シリウスの愛とは?そして…
夏休みももう終盤…旅行もしたしお盆も父親が貿易商で単身赴任先から帰宅してお盆を済ませ祖父母の家にも行った。充実した夏休みだったのにシリウスの機嫌が悪い事に気付いた
「なんでそんなに機嫌が悪いのよ?」
「別に…」
「なんかあった?」
「さぁ…ね…」
「正直、分からないですけど」
「だろうね?」
「やっぱりなんかあるんじゃない」
「りおんってさ…俺が居なくてもいいんじゃない?」
「は?何それ?」
「前世では俺の側に居てくれたけど…今は家族は居るし友達は居るし俺が居なくても大丈夫だって感じるよ」
「それは…確かに家族は居るし友達居るし何の不自由もないですけど…シリウスを必要ないとかは思ってないよ」
「どうかな?普通の恋人同士なら夏祭りとか色んなところにデートとかするよね?」
「えっと、一緒に旅行行ったし父親の祖父母のところに行ったよね?」
「そうだね…二人きりでは行ってないけどね」
「……私の環境が変わったから前とは違うのは仕方ないけど…サハラ砂漠に二人きりで一緒に行ってたよね?」
「あれは訓練だからデートとは言わない」
「そうかも…しれないけどシリウスはどうしたいのよ?」
「前世と違って愛を感じない」
「それは…夫婦みたいな感じで居るのが当たり前みたいで安心しちゃってますが」
「恋人だよね?俺と一緒に居たいと思ってないんじゃないの?」
「シリウスとの未来は決まってるって言うのもあってか帰ってからでもいいかなって…思ってるかもしれない」
「だよね?それって愛がないって事じゃないのかな」
「シリウスの言う愛って何よ?分からない」
「俺の事、今本当に好きかって事だよ?」
「それは…正直、慣れあった時間があり過ぎたから…今、本当に愛してるかと言われるとないかもしれないです…」
「そう…それは俺がお前に構い過ぎたから?」
「……そうね。絶対的な愛を貰ったから私には悔いはないけど他に誰か好きになるって言う事はないよ」
「……ちょっとアメリカに帰るよ」
「え…なんで?」
「お互い離れた方がいいって事も学んだんだよ…特に今のお前とは…ね」
「私の事、心配じゃないの?」
「どうかな…魔法制御も出来るし自分だけで何とかしてみたら?」
こんなルーク…初めてかも…愛がないって言われても…昔のような感情はないのは事実だ
慣れ過ぎてる夫婦みたいでルークの事が好きなのは確かだがルークの言うように相手を目で追うとかどうしたら喜んでくれるかとか全然考えてない。ルークが1番ではないかもしれない
と、言うか…あっちに一緒に帰るからそん時になったらでいいかなって思うのは仕方ない
愛が何なのかは前世ではルークからも自分も充分過ぎるぐらいあったから悔いはないのだ
また一緒に1周すると言うのは今の私にはないかもしれない…?でも、でもルークが居ない人生は考えられないと思ってるのは愛じゃないの?分からない
「分かった…ルークがそう言うなら…」
「今週には帰るから魔法気をつけてよね?」
「うん…」
そう言うとルークはリビングから出て行った
ルークが私にあんな目を向けるなんて考えもしなかったわ。甘え過ぎてたのは私の方?
なら、どうしたらいいの?分からない。好きじゃないって言われても…夫婦よね?
「えー、シリウス兄帰るの?!」
「ちょっとアメリカに帰宅するだけだよ」
「そうなの?まぁ、ご両親も会いたいわよね?」
「りおん姉、いいの?」
「うん…まぁ、戻って来ないって訳じゃないし…シリウスの行動にとやかく言わないわ…」
「ふぅん、そうなんだ…」
「りおん、喧嘩したなら謝りさないね?」
「そんなじゃないわ!」
そしてルークは帰国した
記憶が戻って以来、こんなに離れるのは初めてかもしれない…何故か不安が付き纏う…
ルークの事を頼ってたのは私の方だったし
なんか悲しくなってきた…ルークはモテるしチートでも私が一番だった。私が愛情がないって言ったからなの?好きじゃない…って訳じゃない
リビングでボーっと考えながら食事してたら家がカタカタと音を立てる!何?地震?
