯とかさ!」
「ガスは火魔法で何とかなるが…掃除機ならバッテリー持ってきたから使えるぞ?充電可能だしな。携帯と同じ要領で出来たし。ただ、洗濯機は無理だな…。」
「すっごく、不便だわ!」
「お前は水魔法と風魔法で洗濯出来るだろう?」
「出来るわよ?だけどボタンひとつで乾燥まで出来るのよ?電子レンジのない生活なんて考えられないわ!あ、洗剤とかは持ってきた?」
「ストックしてあるから。空間魔法である程度は…家政婦雇って見られる方がマズイ物が有るからな…」
「使えない!私…暮らしていける自信ないわ」
「100年はこっちで暮らしてきたのに、科学の技術に染まったな…」
「シリウスだって車運転してたじゃない?どうせ、空間魔法でガソリン満タンで入れてあるんでしょう?転移可能で必要ないのに!」
「たまには運転したくなるんだよ。チャイルドシートも有るしドライブ出来るぞ?」
「目立つじゃないの?車よ?馬車じゃないのよ?」
「大丈夫だろう?無機質な魔力もない物として感知されないからな。いい場所が有るんだよ」
「自分だけ…私なんてカラオケにもいけないわ」
「たまに戻るって言ったろう?孫の顔が見たいって地球の両親も会いたがってるしな」
「なら、いいけど…ってきらら?寝ちゃったの?シリウス、出来た?」
「あぁ、ベビーベッドに柵とか付けたぞ。後はタンスとかだな」
「柵なんて全然役に立たないわ。今だけよ…ほーら、きららー、ベッドよー。寝ててねー」
「とりあえず、内装はやって貰うしかないな。俺はそういうの専門じゃないしな…それまでは地球の物は出せないな…」
「終わってから引っ越しすれば良かった」
「仕方ないだろう?家賃が1ヶ月単位なんだから。明け渡すのには…」
「私の家族名義で借りておけば良かったんじゃないの?家具もそのままで…戻れるんだからさ」
「……こっちで暮らすって決めたよね?」
「それはそうだけど…」
「急がせるよ!魔法でやってくれるでしょう?壁紙とか選ぶなら好きにしなよ?」
「任せるわ…地球では大体決まってたし」
「納得言ってない顔だね…」
「科学の力に頼り過ぎたわ…自信ない…」
「魔法が有るからあんまり発展しないんだよね」
「シリウスは全属性だけど私は違うのよ?転移は使えるようになったけど…良く分からないわ…イメージして転移とか…地球にはシリウスしかいけないし」
「慣れだよ、慣れ。教えてあげるから」
「うん…前世の育児はライラックの王族任せみたいなところあったからな…」
こうして家族で引っ越してきたりおんの暮らしは
大変だったが何とか家具も設置し内装もやって貰いまともに生活は出来るようになった
ある日の事、訪問者が現れた!
