あっちの世界の生活その2
ライラック王国 聖神の池
アロマ…どこだ?印が消えた…あの野郎…あの時に殺しておけば良かった!
すると…ビジョンが現れ二人の姿が見えた
「やぁ、ルーク!早かったねーだいぶ無理したんじゃない?」
「ルーク!私は無事よ?」
「アロマ!どういうつもりだ?アロマを返せ!」
「そう怒らなくても後で合流するから心配いらないよ。僕は別にアロマをどうこうしようって訳じゃないし」
「ルーク、あのね。世界が変わったんだって。それで私の力が必要なんだって…」
「なんだ?それは?アロマを利用する気か!?」
「ルーク、帝国が戦争をしかけてるの。それで私の力を封印されててコアが帝国に有るって」
「戦争?不可侵条約が締結されてるはずだが?」
「ルーク、世界は変わったんだ。既に聖セシリア王国は落ちたも同然だよ。帝国はね、魔族や魔獣、獣人、エルフを操れる魔導具を使って世界征服をしているんだよ。酷い話だよね~」
「信じられない…そんな事…あり得ない」
「ライラック王国は無事だけどさー僕達魔族は結界を張らないと操れるんだよね。だから君とアロマで魔導具を壊して欲しい。アロマの力を戻すのはついでだよ」
「え…なんで話が違うわ!ルークは今は力が不安定で昔みたいには…いかないわよ?」
「そこは僕もフォローするよ?あのさー帝国をね…滅ぼして欲しいんだよね」
「お前は戦神の加護持ちだろう?国を滅ぼすのか?アロマがどう関係するんだ?」
「僕を殺そうとした国だよ?別にいいよ。アロマには世界を浄化して欲しいんだ。帝国が使ってる魔導具で自分達は動かずに多種族を使って世界征服だなんてそんな国いらないよね?」
「アロマを返せ。話しはそれからだ…」
「そうはいかないよ?アロマを解放したらルークは動かないでしょう?とにかく帝国の魔導具を壊してよ!そしたら魔族も動かせるんだ。僕達はそれから動くからさー」
「お前の話しを信じろと?アロマが無事な保証は有るのか?」
「ルークに何かあったら僕がお嫁さんに貰ってあげるよ。同じ加護持ち同士だろう?ピッタリだと思うよ」
「なっ!そんな事承知した覚えはないわよ!ルークが来たら解放するって言ったわ!」
「アロマはまず、聖セシリア王国の浄化しないとダメでしょう?俺と世界を廻って貰うよ!」
「アロマを解放しないなら俺は動かない」
「だーめ。先に魔族をライラック王国に攻撃させてもいいんだよ?ルーク、僕は魔王だからね」
「魔王?加護持ちが?ライラック王国を襲わせたら魔族全員滅ぼす」
「あー、怖い。怖い。だけど…今の君達は僕に勝てるかな?強くなったんだよ?あの時よりもずっとね…」
「ダグラス、話が違うわ!私を解放してコアを破壊するって言ったじゃない?ルーク、独りで魔導具を壊して欲しいなんて…」
「僕はさー、独りでも出来るけど顔が割れてるだろう?対策は練ってあるらしいんだよね。戦神の神の加護持ちなのにさー。また殺そうとしているんだ。帝国なんて滅びればいいんだよ」
「アロマを利用するのは許さない。アロマを元の世界に戻す!それから考える」
「えー、だってルークは今、力が不安定なんでしょう?アロマを元の世界に戻したら自分は力が戻るまで後を追えないんじゃないの?いいの?こっちに来るのに無理したでしょう?」
「構わない…アロマは今は地球の人間だ…」
「ルーク、そんなの嫌よ!一緒に居るって言ったわ!まだ怒ってるの?私が好きじゃないって言ったから?」
「そうじゃない…俺はお前を愛してる。だがお前が居ると俺は自由に行動出来ないんだ。俺を動かしたいならアロマを渡せ。アロマの力は封印する」
「そんなのダメだよ!浄化して貰わないと!女神の加護を封印されたらこっちの世界はどうなるのさ!アロマが必要なんだ。帝国を滅ぼした後だってさー」
「そうよ、ルーク。浄化はするわ。じゃないと世界は荒れるわ!聖セシリア王国だって元に戻せばいいって!」
「アロマ…お前は本当なら地球でこっちの世界も関係なく転生したんだ。俺がお前を離さなかったせいだ。だから、地球で生活するんだ…力を封印して普通の生活に戻るだけだ…」
