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異世界から地球へ転生しました  作者: 月野まりも


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前世の生活その17

2人の自宅にて

「アナタ…誰?私を拐ったの?ここはどこなの?メンバーはどこなの?!」

「アロマ、起きたのか?何を言ってるんだ?俺はお前の旦那だぞ?どうしたんだ?」

「旦那ですって?!あり得ないわ!」

「子供も5人居るぞ。勿論、産んだのはお前だが」

「子供?!5人?……そんな…シルキー達はどこよ?!」

「アロマ、まさか記憶が結婚前まで戻っているのか?なんで急に…?ちょっと魔力を調べるから…」

「近寄らないで!アナタなんて知らないわ!」

「分かった…とにかく落ち着け。シルキーに会いたいなら会わせてやるが…シルキー達はもう45才を超えてるんだ。子供もいる。カイルと結婚したんだ。今、見ても分からないと思うぞ…」

「45才?!そんな馬鹿な!?どういう事なの?だって私は19才よ…」

「お前は加護持ちだから不老なんだ。アロマ。俺もこれでも45才だ」

「不老…加護持ち…一体何なの?!」

「落ち着け、とにかく昨日行った場所は確か…聖セシリア王国の魔法学園だったな…」

「聖女様に会ったわ…なんかルークは私にはふさわしいから貴女は邪魔だって訳分からない事言ってたわ…何か関係有るの?」

「あの聖女か!いつもしつこかったがアロマの記憶を奪ったんだな!何か特別な事をされたか?」

「何か魔導具を持ってたわ…それからはよく分からない…。私、本当にアナタの妻なの?」

「確かにお前は教会で眠っいて起きないから転移魔法で自宅まで連れて来て寝かせたんだ」

「聖セシリア王国は私の故郷よ…。もう、街はないけど小さい頃に住んでたわ…。加護も女神様から貰ったの…。特別だって」

「加護持ちだから聖女にはお前は邪魔でしかない。本来なら聖女になるのはお前だったのかもしれないな。聖セシリアは女神が信仰対象なんだ。女神の加護持ちと知れば今の聖女は必要ないからな」

「聖女なんてならないわ!加護持ちだけど私は回復魔法も使えないのよ?資格はないわ」

「歌魔法が使えるだけでも充分だ。とにかく、あの聖女に会う必要があるな…」

「あの聖女様にまた会うの?嫌よ…私…アナタだってまだ信じられないわ!」

「俺はルーク。ライラック王国の元王族だ…お前と結婚する為に王族を捨てたんだ…子供達に会ってみないか?お前に似てるから…何か思い出すかもしれない。とりあえずルーイがいいな」

「嫌よ…触らないで!そんな事言って私を利用する気ね!」

「そんな事はしない。愛してるんだ、アロマ。俺を忘れるなんて…あの聖女…どうしてやろうか」

「アナタが?私を?…いいわ…とりあえず子供達って言うのも気になるし…何かしたら魔法で痛い目みるわよ!」

「何もしない。俺は全属性魔法に聖神の加護持ちなんだ。アロマが嫌がるような事はしないから…安心しろ。ほら、手を転移魔法で一瞬だ」

「転移魔法に全属性魔法使える…」

ルークはアロマの手を掴むと王宮に転移した


ライラック王宮 王座の間

王座にはクライン王と周りにはクロスと側近達が立っていた

「父上と母上!突然、どうしたんですか?」

「クロス、アロマが記憶喪失だ!ルーイはどこだ?」

「あぁ…ナナシーと一緒に居ると思いますよ?母上が記憶喪失ですって!!!」

「本当だ!なった原因は大体分かってるが相手が聖セシリア王国の聖女なんだ」

「それは…厄介ですね。兄様。迂闊に手は出せませんよ?アロマ姉様、私はクラインといいます。そこにいるルーク兄様の弟でこの国ライラック王国の国王です。隣に居るのが貴女の息子のクロスですが…思い出せませんか?」

「え…王様…クロス?…分からないわ…」

「母上!そんな…4番目の子供のクロスです!本当に?!」

「落ち着け、クロス。ルーイとナナシーの姿を見せた方が自分に似てるから分かりやすい。どこに居るんだ?」

「ナナシーが冒険者になりたいって言うんで一緒にパーティ組みたいって言うからギルドに行きましたけど…」

「本当なら学園に居るルナの方がいいんだがアロマが怖かってな…とりあえずルーイが一番分かりやすいだろう?初めての子供だし」

「母上、怖くないですよ?みんな母上の味方ですから」

「俺は伝書魔法で皆に伝えるから直ぐに来るはずだ」

「そんな事出来るの?アナタって?今は手紙じゃないのね…?」

ルークが鏡に向かって何か問いかけている

「父上が考え出した念話みたいなものですよ。一方的に相手に伝えるだけですが…」

「そうなの?私があの人の妻なのは間違えないのね?」

「そうです!母上しか興味ないから父上が何とかしてくれますよ?大丈夫ですから…」

「それはそれで何か怖いわね…」

しばらくすると…ルナとアンナが転移してきた

「母さまが記憶喪失って本当なの?!父さま」

ルナがルークに問い詰める。かわってアンナもアロマに話しかける

「母様、私よ?!アンナ、母様に似てるでしょう?髪色に瞳の色も!」

「母さま、私は双子の最初の子供のルナよ…」

「双子…確かに似てる…。けど、思い出せないわ。ごめんなさい…」

「アロマ、とにかくルーイが来たら作戦会議だ。ルナ、お前は聖セシリア王国の聖女と面識は有るのか?」

「有るわよ。父さまに似てるって言われた事があるもの…。父さまの事をしつこく聞いて来たわ」

「だろうな…。妻と子供が居るのにしつこく近づいてくるバカ女だ!虫酸が走る!」

「父上!母上が記憶喪失ってどういう事ですか!?」

「かーさま、ナナの事、忘れちゃったの?」

ルーイとナナシーが風魔法で飛んできたらしい

「ルーイ?ナナ?……頭が痛いわ…私…」

「アロマ、みんなお前を心配しているだけだ。無理に思い出す必要わないぞ。見れば記憶が戻ると思ったが…やはり、あの聖女だな」

「聖女って父上にしつこくしてたあの聖女ですか?私に敵意むき出しでしたが…」

「そうだ。アロマが昨日、聖セシリア王国に行った時に何か魔導具でされたのは覚えているから特定しやすかった」

「相手は聖女なんですよ?下手したらライラック王国もまずいんじゃないですか?」

「アロマは女神の加護持ちだ。本来ならアロマが聖女になるはずだった。女神の加護を持たない聖女は聖女とは言わない。なんらかの操作をしているんだろう」

「兄様、ライラック王国はこの件には関わり合えませんが…クロスを魔法学園を見たいと言う事で有れば城にも入れますよ」

「クライン、助かるがクロスは俺に似過ぎているからな…標的がクロスになったら最悪だからな…。」

「有りえますね…クロスなら…加護持ちじゃなくても全属性魔法が使えますし」

「嫌ですよ!そんなの…ルルティアしか興味ないですからね!」

「性格まで似てるんだよな…なんか…」

「とりあえず作戦会議だ」

アロマの記憶は戻るのか?アロマは不思議と安心していた…

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