ルークの無双とカモミール帝国の顛末
カモミール帝国に入ると街はかなり荒廃していた
「お前達の恋愛事情なんか興味ないが少しはやる気出たか?」
「え…まぁ…ここ、カモミール?結界張ってあるのに何で入れちゃうのか不思議だよ。ルーク、凄くない?」
「俺に結界は無意味だな…一々壊してたら面倒だから結界張ってない内部に直接入れるようになったんだ。お前も認識阻害魔法と感知魔法使えるな?使ってるんだろうな?ちゃんと!」
「使ってるよ!感知魔法はそんなに得意じゃないないんだ…。」
「まぁ、いい。俺が探すから。先ずは戦神の神の石像だな。行くぞ。風魔法で飛ぶ」
「風魔法使えないんだけど…便利だね?」
「どこまで使えないやつなんだ?全て俺任せでちっとも役に立たないな!」
「戦闘になったら役に立つからさー」
「着いたぞ!結界か!厳重だな…壊さないと入れないかもな…」
「さっき、内部には入れるって!」
「ここまで強いとな。弾かれる事もあるさ」
「僕の結界って弱かったの?複雑なんだけど…」
「お前、自分の魔力も分からないのか?感知魔法じゃなくても分かるだろう?」
「封印されてる事にも気づかなかったのに何で分かるのさ?」
「呆れたものだな…結界を解くぞ?」
バシン!!!結界が破れた。すると中から魔獣が出てきた
「やっぱりか…ほら、戦闘だぞ!後は任せたからな!俺は石像を浄化して癒す」
「そんな…僕、独りで?!」
「魔王だろう?このぐらいはやれ!お前の戦神の力で神を呼び出せばいい!」
「無茶言わないでよ!倒すのに精一杯だ、よっと!消えちゃえ!」
ルークはまた携帯を取り出し敵を倒しながら再生させる。浄化と共に魔獣が消えていく…癒やしの歌はMrs.のクラシキだったな…便利だな。携帯持ってきて良かった
「力は戻ったか?ダグラス?」
「そんな感じしないけど…」
「なら、城の中か…行くぞ。ここには用はない!来い!」結界を掛けて風魔法で飛ぶ二人
見つけた!魔力が4つか?ダークエルフの魔力か?何故、エルフがここに?!
んっ!魔法が封じられただと?
「ルーク、魔法が使えないよ!僕への対策してるって言ったでしょう?!どうするの?」
「お前は加護持ちなんだから加護の力は使えるだろうが!半減してるがあの剣を使え!」
「ルークは?」
「俺も聖神の神の力が有るから問題ない」
魔獣が城に行くのを阻むがルーク剣で魔獣達を倒して行く。
「魔法なくても強いんだね…怖っ!」
「面倒臭いな。ちょっと力を使うぞ!手加減出来ないからガードしろ、ダグラス!」
ルークが剣を振りかざすと烈風のような斬撃が魔獣達を一掃した
「って、凄っ!ルーク、最強過ぎて引くよ」
「お前もこれぐらいは使えるようになるさ。力が戻ればな!!!キリがないな!転移魔法で魔獣達を召喚してるのか?魔導具を壊すのが先だな!ダグラス、ちょっと足止めしろ!」
ルークは浄化の歌を流しながら魔獣達の動きを止める。風魔法は使えないが携帯のアロマの歌は聞くようだな…広範囲ではなくなったが…
「見てるんだろう!!!このまま城をぶっ飛ばすぞ!俺達を中に入れろ!」
と、ルークが叫ぶと二人は転移した
「魔法を封じたのに…加護持ちですか?ダグラスは知ってましたが貴方までとはね…」
王座の間のようだ…人間達が居るが反応がない
「ダークエルフか!何故、お前がここに居る?王族達に何をした?」
「それよりもその耳ざわりな歌を止めて貰えますか?」ルークが携帯を止める
「魔法を奪ったのはお前か?王族を人形にしてカモミールを操ってなんになる!」
「世界を滅ぼすんですよ!この魔導具を使ってね!」
魔導具が光る。ルークとダグラスは真っ黒な光に飲み込まれた
光が消えるとダグラスはグッタリとしている。動かない。
「これで邪魔なやつらは消すのみです」
するとルークが魔導具目かけて剣を投げると魔導具が砕けちった。
