前世の生活その1
アフレシアン大陸は人種は様々で人間、獣人、エルフ、ドワーフ、魔族などで構成されている
6つの大国からエルフなどの小国まであるが各国にはギルドが配置されており冒険者が主流として力を競い、依頼をこなしている
ルークとの出会いは最悪だった。
彼がギルドに依頼した任務を簡単にこなしてしまったからだ。通常だったらそんな早く達成出来るものではない。けれどアルマが所属するパーティでアルマの特別な歌魔法によって依頼されたスタンピードが起こるかもしれないと言われたダンジョン内を1曲の歌で浄化させてしまったからだ。
当然、ルークは疑った。
アルマが所属するパーティが王座に呼ばれ詳細を話せと問い詰めた。しかしアルマは自分の魔法を詳しく話す事はせずスタンピードは起きませんの一点張り。最初にルークを見た時は一瞬ときめいたものの自分の珍しい魔法が利用される事を恐れ限られた人の前でしか使う事はなかったのだ。アルマはルークに完全に人間不信を発動してしまった
そんなアルマに気にはしたが依頼を達成した事を確認したルークはしばらく城内での滞在を許した
国のピンチを救った冒険者達をもてなおそうと歓迎の印に盛大なパーティーを開いた
けれどアルマは人が沢山居る場所は苦手
城の温室へと向かった。温室には沢山の植物があり、とても気にいった。気分がいい!歌いたい
!誰も居ない場所なら歌てもいい!
アルマは歌った。植物達は揺れ成長するものもあった。アルマの歌に合わせて揺れ動くとても楽しい時間だ。アルマは気分が良かった。お得意の水魔法でベッドを作り寝転んだ。楽しいと幸せだった…ルークの声を聞くまでは……
「ほぅ…珍しい魔法だな。それが浄化をさせたのか?」
「なんで…?こんなところに……パーティーはどうしたの?」
「つまらないから抜けてきた。お前を探してたら面白いものが見れた」
そう言うとルークはアルマの作ったベッドに腰を掛けた。アルマは驚いて魔法を解いてしまい
ベッドだった水魔法は二人をびしょ濡れにしてしまったのだ
「貴方がいけないのよ!私のせいじゃないわ!むしろ被害者よ!」
皇太子をびしょ濡れにしたと言う事は不敬罪だと認識しているアルマだけど素直になれない。秘密の魔法まで見られた事もショックだったし何よりも水にしたたるいい男が目の前にいる
「ハッ、別に構わない。ただし…俺の女になれ。不自由はさせない」
そう言うとルークは風魔法で自分達を乾かす
「……詠唱無しで魔法を使えるの?」
「あぁ、俺は全ての魔法を使えるからな。何なら聖神の加護も有る」
「えっ!凄い!って違うわ!私を兵器にでも利用する気?」
「まさか、こんな面白い女は他に居ない。魔法の事は誰にも言わないさ。その変わり俺にだけ聴かせてくれればいい」
「い、嫌よ!会って間もない人の側に居るなんて拷問よ!他を当たって!」
「俺の申し出を断るのはきっとそなたぐらいだな…どうしてやろうか…」
「私、愛人になれなんて言う男なんて好きになれないわ!」
「愛人ではないぞ。皇太子妃だ」
「そんな面倒臭い事はもっとお断りよ!!!」
ルークとの出会いは最悪だった




