時は流れて夏休み
「夏休みだね、シリウス!」
「そうだな…そんなに喜べるお前が不思議だね」
「宿題はさっさと終わさせるのよ。そして後は好き放題だもん!仲良し3人組で遊びに行くわ。旅行とか!国内よ、勿論」
「何、俺が行かないとか思ってるの?行くよ、当然」
「そうなの?シリウスは暑くて外出したくないって言ってたから…アメリカに帰るのかと?」
「そのつもりだったけど…心配だからね」
「えー、シリウス居ない時は普通に親としおんで旅行してたわよ?父親の祖父母のところも行くし。かれんも帰ってくるし」
「そうなんだ。かれんからりおんとの事を色々と聞かれて説明が面倒臭かったよ」
「あー、私が丸投げしたからかな…」
「んっ?なんか言った?」
「何でもないわ!ていうか、いつの間にかミィーちゃんといっちゃんとLINE交換してたよね?」
「教えてって言われたからアプリ入れたんだ。りおんにだって教えたよね」
「そうね。秘密の会話の時は便利よね」
「魔法制御も及第点あげるぐらいにはなったけど…心配だからね」
「今年は北海道がいいかなって思うの」
「北海道ね、暑いんでしょう?日本ってどこに行ってもさ…ダルいんだよね。魔法使えないしさ。サハラ砂漠の方がよほどいいよ。結界張ったら氷魔法使えばいいし」
「シリウスが行ってくれたら転移魔法で北海道に行きたくなったら行けるね~」
「俺をタクシーみたいに使わないでくれる?」
「いいじゃん。持て余してるんだから。そう言えばさー、私が記憶無くした後の夢を見たんだけど…今って聖セシリア王国はどうなってるのかな?浄化してる人居ないとか?」
「そうだね…加護をお前に付けたままだから女神の加護持ちが居ない訳だしな…ルナが回復魔法使えたし魔法学園長になったし生まれた子供達も使えたしな。何とかなってるんじゃないの?結婚相手が聖魔法の持ち主だし」
「そうだね…ならいいけど…魔物が発生するスタンピードを防ぐのに浄化は大事なんだけど…誰かさんが加護を付けたままにしたから女神の加護が有るか心配です」
「帰ったら色々と周ろう。あの子供の事も気になるし」
「うん…。、なんか嫌な予感しかしない…」
「それより、夏祭りって有るんだって?花火大会ってやつ。恋人同士では当たり前の行事が」
「有るけど…行かない。人混み半端ないし無理」
「言うと思った」
「体育祭は何とか回避したのよ。お腹痛いとか言ってさ。だけど文化祭までは流石に避けられないって言うか…」
「文化祭ね。日本は盛りだくさんだね」
「そうなのよ。小さい頃から運動会や発表会とか本当に嫌だったわ。修学旅行はまだ良かったんだけど…」
「俺は免除されるから参加しないから関係ないね。大学に入る選択肢もあったけど…りおんと同じの高校に入った方がいいってお前の祖父がね。楽しい学園生活をってね」
「学年違うと接点ないもんね…おじいちゃんも特待生クラスとは思わなかったんじゃないの?」
「そうだね…りおんと同じクラスならまだ楽しかったんだけどね」
「飽きないもんねー。前世でずっと一緒よ?他にいいなぁーって人居なかったの?記憶戻る前とかさー」
「魔法使えてさ、何か違うって感じてたせいか全くなかったね。りおんぐらいしか気になる相手は居ないな」
「そうなんだ…私も居ないけど…さ…声優以外は」
「声フェチなのは分かったけど、乙女ゲームとかやり過ぎじゃない?積みゲーが沢山有るし。RPGとかもやってるけどゲーマーだよね?」
「前世にはない感じで面白いのよ!アプリゲームはやらないけどね。課金しちゃダメって言われたから」
「まぁ、今の内だけだから好きにやればいいよ。あっちの娯楽はワンパターンだからね」
「そうなのよ…もう1周廻ってるから正直帰りたくないわ…」
「魔法が使えなかったら加護がなかったら別にこっちでもいい気はしてるよ。だけど仕方ない事だから」
「シリウスのせいよ!!!転生してくれたら良かったのに!出会ったら一緒になってたと思うわよ!」
「悪かったとは思わないでもないね」
「素直に受け入れるけど…急がなくてもいいからね!!!」
