前世の生活その20
時は遡ってルークとアロマの結婚式のお話
ライラック王国 王宮
王族から籍を抜けたのに何故か成都街は大騒ぎでお祭り騒ぎ。別にパレードとかする訳ないのに主要な人物を呼んだって言ってたけどかなりの人数が集まっていた
ルークの嘘つき!王宮の教会で式挙げるだけって言ってたのに…
「アロマ様、動かないで下さいませ。髪を整えませんわ」
お付きの侍女達が化粧や髪やら花嫁衣装とかを整えてくれていた
「あぁ…ごめんなさい…様はやめてって言ってるのに…平民なのよ?」
「ルーク様の妻なのですから王族じゃなくても身内には変わりませんので」
「そうだけど…こんな豪華な花嫁衣装とかわざわざ作ってアクセサリーまで豪華だわ」
「選んだのはルーク様ですよ?アロマ様の髪色と瞳に合うからと」
「似合う?本当に?浮いてない?」
「えぇ、とてもお綺麗ですよ」
「お腹もまたそんなに目立ってないのに緩い感じで苦しくないけど…」
「ルーク様が王宮御用達の1流のデザイナーに急がせたらしいですよ」
「そうなの?ルークったら…」
そんな話をしていたら部屋の外が騒がしい
「兄様、いい加減にして下さい!後でのお楽しみです!」
キャルの声だわ。何かしら?
「アロマの夫として一番に見たいだけだろう?!少しだけでも見たって」
ルークだわ。全くキャルを困らせて何やってるのよ。別に見せたっていいんだけどきっとダメとか言われるのよね…
「わたしが様子を見て来ますから!兄様は教会に行って下さいな!」
「キャル、自分だけ先に見ようって言うのか?!」
「花嫁姿は教会で見るのがしきたりですから」
「俺は王族じゃないから関係ない!」
「それでもダメです!諦めないならクライン兄様とラークに連れてって貰いますよ!」
「アロマに一言大丈夫だと伝えたいだけだ」
「私から言っておきますから!さぁ、兄様だってせっかく正装したのにくずれてしまいますよ」
「分かった…アロマに無理はするなと…」
「はいはい、兄様しつこいですよ。あんなにクールだった兄様はどこにいったんですかね?」
「子供もいるんだぞ?クールぶっていられるか!アロマは王族じゃないただの俺が好きなんだと言ってくれたから問題ない」
ルーク…全部丸聞こえよ…心配性ね…期待外れだったらどうしようかな…ルークに相応しい人に見えるかな?本当に大丈夫なのかな?
「私、本当に大丈夫?みんなガッカリしないかしら?」
「アロマ様!本当にお綺麗ですから安心して下さいませ」
「そう?なら、いいんだけど…」
相手は皇太子だった人で国民からも人気有るし聖神の加護持ちで全属性の魔法使える凄い人でそんな人と結婚式挙げるとか今になって不安でしかないわ。
「アロマ姉様、キャルです。入りますよ?」
そう言うとキャルが扉を開けて入ってきた
するとキャルは嬉しそうに近づいてきた
「素敵だわ!アロマ姉様!実は私もデザイナーに一緒に注文してたのよ!とても似合ってるわ!綺麗ね!これは兄様が惚れ直すわよ」
「キャル、そんな大袈裟よ?見劣りしないなら安心だわ…ルークの妻なのにまだ実感できないの」
「そうね、兄様ったら何から何まで早かったからアロマ姉様も苦労するわよね、昔の兄様は皇太子として威厳とか気を張って公務とかに追われて女性には興味ないって感じだったのにアロマ姉様に一目惚れしてから変わったわ」
「それはいい意味で?」
「えぇ、人間らしいわ!仕事人間だったし…」
「そうなの?なんか皇太子をやめさせちゃったから国民が納得しないと思ってたわ…」
「お祭り騒ぎよ!兄様は加護持ちだし普通の人じゃうまくいかなかったと思うわ。アロマ姉様は女神の加護持ちなのでしょう。兄様と一緒に死ぬまで一緒よ…良かったわ!」
「死ぬまで一緒…飽きないかしら?」
「大丈夫よ!兄様は逆にヤバいタイプだから…。えー、みんなちゃんと祝福してるから!」
逆にヤバいタイプって何かしら?もしかして嫉妬深いところとか監禁とかそういうの…?やっぱりルークってシルキーの言う通りの人って事?