「んっ?訪問者か?」
シリウスがビジョンを出すと
「師匠!酷いですよ!こっちに来たなら挨拶ぐらいして下さい!探しましたよ?国の力を総動員して!」
「なんで分かった?認識阻害魔法使ってたはずなんだかな…」
「ほら!シリウス、絶対来ると思ったわ!」
「アロマ?大人ぽっくなった!」
「久しぶりね、ダグラス。今はりおんよ!こっちはきららって言うの。可愛い娘でしょう?」
「可愛いですね!私も子供が居るんです。男の子ですよ」
「なんで分かった…納得いかない…」
「私の妻が聖セシリア王国の王女でしょう?聖女が居るって女神の力が完全復活しているって言うんで。一つずつ国に転移して探したんですよ!おかしい言葉の歌は聞こえないかって?聞いてたらフランシスカ共和国にそんな家族が居るかもって!転移して来てみたら聖女の魔力をちょっと感じて。そこから国の力を総動員して聞き込みして街の外れに住んでるって分かったんですよー」
「お前、俺の結界内で分かるようになったのか?あり得ない…分からないようにしてたはずなんだかな」
「いや、分かりませんよ?最近、特に浄化されてる場所とかないかとかを調べて聞いたら街外れの家族が住んでる場所が清められてるって言ってたんで不動産に聞きまくって場所特定したんですよ。来てみたら、ごっつい結界張ってるしこんなの張れるの師匠しかいないと思って」
「シリウス、女神の力を戻したのがやっぱりまずかったんじゃないのー?」
「そうみたいだな…お前がきららに癒やしと浄化の歌魔法使うからじゃないか?来た時よりも植物が育てたり生えてきてるし…流石に俺もそれは隠せないな」
「りおんだっけ?また地球の歌を聴かせて!新しいの有るんでしょう?!こっちにはない曲で再現出来ないんだ!」
「あぁ、有るわ!あれから沢山入れたから!私の携帯の曲を聞いてたならハマるわよ!」
「師匠が携帯持って帰っちゃったからこっちの世界の音楽が物足りなくてね。写真も動画も撮れないから不便でさ。参ったよー」
「シリウス…なんかこっちでは聞いちゃいけない単語喋ってるんだけど…。携帯とか写真と動画はヤバくない?」
「ダグラス限定で教えただけだ。後は国家機密にしてあるから。そうだよな?ダグラス?」
「え…そうですね…。カモミールの王族だけだと思います…多分…」
「多分?言ったはずだぞ?地球の物は忘却魔法を使わないと使わせないって」
「師匠…そんなすごまないで下さい!怖っ!」
「お前、ダークエルフの従者はどうした?王様になったんだろう?勝手に独りで来ていいのか?」
「城に居ますよ!ゾロゾロ来たら師匠達嫌がるでしょう?!」
「そうだな…住む場所変えようかと考えてるところだな…」
「そうね…場所特定されたなら引っ越すしかないわね…面倒臭いし」
「2人とも?!そんな!誰にも言いませんよ!妻にも!久しぶりに修行して欲しいかなって。私も強くなったんですよ!相手が居なくて…」
「そうか?ギルドの話しじゃ最近は天神の加護持ちが強いって言ってたぞ?」
「ですね!俺も気になっているんですが…師匠はギルドに居るのにあまり噂聞きませんね!ずっと認識阻害魔法使ってるんですか?」
「目立ちたくなかったんでな。特にお前とかな!俺に勝とうなんて思ってるなら天神の加護持ちと戦ってきてから来いよ」
「そんな無茶なっ!王がギルドNo.1の強さの冒険者と戦えませんよ!加護持ちなら認識阻害魔法なんて効かないでしょう?また世界征服していると思われます!」
「シリウスと戦いたいの?動画見たけど弱弱だったじゃない?大丈夫?まぁ、なんかあったら回復魔法掛けてあげるわよ?」
「りおん、俺は戦わないよ?天神の加護持ちが来たらどうするんだ?また最強伝説になったら目立つけど?」
「あ、負けるって思ってないんだ…師匠…」
「お前、異世界に行き来出来る?全ドラゴン召喚出来る?最強魔法を3つ以上同時に出せるようになったか?」
「…流石にそれは…ドラゴンは何体かは…最強魔法を3つ以上とかもはや人間じゃないです!」
「なら、戦うまでもないな。聖竜なら召喚してやるから戦うならそっちにしろ」
「師匠…変わってない…とにかく私は絶対に言いませんから勝手に引っ越ししないで下さいね!見つけるの本当に苦労したんですよ!」
「ダグラスだけなら来てもいいわよ?曲聴かせてあげる!最高よ!子供の写真撮ってきたら?昔の携帯渡してあげるから。シリウス出して?」
「居るってバラすようなものだから却下だ。俺達が勝手に見るからいいよな?」
「はい…じゃあ、また来ますから!広範囲に結界張るのやめて下さいね!入れませんから!」
と、言ってダグラスは転移した