「俺だって里親だけど両親が居るんだ…簡単に帰れるとは思ってないよ」
「日本語は出来るの?」
「いや、だからりおんには英語を教えてあげようかと思ってたよ」
「えー、英語かー。シリウスの両親はドイツ人だったんでしょう?ハードル高いわ」
などと話してたらかれんの声がした気がする
そしたら私の部屋、直行したようだ
「入るわよ!りおん姉さん!」
「かれん、お帰りなさい。元気そうだねー」
「シリウスが居るじゃないの!一緒のベッドに座ってるなんて…もうそういう関係なの?!」
「はっ!何言ってるのよ?そんなに急にはならないわ。お母さん達が居るんだよ?清い関係」
「かれんだって彼氏居るんでしょう?あっちはキスとか当たり前なんじゃないの?そっちこそませてるんじゃないの?」
「まぁ、そのくらいよ。おじいちゃんが居るのよ。素性調べてて下手したら別れさせられるわ!」
「おじいちゃんならあり得るってお母さんが言ってたわね」
「シリウスの方が一目惚れだって?あのシリウスが?りおん姉さんに?だってあんなに男の人が嫌だったじゃないの?婚約者だなんて…」
「かれん、婚約者は虫よけだ。勿論、りおんの事は愛してるけどね」
「きゃー、愛してるだなんて!シリウス、絶対にその内りおん姉さんとあんな事やこんな事するんでしょう?」
「勿論、するよ。婚約者だし付き合ってるんだから。この話しは終わりね!」
「きゃー、きゃー、きゃー。りおん姉さんは平気なの?男性よ?あんなに嫌がってたじゃない?」
「好きな人は別よ!シリウスとは本当に気があってね。ほら、もういいでしょう?かれんもシリウスも部屋を出る!私は宿題やるから忙しいの」
「分かったわ…二人に何があっても何も言わないわ!その代わり、私の彼氏の事も内緒ね!あ、おじいちゃんが居るけど…挨拶しないの?」
「え…一緒なの?お盆にはまだ早いのに…」
「俺も行くよ、一緒に報告しよう。りおん」
そんな感じで祖父母に挨拶しに行った
「おじいちゃん、お帰りなさい!会いたかったわ!」
「りおんか、ちょっと話がある。勿論、シリウスもだ」
「はい。ご無沙汰してます。色々とお世話になって有難いです」
「日本語が上手くなったなー。英語じゃなくて平気かな?」
「はい。大丈夫です」
「二人が婚約したと聞いてな…シリウスの事は信用しているが早くないか?」
「おじいちゃん、私もシリウスも一目惚れなの。お互いにこの人しかいないって前世から決まってたの!運命の人みたいな?シリウスがモテるでしょう?気が気じゃないのよ。」
「りおんも両親の知り合いの息子とかに言い寄られるって聞いて…だったらお互い婚約者になった方が寄ってこないかと思いました」
「まだ16才だぞ?婚約は早くないか?」
「そんな事ないわ!シリウス相手だと誰も見合いみたいな圧力掛けてこないし私、嬉しいわ」
「俺もしつこく近づいてくる女性に言い寄られる事が減りましたしスカウトは変わりませんが恋人が居るってだけでそういうのも断りやすいんです」
「そうか…お互いに周りが見えてないって訳じゃないんだな…手は出してないんだな?」
「おじいちゃんもかれんもそういう事言ってるけど、まだないわよ。かれんだってキスぐらいしてるんでしょう?それに比べたら清い関係よ」
「……ですね。我慢はしてますよ、一応…」
「我慢…、シリウスの両親には連絡したのか?」
「えぇ、電話で恋人で将来結婚したい人が出来たと報告しました。驚いてましたがやっとそんな人が出来たと喜んでますよ」
「そうか…二人が嘘ついてように思えないしなんだか熟年の夫婦みたいな感じだな…」
「そうよ!かなり年季が入った玄孫までいたぐらいの夫婦みたいな感じよ!」
「玄孫っておじいちゃんでもまだだぞ」
「それぐらい一緒に居たいって事ですよ、ねっ!りおん」
「うん!私、シリウスなら100年は一緒にいれるわよ」
「そ、そうか。りおんがそう思うなら…」
っな訳でおじいちゃんを説得したって言うか本当の事だから嘘なんてついてないしね!




