前世の生活その18
「俺が行くのか…?あの女のところに…」
するとルーイが
「それしか聖女は出て来ないでしょう?」
「そうよね!私が父さまが来るって聖女を誘い出すわ」
ルナが任せろと言う感じでルークに言う
「あの聖女も年をとってないって話しですが…なんかしていると思いますよー父上。正直、俺も魔法で時間を止められますし」
「クロスは父さまに似て何でも有りよね。羨ましいわ」
「ルナ、諦めろ。私達兄妹は全員、風魔法と水魔法は父さま達よりは強いじゃないか」
「勘違いするなよ?俺がお前達に負ける事は絶対にないからな!父親の俺に風魔法でも水魔法でもな!」
「アナタ、なんでそんなに負けず嫌いなのよ?子供なんでしょう?立派に成長したら嬉しいものじゃないの?よく分からないけど…」
アロマが呆れた様子でルークに話すとルークはアロマに微笑みかける
「アロマを守れるのは俺だけって事だ。今回はあの女を避けた結果、してやられたが絶対に記憶を取り戻すからな」
「母さま、父さまがやってくれるって言ったんで大丈夫ですからね」
「はぁ、うん。まぁ…宜しくお願いね」
「魔導具を探さないと行けないので父さまが時間を稼いで下さいね~」
「クロスしか分からないんじゃないの?記憶を奪う魔導具なんて。この王宮にも色々あったけど…魔術書にもそんなのなかったわ」
アンナがクロスを見て言う
「認識阻害魔法を使ってあの聖女の部屋に入ればいいんなら父上でも出来そうだけどな」
「あの女と一緒に部屋に入るなんて冗談じゃない!同じ空気も吸いたくない!俺は時間を稼ぐだけでも苦痛なんだぞ!」
「母上の為ですから。このまま、記憶を取り戻さなくてもいいんですか?」
「父さまが聖女を誘惑して身に付けてる物に秘密がないかも探って下さいね」
「誘惑だと?時間を止めて探ればいいだろうが!」
「わたしが思うに聖女なのよ?そんな簡単にいかないわよ。人間不信の母様に気づかれずに記憶を奪ったんだから…」
「アンナ、お前…俺にあの女に甘い言葉でもかけて身体を探れって言うのか?!」
「それしかないわよー。母様の為よ」
「アロマ以外にそんな事した事はない!触手が沸かない。口が裂けても言いたくない!」
子供達一同、引いてます。勿論、アロマも…
「えー、記憶ないならないで別にいいわよ?そんなに嫌なら。シルキー達と一緒に暮らすわ」
「アロマ!お前…俺を捨てるのか?!」
「捨てるって…だってアナタの事、記憶にないんだもの。一緒に暮らすならシルキーの方がいいわ」
「母様、わたしが住んでるエルフの街はどうですか?みんな年取らないし加護持ちだって大丈夫ですから」
「ナナ、かーさまと一緒にパーティ組んで冒険者やりますぅ。ね、かーさま!」
「それなら長男の私が母上の面倒みるから!」
「ルーイ、ズルいわ。それなら長女の私だって母さまの面倒見るわ」
「そんな…王族になった俺のところには母上はきてくれないじゃないか!」
「お前達、なんで俺抜きでアロマと一緒に暮らそうと思ってるんだ!アロマは俺の妻だ」
「そう言うなら父上が駄々をこねないで聖女を何とかして下さいよ!」
「母さまと暮らしたいなら父さまがやるしかないと思うわ。どっちでもいいわ!この際」
「……分かった。やればいいんだろう?ルナが呼び出して俺が隙を作って秘密を探る間にクロスが認識阻害魔法で聖女の部屋に入って魔導具を探すって作戦でいいんだな?」
「初めからそう言えばいいのよ?父様、大人げないわー。もう、45才なのに」
「年を取らないからっていつまでも23才のままっていうのも考えもんですね、父上。私だって同じ歳になってますがそこまでじゃ有りませんからね」
「ルーイ、お前は結婚したからといっても俺からしたらまだまだヒヨッコだからな」
「はいはい、分かりましたよ。それじゃあ決行はいつにしますか?」
「早い方がいいわよね?アンナの転移魔法で先に魔法学園に戻って聖女の行動を探るわ」
「母上も連れて行かないと魔導具が見つかった時に戻せないんじゃ?」
「私も一緒に?クロス皇太子と?」
「母上!息子ですよ?やめて下さい。クロスでいいですから」
「あー、うん。子供産んだなんて信じられないわ…。しかも5人だなんて…」
「アロマには指輪が有るから何か命の危険が有れば分かる。転移で直ぐに行く。心配するな」
「指輪……ってこれね?外れないわ」
「父上の愛の指輪ですよ、母上。王族の特別な指輪らしいですよ?」
「私…本当に好きになったの?」
「父上の一目惚れだって聞きましたよ?」
「そうなんだ…」
「それじゃあ、母さま、アンナの転移魔法で先に行きますね!クロスに認識阻害魔法掛けて貰わないと無闇に動いちゃダメですよ!」
「みんな…転移魔法とか使えるんだ…」
「家族で使えるのは俺とアンナと父上だけですね。あとは先王と叔母上だけですね」
「クロスは本当にルークに似てるわねー」
「はい。良く言われます。魔法も受け継いだので父上の次に万能ですね」
「全部の属性魔法を使えるとか凄いわ」
「父上の次にですよ。父上は聖神の加護持ちなので最強なんですよ。詠唱無しで魔法使えますし」
「へー、そんな凄い人が私なんかを一目惚れね…信じられないわ…」
「父上と母上が居なければ俺達生まれてないんで本当ですよ!」
「さぁ、母上。父上達が準備したら行きますからね」
こうしてアロマの記憶を戻す作戦が始まる