「そんな馬鹿な…これはそんな簡単には壊せないはずだ!それより何故、お前には効かない?」
「そんな魔導具など俺には効かない。加護持ち何でな。聖神の神の眷属の力を借りたんだ。神の力には及ぶ訳がない!」
「そんな…あり得ない…私の野望がこんな簡単に…何年も掛けて強固にしたはずだ…」
「ダグラス!大丈夫か?戦神の神の力を使えと言っただろう?何、魔導具なんかに意識を持ってかれてるんだ?終わったら特訓だな!」
「うっ、頭が痛い…ルークの特訓って怖さしかないよ!戦神の神よ…僕に力を貸して!」
ダグラスがそう言うと剣を持った眷属達が数体現れた
「何故だ?力は奪ったはずだ…」
「お前は気づいていないがもう魔法は使えるぞ。それで魔導具を3つ見つけてな…時間を止めてヤバいやつは壊してきてアロマのコアも回収した。もう一つはこれだな?」
「それは?!私のコア!!!」
「結界を破ったのか!あの強力なのを…」
「あぁ…王族達も隠し部屋に居てな。魔導具が壊れたから意識はないが回復魔法を掛けてきたからその内に現れるだろうな。お前の周りの人間達も目を覚ますだろうな」
「いつの間に!時間まで止めちゃうの!ルーク、怖っ!敵にまわしたくないや…」
「返せ!そのコアを!」
「先ずはダグラスの力を返して貰う。お前の身体の中だろう?みんな、同じ事をするんだな。お前には使えないのにな!」
ルークが魔法を使ってコアを取り出す
「やめろ、これは返さない…私のだ!うあーやめろ、嫌だ…」
「偽聖女と一緒だな…バカなひとつ覚えのようだな。さて、これか…なるほど戦神の神の力だな。ダグラス返すぞ!」パリンと弾けた
王座に座っていたダークエルフを見ると小さくなっている。子供だ…
「ダークエルフの子供が国を乗っ取るなんてな…訳がありそうだがどうしたものか…」
「力がみなぎる…これが僕の力?加護の力…」
「俺と力比べでも後でするか?浸ってないでさっさと片づけろ!お前の国だ!」
「この国の貴族は私の両親をいいように操って殺した!そして私まで殺そうとした。魔法で必死に逃げてた時に城で魔導具を見つけたんだ…復讐しようと思った何もかも無くなればいいと!」
「王族達はお前からダグラスを遠ざけたはずだ…わざわざ探したが殺せなかったんだろう?加護持ちだったから。お前は半分を奪って自分に取り込んだがあまり役に立ってなかったようだな」
「僕の国民が君に酷い事をしたのなら謝るよ…。だけど…両親を殺したのはお前も一緒だ!ルーク、コアを渡して!僕が壊す!」
ダグラスの眷属達がダークエルフを押さえているがルークが止める
「ダグラス、この子供を殺したらまだお前の本当の両親達に何かしているかもしれない…完全に元に戻るまでは生かしておくべきだ…」
「だけど…!魔族と魔獣を操って世界を混乱の世界にしたんだ!殺すべきだ!」
「冷静になれ、ダグラス!じきに王族達も目を覚ます。記憶を奪われてたらどうするんだ?」
「それは……」
「私は間違ってない…。こんな世界なんていらないんだ!」
「お前と同じ事を言ってるな、ダグラス。お前もアロマを利用しで同じ事をしようとしていたぞ?」
「だけど…それは…こいつが魔族達を利用しようとして…アロマの街だって襲わせたんだ…」
「ダグラス…それは違う。アロマの力を奪ったのはこの子供が生まれる前だ…つまり王族の誰かだ…」
「そんな!!!じゃあ、魔導具を使って魔族に襲わせたのは…僕の身内って事?」
「そうだ…アロマは覚えていないがな…帝国にアロマのコアがあったのもそのせいだ」
「……」
ダグラスは黙っている
ルークはそっと話し掛ける…
「起きたようだ…お前の両親が来るぞ…」
何人かの人が王座の間に集まる
「貴方…ダグラスなの?!私の可愛い息子!」」
どうやら母親のリリアンのようだな…記憶は奪われていないか…魔導具を壊したからか?