「嫌よ!ルークと一緒じゃなきゃ私は帰らないわよ!勝手な事言わないで!」
「そんな事させないよ!せっかくアロマを見つけたのに!この帝国を滅ぼすんだ。アロマの力で生き返らせて死んだ魔族や獣人やエルフを帝国に襲わせるんだ!」
「ダグラス…貴方…私の力を取り戻させて世界を滅ぼすのが目的なの?!魔族達は浄化させるわよ!そんな事させないししないわよ!」
「ダグラスと言ったか…帝国は俺が何とかするさ。魔導具ってやつも壊すのもそれからだ…まずは話し合いからだ」
「話し合いだって?!そんなの今までやってきた事を許す訳にはいかないよ!君達は知らないだろうけど帝国はみんなを利用し殺戮兵器として使ってきたんだ!」
「そうか…だが、アロマは利用させない…。アロマは戦争の道具にはさせない。アロマは女神の加護持ちだ…。平和こその女神の加護だ」
「そんなの僕が決める!君達は僕の言った通りに動けばいいんだよ!アロマがどうなってもいいの?」
「アロマが死ねば加護は消える。困るのはお前だよ?ダグラス。お前とは交渉しない。アロマは返してもらうぞ」
「どうやって?君は力が昔みたいには使えないんでしょう?結界が張ってあるんだよ?強力なね!君にだって解けないよ!」
「それはどうかな?試してみるか?俺は最強なんだよ。お前の結界ごとき、消しさるのは簡単だ」
「ルーク、無茶しないで。私は帰らないし世界を浄化するわ!勿論、戦争兵器にもならないわ!」
「アロマ…お前には幸せになって欲しいんだ。こっちの世界の干渉はしなくていいんだよ。後は俺がやるから心配するな…」
「ルーク!そんな…何言ってるの?私だって加護持ちよ!封印するってそんな事しなくていいわ!地球にだって加護持ちじゃ暮らせないわ!」
「お前は地球で楽しそうだったね。家族や友人に恵まれて…俺が居なくても大丈夫だよ?」
「何、勝手に話しを進めてるの?何もさせないし出来ない癖に!」
「そうでもないさ…時間稼ぎにはなった」
「え…何それ?動けない?!馬鹿な!!!この僕が封じられるなんて!」
「聖神の神と女神の神の力だよ…召喚したんだ…結界は壊さなくてもいけるぞ?」
「こんなの直ぐに解いてやる!僕は勇者なんだから!」
「無理だな。さぁ…そっちに行くよ、アロマ」
そう言うとビジョンが消えた。するとルークが目の前に現れた!
「ルーク!また召喚したの?命を削って…?」
「今回はそこまでじゃないさ…さぁ…アロマ。お別れの時間だよ。聖神と女神が力を貸してくれる。地球に帰れるよ」
「嫌よ!ルークも一緒じゃないと行かないわ!」
「記憶を消すよ…力も俺に会うまでのように封印する。お前はただ忘れるだけだ…俺に会う前の自分に戻るだけだよ?心配ない」
「ルーク、そんなの嫌だよ…こっちの世界だって浄化しないと!」
「そうだ!アロマは世界を浄化するんだ!この腐った世界を終わらせて新しい世界に!」
「お前とは後で相手してやるから黙ってろ」
するとダグラスは喋れない
「嫌だよ、ルーク独りでこの世界を救うの?帝国に立ち向かうの?私も一緒に居るわ!」
「お前に戦いは似合わないよ、アロマ…俺は大丈夫だから。お前は俺の足枷になる。利用もさせないから」
「ルークの嘘つき!いつだって事後報告じゃないの?」
「そうだね…力を無理に使ったせいでお前しか転移出来ないんだ。正直なところ…だから、何年かかるか分からないけど…お前がまた思い出したら…会えるよ。そしたら今度は俺を好きになってね…りおん」
「ルーク、ルーク、そんなのヤダよ…」
「時間だ…さぁ…みんなの記憶も消えるから何の心配もない。聖神の神と女神よ!アロマを地球に」
「さ、せ、ないよ…アロマ…せっかく会えたんだ!」
「お前ではもう、アロマは探せない…俺がさせないからな。今度は手加減はしない」
アロマは目の前がグニャリとする。あぁ…力が無くなっていく…私、私は…ルーク!!!
アロマが消えた…。ルークは哀しそうに微笑む
「さて、これでお互いに足枷はないな。帝国の話しとアロマの力の封印についてゆっくり話そうか?お前の話しが本当なら一緒に世界を元に戻そうか?」