違うわ!時空魔法だわ!なんで?!
「りおん!!!地震よ!!!机の下に!しおんも!」
「お母さん、違うわ!これは…」
リビングで穴のような空間が出来る!人が居るわ!あの人はまさか、あの子供?!!金色の髪にオッドアイの瞳!間違えないわ
「あぁ…アロマだね?女神の加護をまだ持ってるから探すのは簡単だった。しばらく何回やっても君のところには辿りつかなかったけど…最近、君とあの男の魔力を感じてね。辿ったんだけど認識阻害と結界で来れなかったんだ」
それって…ルークとあっちの世界を見た時に?
ルークが居ないから結界も張ってないし認識阻害魔法もないから来れたって事!?
「あの時の子供ね…私に何の用なの?」
「ずっと探してたんだよ。一度目は逃げられたけど今は魔力が安定しているんだ。迎えに来たよ…アロマ」
「お断りよ!行かないわ!消えて!」
風魔法で彼を遠ざけるがリビングだ。母親としおんも居る!
「お母さん、しおん、大丈夫?ごめんなさい。加減してなかったから怪我はない?!」
「どういう事なの?!りおん!その人は?」
「りおん姉、何なの?これ、普通じゃないよ!!!」
「あの男が居ないから来れたのか?フフフ…さぁ…アロマ。一緒に来て貰うよ!」
「行かないって言ってるでしょう!しつこい人は嫌いよ!!!しおん、シリウスに連絡して!今すぐに!早く!」
「シリウス兄に?そんな急に言われても…」
「私の結界が持たないわ!早く!」
「アロマ…無駄だよ!こんな結界なんて今の僕には無意味だ」
「名前を名乗りなさい!いきなり来て失礼よ!」
「忘れちゃったの?アロマ…。僕の名前はダグラスだよ」
「聞いたわね?しおん!シリウスに早く!」
「出ないんだ…通じないんだよ!」
「時空魔法のせいね…。困ったわ…私じゃ勝てないし」
「りおんから離れなさい!私の大事な娘よ!」
「お母さん、ダメよ!彼は…」
私の結界が解かれた!さっきの風魔法で家もめちゃくちゃだ
「捕まえた!アロマ!さぁ、行こうか」
「ルーク!お願い!来て!!!」
するとダグラスが張った結界が弾けた!
「アロマ!!!」
「ルーク!!!」
「今頃気付いたの?遅かったね?僕達、もう行くね!」
時空の円の中に引きづり込まれる。私は動けない。呪縛の魔法だ!けど声は出せるわ!
「ルーク、彼はダグラスよ。あの子供よ。私を探して!!!」
「行かせるか!!アロマを返して貰う!」
ルークが魔法を使う。時空魔法を消そうとしているんだ
「魔法を消せば僕達は時空の狭間に飲み込まれるよ?いいの?」
「お前…」
「お兄さんは黙って見てたらいいよ!最愛の人が連れてかれるのを!!!じゃあね!」
アロマとダグラスは時空の円の中に入り消えていく途中でアロマに魔法をかけた。
「アロマ、必ず探し出すから待ってろ!」
「りおん!りおん!どうなってるの?!」
「りおん姉が…シリウス兄どうやって来たの?!ルークって…?」
「それは…それより怪我はない?」
「私達は大丈夫よ!それよりもりおんが」
「俺が後を追っかけますから。事情は戻ってから必ず!りおんに印を付けましたから」
するとルークは時間魔法でめちゃくちゃだった部屋を元に戻す
「シリウス兄!これって…魔法??!シリウス兄がやったの?!」
「シリウス、貴方は何者なの?」
「俺は異世界から転移してこちらに来たんです。りおんを追って…りおんの前世の夫でした。今のはあっちの世界のやつです。一度戻って時空魔法でりおんを追います。心配いりません!必ず取り戻す!」
「そんな事って……」
「凄いや!シリウス兄!りおん姉を助けてね!」
「お願いね!りおんをどうか…」
「俺達の事は秘密にして下さい。片づけたら話しますから」
アロマを連れ去ったダグラスは一体何が目的なのか?!ルークはアロマを助ける事が出来るのか…