「ダークエルフ!力が戻った今、好きにさせない。しかし子供とは…何故?」
カモミール帝国の王か?名前なんて一々覚えるのも面倒臭いな。アロマの言った通りその1その2でいいか…
「僕、加護の力を取り戻したんだ!貴女が僕の母親なのですか?エルフの力は僕が今、封じてます。魔導具を壊したから心配いりません」
「ダグラスか!?死んだのではなかったんだな…良かった…。カモミールの貴族がお前が生まれた事に不満を持ってな…王族から加護持ちが生まれたんだ。王国は安泰だと言うのに貴族達が反乱を起こした。自分達の利益の為に…。そして魔導具で力を奪われ軟禁生活だったんだ」
やはり魔導具のせいか…王族が居なくなると国が荒れるからな…生かしておいたんだろうな
「俺はルーク-スタンリー、ライラック王国の元王族だ。その子供の命のコアはここに有るが一つ問いたい。昔、女神の加護の力を奪ったのは何故だ?彼女の力のコアもこの城にあったが?」
「ライラック王国のルークは有名ね…まだ生きているなんて…貴方も加護持ちなのね?」
王母か?老けているが金色の髪にブルーの瞳か
ダグラスの瞳はブルーの瞳と赤い目だからな
やはり血縁関係か
「私のかなり前の王が確かに王家の魔導具で女神の加護持ちの子供から力を奪ったわ。当時、酷い飢饉があって女神の加護が必要だったと聞いてるわ。だけど…それは…側近達の貴族達の策略で女神の加護じゃなく聖セシリア王国に打撃を与える為だったの。女神の力をコアに移して保管したのは道具として交渉するはずだったと書庫に残ってたわ…。勿論、そんな事はさせないと彼女のコアは厳重にのちの王達は保管してたの。彼女が現れたら返すはずだったけどこの通り貴族達の反乱が始まってしまってね…」
「簡単に戦神の神の加護が有る王族が魔法を奪われたのは何故だ?」するとリリアンが
「騙されたの…側近達に。ダグラスは乳母と護衛の2人に任せて逃がしたはずだったけど結局、捕まってしまったのね…戦神の神の像も封印されて穢されてしまったから力が使えなかった」
「像が無くても使えたはずだ。ダグラスは使っていたぞ?」
「記憶も一緒に無くしてたのよ…。生きる屍だったわ」
「そんな事が…。国民はまるで居ませんでした。国は魔獣達が蔓延る廃虚のようでした…」
ダグラスは国の状況を説明する
「貴族達はダークエルフに復讐されて殺されたわ…国民は移民するように何とかしてくれたのね…味方の者達が…」
「女神のコアは返して貰う。後は自分達で国を復興させるんだな…かなりの批判は有るだろうがな…ライラック王国は血縁関係だ。今の王がどうするかは知らんが何とかなると思うぞ。戦神の加護持ちが居るのだから」
「本当にありがとうございます!私達を解放してくれて…ダグラスを救ってくれて…」
リリアンが泣くとダグラスが駆け寄る
「母さん…僕、今…実は魔王やってて色々と片づける事が有ります。今は一緒に居れませんが必ず帰ってきます!戦神の神も浄化しましたしみんなの力を合わせれば何とかなりますよ!」
「さて、ダークエルフの子供だが…どうするんだ?このまま壊すか?」
「いいえ…従属の魔法は掛けますが命までは取りません。一緒にこの国の為に償いをさせます」王母が優しくダークエルフに話す。
「貴女には辛い思いをさせました…ずっと憎しみを抱き生きてきたのでしょう?もう、いいでしょう?私達と過去の清算をしましょう?」
「私は…私は…ずっと間違ってたの?!もう苦しま無くていいの?!」
「貴方がした事は大罪よ…決して許されないわ…。苦しい道乗りが待っているわ。だけど独りじゃない…私達も一緒よ。安らかに今だけは眠りなさい…」
王母は魔法を掛けるとダークエルフの子供は眠りについた
「ほら、ダグラス!コアだ。どうする?壊すか?お前と同じ子供だぞ?お前も時が止まったままの子供のようなものだ。慈悲を持て王族らしくな」
「分かったよ!壊さない。僕の従者にするよ。従属魔法を掛けて。ルークはこれからどうするの?」
「俺は各地を廻って世界を浄化して癒すさ。アロマならそうするからな…時間はたっぷりある。迎えに行ける日まで待つさ…」
「僕も行くよ!魔族にも説明しないといけないしさ…ルークが魔王になってくれたらピッタリだと思うんだけど」
「お前…俺をなんだと思ってるんだ?する訳ないだろうが。魔族とは不可侵条約でも結んでおけよ?」
こうしてルークとダグラスの奇襲攻撃で幕を閉じた