「キャロライン様、準備出来ましたわ」
そういうと侍女達は一礼する
「さぁ、アロマ姉様。教会の部屋まで転移するわね?元メンバー全員の方達も待ってるわ」
「えぇ…お願いします」
私の手を持つと一瞬で違う部屋だ。転移魔法って本当に凄いわ…
「アロマ!綺麗!!!これはルークが独り占めしそうね!」
「シルキー!来てくれてありがとう!みんなも」
「おめでとう!アロマ。」
「おめでとう!」「綺麗だね!」
メンバー全員集まってた!リーダーとその妻のリンにカイルと弓矢使いのディスに回復魔法のザックス。私の身内と言えば師匠と元メンバーぐらいだからルークが折れたのよね
「ルークをさっき見たけど…凄かったわよ?」
「凄いってどんな感じ?」
「後で見なさいよ!お嫁さんなんだから」
「じゃあ、アロマ姉様。私は行くわね。先に参列してないといけないから」
「あ、うん。キャル、ありがとう!」
「私達も行くわね!身内枠だから…王宮だから緊張するわ…アロマ、人にビックリしないでルークだけ見つめてなさいねー」
「分かったわ…」
そんなに人が居るの?私、大丈夫?ルークが笑われないかしら?こんな事考えた事なかったのにルークが凄いって余計に不安だわ…
しばらく独りでいると誰か入ってきた
「アロマ姉様、私がエスコートします。とてもお綺麗ですね」
クライン皇太子だわ。王様がエスコートするとか言ってたんだけど…流石にやめてもらったのよね。
「兄様がお待ちですが…こんな姉様を見たらどうなるか?心配ですね」
「え…それはどういう意味?」
「今は王族の時のようにしてますが、姉様を見たらきっとだらしなくなりますよ」
「クールだったんでしょう?みんなの前ではちゃんとしてると思うわ」
「どうだか分かりませんよ?さぁ、行きましょう!」
教会の入り口までクラインが一緒に歩いてくれた。扉を開けたらどうなるのかしら?
「クライン皇太子とアロマ様のお出ましです」
扉が開く……うわー本当に人が沢山いるわ!
こんなの聞いてないわ!
子供達が私のベールを持つ。クライン皇太子がゆっくり歩くと教会の奥には王族の御一行様にシルキー達も居るわ!何よりも…ルークがいる
「ほら、姉様。兄様は姉様しか見ていませんよ!あんな笑顔、初めてだ…」
ルークが凄いって分かったわ。正装したルークは神々しい。すっごいカッコいい…うわー
あんな人と結婚するの?!
なんか照れるわ…顔なんてまともに見られない
白い礼服が良く似合うし…雰囲気が違うわ
「兄様、お渡ししますよ。そんなにだらしない顔しないで下さい」
「アロマ…綺麗だ。女神のようだ…」
「ルーク、いい過ぎよ!そんなには…」
うわーうわールークってカッコいいって改めて知ったわ!緊張する!
「大丈夫だぞ?アロマ。怖くない。俺だけを見てればいい」
「違うわ。そうじゃなくて…ルークが…」
「俺がどうした?」
「何でもない…わ…」
「このまま連れて帰りたい。誰にも見せたくない。独り占めしたい…」
そして結婚式はつつがなく流れていった…
二人はまるで神のようだと参列した誰もが思い祝福してくれた
式が終わると王座の間に移り、宴が催された
「ルークの嘘つき!式だけだって言ったじゃないの!?」
「花嫁がそんなに怒るな…仕方なかったんだ」
「いつも事後報告じゃない?これじゃあ、まるで王族として結婚してるようなものよ!」
「あー、まぁ、そうだな…止めたんだが…」
「ルークの嘘つき!もう知らないわ」
「アロマ、愛してる。いつものお前も充分可愛いが私の為に花嫁衣装とか最高だ。選んだだけはあるな」
「そんな事言ってもダメよ!」
そんな会話がされているなんてみんな思ってもいないが二人の祝福は国をあげて行われた
そしてシルキーが来てこう言った
「式の途中で黄金に輝く光のシャワー凄かったわね!流石、加護持ち同士ね!神様にまで祝福されているなんて幸せになってね!」
「あ、うん。楽しんでくれてる?シルキー達は」
「勿論よ!こんな経験ないわよ!」
「そう…ならいいわ…」
「アロマ、ルークがカッコいいから照れてたわよね?」
「本当か?!アロマはそう言う事は滅多に言わないからな」
「シルキー!余計な事言わないで下さい。ルークが調子に乗るわ!」
「ルークはずっと満面の笑顔でアロマしか見てないのよ?みんな、色気ただ漏れのルーク見て驚いてたわよ?」
「ルークのバカ!口聞いてあげないから!」
そんな感じの二人の結婚式だった




